NextPlus(ネクストプラス)は、アプリを入れてアカウントを作るだけでアメリカの電話番号が一つ無料でもらえるアプリです。分かりにくいのは「どこまでが無料なのか」というところで、メッセージのやり取りは無料で、こちらから普通の番号にかける発信は有料という線引きです。かかってくる電話は、App Storeの説明では無料とされていますが、利用規約には普通の電話からの着信も有料の対象になりうると書かれています。私たちはハワイでレンタカーを借りないので、配車アプリやデリバリーに頼る場面が多いのですが、たいていは部屋のWi-Fiとアプリの中のやり取りで済んでしまいます。それでも、ドライバーさんや配達員さんから番号あてに直接連絡が来ることはあって、そういうときに受け取れる番号があると話が早いんですよね。番号をもらうまでの手順と、無料と有料の境目、それに気をつけておきたい点を2026年8月時点の情報でまとめました。
まず結論 ― 無料でできること、お金がかかること
App Storeに出ている説明を並べ直すと、こんな形になります。
| できること | 料金 |
|---|---|
| アメリカの電話番号を一つもらう(市外局番は自分で選べる) | 無料 |
| アメリカ・カナダの携帯あてのメッセージ(SMS・MMS・グループのやり取り) | 無料 |
| かかってきた電話を受ける | App Storeの説明では無料(利用規約では普通の電話からの着信も有料の対象になりうる) |
| フリーダイヤル(1-800など)への発信 | App Storeの説明では無料(使える地域には限りがあるので当てにしすぎない) |
| 普通の電話番号への発信 | アプリの中で通話用の残高を買う必要あり |
| 広告を消す | 日本のApp Storeで「Remove Ads + Quick Reply」300円 |
| 番号をそのままキープする | 日本のApp Storeで1年680円 |
つまり「メッセージを受け取るのはタダ、こちらからかけるときはお金がかかる」と覚えておけば、だいたい間違いません。SMS認証のコードを受け取ったり、配達の連絡をメッセージで受けたりという使い方なら、お金を払わずに済みます。
Nextplus: Private Phone Numberアプリ - App Store
textPlus, Inc.の「Nextplus: Private Phone Number」をApp Storeでダウンロードしてください。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、「Nextplus: Private Phone Number」に似たゲームを見ることなどができます。
日本のApp Storeからそのまま入れられて、値段は無料です。提供しているのはtextPlus, Inc.という会社で、2026年9月時点の最新版は8月19日に出たバージョン3.6.3、日本のApp Storeでの評価は848件で5点満点の3.8でした(アメリカのApp Storeではもっと件数が多く、評価も高めです)。アプリの表示は英語・フランス語・スペイン語で、日本語はありません。16歳以上向けの区分で、iPhoneはiOS 15.6以上が必要です(以下はiPhone版で確認した内容です。Android版も配信されています)。
使い方① 番号をもらうまで
やることは4つだけです。
- App StoreまたはGoogle Playで「Nextplus」を探して入れる
- 画面の案内に沿ってサインインし、アカウントを作る
- 通知を許可する
- 欲しい市外局番(エリアコード)を選ぶと、アメリカの電話番号が割り当てられる
これで自分だけのアメリカの番号が手に入ります。電話会社との契約も、現地のSIMカードも要りません。Wi-Fiにつながっていれば使えるので、スマホのデータ通信を切ったまま、部屋のWi-Fiだけで受け取ることもできます。
3番の「通知を許可」は飛ばさない
手順のなかでいちばん見落とされがちなのが、この通知の許可です。App Storeの説明にも「通知を許可していないと、メッセージや着信を受け取れないことがあります」とはっきり書かれています。あとから「コードが届かない」と慌てないよう、ここだけは最初に済ませておきたいところ。
市外局番は自分で選べる
番号をもらうとき、市外局番(エリアコード)は一覧から自分で選ぶ形になっています。ハワイの市外局番は808です。とはいえメッセージを受け取るのが目的なら、どの市外局番を選んでも困る場面はほとんどないと思います。
使い方② メッセージと電話
メッセージはアメリカ・カナダの携帯あてなら無料
文字だけのSMSに加えて、写真を送るMMSやグループでのやり取りにも対応しています。相手がアメリカかカナダの携帯番号であれば、ここは無料。配達員さんに「入口はこちらです」と返すくらいなら、じゅうぶん足ります。
電話は「受けるのは無料、かけるのは有料」
ここが分かれ目です。かかってくる電話は、App Storeの説明では無料とされていますが、利用規約には普通の電話からの着信も有料の対象(Out-of-Network Calls)になりうると書かれています。はっきりしているのは、こちらから普通の電話番号にかけるときは、アプリの中で通話用の残高を買っておく必要があるということです。App Storeの説明にも「ほとんどの発信には、アプリ内でクレジットを購入する必要があります」と書かれています。
例外がフリーダイヤルで、App Storeの説明文では1-800などで始まる番号への発信は世界中どこからでも無料と書かれていました。ただ、使える地域には限りがあるようなので、日本から予約窓口にかけるのを当てにはしないほうが安心です。
有料プランと値段(2026年9月時点)
無料のまま使い続けることもできますが、有料の選択肢も用意されています。日本のApp Storeの「アプリ内購入」の欄に並んでいたのはこちら(2026年9月26日に確認)。
| プラン | 値段(日本のApp Store) |
|---|---|
| 番号を1年キープする(Keep My Number for 1 Year) | 680円 |
| 番号をキープする(Keep My Number) | 1,500円 |
| 広告を消す(Remove Ads + Quick Reply) | 300円 |
| 通話用の残高 100クレジット / 500クレジット | 150円 / 800円 |
| プレミアムのセット(月額 / 6か月 / 年額) | 1,000円 / 3,500円 / 6,000円 |
App Storeの説明文にはドル建ての値段(番号キープ1年1.99ドルなど)も書かれていますが、実際に払う値段はアプリ内の表示が正しいので、そちらで確かめてください。
広告について、App Storeの説明では「相手の電話会社に手数料を払っているので、かわりにバナー広告や短い動画を見てもらっている。気になるなら1〜2ドル払えば広告は消せる」という趣旨のことが書かれていました。理由まで説明してくれているのは、かえって気持ちがいいですね。
気をつけておきたいこと
番号は借り物 ― 使っていないと回収される
いちばん大事なのがここです。もらった番号は自分のものになるわけではありません。textPlusの利用規約には電話番号は同社(または提携先)のもので、使われていない場合には回収されることがあると書かれています。何日空いたら回収されるかまでは書かれていないので、大事な認証に使っている番号なら、ときどきアプリを開いておくのが安全です。1年680円(日本のApp Store)の「番号キープ」が用意されているのも、裏を返せばそういうことなのだろうと思います。
Terms of Service | text+
Legal documentation governing your use of the text+ platform. Revised September 1, 2025.
緊急通報(911)には対応していない
App Storeの説明には「アメリカの911には対応していません」と明記されています。textPlusの緊急通報についての案内を読むと、番号が実際の居場所と一致するとは限らず、居場所の情報も保管していないこと、機器の不具合・停電・ネットの障害・位置情報がオフのときなどにはうまくつながらないことがある、と説明されていました。いざというときの通報手段としては数えない、と割り切って使うアプリです。
Emergency Services (911) Disclosure Notice | text+
Critical information about the limitations and operation of 911 emergency services through textPlus VoIP services.
大事な手続きを全部あずけない
無料で配られている番号なので、サービスによってはこの番号を認証用に受け付けないことがあります(公式のヘルプにもそう書かれています)。銀行や決済のような取り返しのつかない手続きの本人確認を、この番号一本にまとめてしまうのは避けたほうが無難です。あくまで「あると助かる保険」くらいの置き場所がちょうどよさそうです。偽のSMSで支払いを促す手口もハワイでは報告されているので、届いたメッセージのリンクをそのまま踏まないのも同じくらい大事ですね(ハワイ旅行で気をつけたい詐欺の話も書いています)。
ハワイ滞在で出番があるのはどんなとき
我が家の移動はもっぱら歩きと配車アプリで、空港から滞在先まではUberかLyft、遠くのお店のものがどうしても食べたいときはDoorDash、という頼り方をしています(ホノルル空港の乗り場は2025年10月に1階へ変わりました)。
このときいちばんありがたいのが、ドライバーさんや配達員さんからのSMSです。うちはアプリの中のチャットで済ませてしまうことが多いのですが、建物の入口が分からない、ロビーで待っている、といった連絡が番号あてに直接来ることもあって、受け取れる番号があるとやり取りがその場で片づきます。届いたメッセージを読んで一言返すだけなら、無料の範囲で足ります(DoorDashの使いどころはこちらにまとめています)。
もう一つが、海外のサービスに登録するときの本人確認です。アメリカの番号でないとコードを送ってくれないサービスに当たったとき、番号が一つあれば止まらずに済みます。もっとも最近は日本の番号のまま登録できるサービスも増えている印象で、昔ほど「アメリカの番号がないと詰む」場面は減っている気もします。それでも、うまくいかなかったときの逃げ道が一つあるだけで気は楽です。
飲み始めるのはだいたい午後3時か4時ごろで、そのあとは部屋から出ないことが多いので、ハワイでこちらから電話をかける場面はほとんどありません。持つとしても、無料の範囲だけで用は足りる計算です。
次のハワイまでに済ませておきたいこと
まとめると、アプリを入れて市外局番を選べば、アメリカの番号が無料で一つ手に入る。メッセージを受け取るのは無料で、こちらからかけるときはお金がかかる。この一行で、だいたいの用は説明がつきます。
準備としては、出発前に日本で入れて番号をもらっておくのがよさそうです(いる国や端末によっては番号が取れないこともあるので、その確認も兼ねて)。現地に着いてから慌てて登録するより落ち着いてできますし、通知の許可も含めてちゃんと動くかどうかを、日本のWi-Fiで確かめておけます。入国審査で慌てないための下ごしらえと同じで、こういう小さな準備が、着いてからの気楽さにつながるんですよね(入国審査の準備の話)。
アプリの中身や値段は変わることがあるので、実際に使う前にApp Storeの説明も一度のぞいてみてくださいね。










