ハワイの入国審査で「別室送り」になる人が増えている? ― 行列も詰問も苦手な私たちの、摩擦ゼロ入国の準備


私たちは行列と無駄な移動が本当に苦手で、ハワイでもホテルのご近所だけで飲み食いを完結させたいタイプなんですが、そんな出不精夫婦でもどうしても避けて通れない関門がひとつだけあります。そう、入国審査です。その入国審査で「別室送り」になってしまう日本人が増えているらしい、という体験談を見かけて、ちょっと背筋が伸びました。

楽しいハワイ旅行のはずが、空港の入国審査でまさかの別室に、体験談の紹介

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楽しいハワイ旅行のはずが、空港の入国審査でまさかの別室に、体験談の紹介楽しいハワイ旅行のはずが、空港の入国審査でまさかの「別室送り(二次審査)」に……。近年、ハワイ(アメリカ)の入国審査は非常に厳しくなっていると言われており、特別な非がない...

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ニュースのあらまし

記事で紹介されていたのは、ホノルルの入国審査で別室(いわゆる二次審査)に回されてしまった人たちの、生々しい体験談でした。共通しているのは、みんな別に悪いことをしているわけではないという点です。

  • 友人宅に何度も泊まる人:友人がアラモアナで働いていて、毎回ホテルを取らずに年4回ほど訪問していたら、「観光じゃなくて仕事では?」と疑われて4時間も拘束されてしまった。
  • 語学学校に通う予定だった人:ビザなしで通える短期の語学学校なのに、審査官が「ビザが要るのでは」と勘違いして別室へ。
  • 大金を持ち込んだ人:現地の銀行に預けるためのドル現金を正直に申告したら、別室で荷物検査まで受けた。
  • 説明がうまくいかなかった人:英語での受け答えが詰まってしまい、「ハワイで働いている」と誤解されて、翌日に強制帰国。
  • 結婚で苗字が変わった人:名義変更後のパスポートになってから、たびたび別室に呼ばれるようになった。

記事いわく、特に非がない旅行者でも、質問への受け答えや滞在目的の誤解から別室に連れて行かれるケースが増えているとのこと。読んでいて、これは準備の有無で結構変わりそうだなぁと感じました。

「摩擦ゼロ」を目指す私たちが、唯一身構える場所

ふだん私たちは、とにかく面倒なこと・並ぶこと・揉めることを避けて旅をしています。でも入国審査だけは、お金を払っても出不精では飛ばせない、誰もが必ず通る関門です。羽田からハワイへ向かう機内で、毎回「さて、今年も審査か」と少しだけ気が引き締まるのは、たぶん私たちだけではないと思います。

体験談を読んで改めて思ったのは、別室送りの引き金になっているのが「嘘」ではなく「説明不足」や「誤解」だということです。やましいことがある人より、むしろ正直で準備不足な人のほうが、受け答えに詰まって誤解されてしまう。これは怖い話のようでいて、裏を返せばきちんと答えられる準備さえしておけば、ほとんどの摩擦は避けられるということでもあります。

じつは私たち自身、これに近いことを経験しました。私たちはハワイにわりと長く滞在するほうで、いつもの感覚でも1回の滞在で25泊くらいします。短い旅行を何度も繰り返すより、一度の滞在を長くしたほうが移動の手間も少なくて気が楽だからです。ワイキキの定宿に着いてしまえば、あとはご近所をのんびり、というのが毎回の流れで、入国審査もいつもはわりと素通りでした。

ところがある時の審査で、「今回は何泊?」と聞かれて「25泊です」と答えたところ、審査官の表情が少し変わったんです。「数ヶ月前にも来ているけど、何をしているの?」と。バケーションです、と答えても、「どこに泊まっている?」「仕事は何?」と、いつもは素通りだったのが急に細かく聞かれて、正直けっこう焦りました。

あとから落ち着いて考えてみて、腑に落ちたことがあります。審査官が気にしていたのは、たぶん「この人はハワイで働くつもりなんじゃないか」「そのまま住み着くつもりじゃないか」ということ。頻繁に、しかも長く滞在していると、どうしてもそこを疑われやすくなるんですね。だとすれば、こちらが伝えるべきは「ちゃんと日本に帰る生活があること」「あくまで休暇で来ていること」審査官が何を心配しているのかさえ分かっていれば、どう答えればいいかは自然と見えてきます。この「相手の不安を先回りして理解しておく」という構えは、その後の渡航でずいぶん気持ちを楽にしてくれました。

そう考えると、体験談の中で何度もハワイを訪れている方が挙げていた「これだけは即答できるように」というポイントも、すごく腑に落ちます。私たちなりに整理すると、こんな具合です。

  • 滞在の目的と日数:「観光で◯泊」とはっきり。我が家のように長く滞在する場合は、なおさら目的を明確に。
  • 泊まる場所:ホテルやコンドミニアムの名前・住所をすぐ出せるように。友人宅に毎回泊まる、というのがいちばん疑われやすいようです。
  • 帰りの航空券:いつ帰るかを示せること。これがないと「住むつもり?」と見られかねない。
  • 大金や生ものを持ち込まない:申告が必要な額の現金や、フレッシュな食べ物は、それ自体が別室行きのきっかけになる。

どれも特別なことではなくて、準備というより心構えに近いものばかりです。それでも、これを言葉にして用意しておくだけで、列に並んでいるあいだの緊張感がだいぶ違ってくるはずです。私たちは英語が達者なわけでもないので、せめて聞かれることくらいは先に答えを決めておく。それだけで、しどろもどろになって変な誤解を招くリスクはぐっと減ります。

ちなみに空港まわりの「摩擦」については、出発側でも以前ボヤいたことがあって、ゴールデンウィークの空港は早めに着いておこうという話とも、根っこは同じだなと思います。時間と心に余裕を持っておくこと。これに尽きます。そして無事に審査を抜けたら、あとはホノルル空港からのUberでさっと宿へ向かうだけ。そこから先は、私たちの大好きな「ご近所で飲み食い」の時間です。

おわりに

別室送りの体験談は、読むだけだとちょっと怖くなってしまいますが、ひとつひとつ見ていくと「ああ、これは準備で防げるな」と思えるものがほとんどでした。悪いことをしていないのに誤解される、というのがいちばん悔しいので、だからこそ聞かれることに迷わず答えられる状態を作っておく。それが、行列も詰問も苦手な私たちにとっての、いちばんの摩擦ゼロ対策なのかもしれません。

審査をするりと抜けて、早くカクテルタイムに辿り着く。そのための小さな下準備だと思えば、機内で答えを反芻するのも、そう悪くない時間です。

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