ホノルルのダウンタウンにあるカクテルバーユアーズ・トゥルーリー(Yours Truly)が、10月にハロウィン限定の隠れ家バーを開くそうです。お店の壁には古い郵便受けがずらりと並んでいて、今回はその郵便受けが入口の目印になるとのこと。私たちはビールとワインばかり飲んでいるので、カクテルのお店に足を運ぶ機会はあまりないのですが、記事に並んでいたおつまみの名前に目が止まってしまって、どんな催しなのかを調べてみました。ハロウィンの時期にハワイにいる方に向けて、日にち・時間・予約・値段までまとめておきます。
ニュースのあらまし
Aloha State Daily | Yours Truly to launch a limited-time Halloween speakeasy
The downtown Honolulu’s “Dead Letter Office” Halloween speakeasy will run starting this week from Oct. 8 to 31. The speakeasy features specialty Halloween…
地元のニュースサイト Aloha State Daily が伝えたところによると、ユアーズ・トゥルーリーは10月8日から31日まで、「Dead Letter Office(デッド・レター・オフィス)」という名前のハロウィンの隠れ家バーを、お店の中にある隠れ家用の部屋で開きます。dead letter office は、宛先が分からず届けられなくなった郵便物を扱う部署のこと。郵便受けが並ぶお店にこの名前を付けて、ハロウィンらしい少しひんやりした響きにしているんですね。
入り方もこの名前に合わせてあって、ユアーズ・トゥルーリーの店内で郵便受けを探して、そこから入る仕掛けだそうです。席は16〜20人ほどで、予約はレストラン予約サイトの OpenTable で受け付けている、と同サイトは伝えています。
面白いのは、カクテルを郵便受けを通して「配達」してもらえる仕組みがあること。ただし「ブラッド・トランスフュージョン」という一杯だけは、背が高すぎて郵便受けに入らないので例外だそうです。この一文を読んで、ちょっと笑ってしまいました。
料理を担当している料理長の Chris Murakami さんは、「いつもやっていることは続けながら、楽しく、うんとお祭りらしくしたい」といった内容のコメントを出しています。
場所はダウンタウン、AC Hotel の中のバー
ユアーズ・トゥルーリーの場所は、ビショップ通り1111番地(1111 Bishop St.)、AC Hotel by Marriott Honolulu の中です。お店の公式サイトにもこの住所が出ていました。
公式サイトの紹介文が少し面白くて、この住所は1910年から続く場所で、100年以上前には島の絵はがきやハワイの記念品を売るお店が入っていたそうです。その歴史にちなんで、店内の壁には古い郵便受けが並び、「手紙のやりとり」がお店全体のテーマになっている、とのこと。今回のハロウィンの入口が郵便受けなのも、ここから来ているわけですね。
公式サイトによると、普段のお店は2つの部屋に分かれています。
- 手前の部屋: 蒸留酒をしっかり効かせたカクテルが中心のバー。予約はなく、来た順に座る形
- 奥の部屋: 予約制のティキバー(南国風の飾りでラムのカクテルを出すバー)
もう一つ、壁の郵便受けは借りることができて、好きなお酒のボトルを6か月のあいだ預けておけるそうです。日本の居酒屋のボトルキープに近い仕組みなのかもしれません。郵便受けがただの飾りではなく、ちゃんとお店の中で使われているのは、なるほどねぇと思いました。
期間・時間・予約
Aloha State Daily の記事と、お店の公式サイトに出ていた内容を表にしておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 10月8日〜31日 |
| 開いている曜日 | 水曜〜土曜(公式サイトの営業時間による) |
| 水曜・木曜 | 17時〜23時 |
| 金曜・土曜 | 17時〜24時 |
| 席の数 | 16〜20人ほど(Aloha State Dailyによる) |
| 予約 | OpenTable(Aloha State Dailyによる) |
| 入り方 | 店内の郵便受けを探して入る |
Aloha State Daily の本文には「水曜から日曜」と書かれた箇所もあるのですが、同じ記事の時間の欄は水曜〜土曜だけで、公式サイトの営業時間も水曜〜土曜で日曜は入っていませんでした。日曜に行けるかどうかは、予約の画面で空きが出るかを確かめるのがいちばん確実です。
カクテルとおつまみの値段
カクテルやおつまみの名前と値段は、お店の公式サイトのメニューページにいちばん上のタブとして「Dead Letter Office」が出ていて、全部の品と中身が載っていました。見出しの日付が「October 8-31, 2025」と去年の年になっているのですが、期間も、料理と多くのカクテルの値段も今年の記事と同じなので、今年の催しのメニューを載せているのだと思います。下の表はこの公式メニューをもとにしています(2026年10月6日に見た内容で、変わることもあります)。
カクテル(Undelivered Elixirs)
| 品名 | 中身(公式メニューによる) | 値段 |
|---|---|---|
| Phantom Ink(ファントム・インク) | ジン・スミレのリキュール・ブルーキュラソー・レモン | 18ドル |
| Moonlit Martini(ムーンリット・マティーニ) | ウォッカ・ザクロ・レモン。キラキラした見た目で出てくる | 18ドル |
| Hallow Oak Sour(ハロウ・オーク・サワー) | バーボン・レモン・かぼちゃのシロップ・オレンジのリキュール・卵白 | 17ドル |
| Blood Transfusion(ブラッド・トランスフュージョン) | テキーラ・ブラッドオレンジ・ライム。名前は「輸血」の意味で、背が高くて郵便受けに入らない一杯 | 18ドル |
| Midnight Harvest(ミッドナイト・ハーベスト) | バニラのウォッカ・カルーア・パンプキンスパイス・水出しコーヒー | 18ドル |
小さなグラスの一杯(Forbidden Vials)
| 品名 | 中身(公式メニューによる) | 値段 |
|---|---|---|
| Specimen B-6006 | ウォッカ・いちご・レモン | 16ドル |
| Specimen B-1111 | ココナッツラム・ブラッドオレンジ・パンプキンスパイス・ココナッツクリーム | 16ドル |
| Skull Candy(スカル・キャンディ) | テキーラ・いちご・レモン・パンプキンスパイス・タヒン(チリの調味料) | 16ドル |
Aloha State Daily の記事では、カクテルに「Autumn After Dark(オータム・アフター・ダーク)」20ドルが挙がっていて、16ドルのショットは「バーボンとジン」と紹介されていました。ただ、公式メニューには Autumn After Dark は見当たらず、16ドルの3種もバーボンやジンではありませんでした(バーボンは Hallow Oak Sour、ジンは Phantom Ink に入っています)。行く前に変わる可能性もあるので、当日のメニューで確かめるのが確実です。
おつまみと甘いもの
| 品名 | 中身(公式メニューによる) | 値段 |
|---|---|---|
| Hurricane Fries(ハリケーン・フライ) | ピリ辛マヨ・うなぎのたれ・青ねぎ・ふりかけ。棺に入って出てくる(Aloha State Dailyによる) | 16ドル |
| Deviled Eggs(デビルドエッグ) | トリュフオイル・フライドオニオン・チャイブ・イクラ・唐辛子 | 14ドル |
| Smoked Ahi Dip(アヒのスモーク・ディップ) | 自家製のサツマイモチップス添え。大釜に入って出てくる(Aloha State Dailyによる) | 16ドル |
| Chocolate Skulls(チョコレートのドクロ) | 塩味のホイップクリーム添え | 14ドル |
| Pumpkin Basque Cheesecake(かぼちゃのバスクチーズケーキ) | スパイスのホイップクリーム添え | 14ドル |
Aloha State Daily によると、これらの料理は同じホテルの中にある The Dotted Line で人気のメニューで、ハロウィン仕様のものはユアーズ・トゥルーリーだけで出すそうです。アメリカのお店なので、表の値段に税金とチップが加わると考えておくと安心です。
カクテルの名前より、おつまみのほうで手が止まった
我が家のお酒はビールとワインが中心で、奥さんは蒸留酒が得意ではありません。最近はハイボールなら飲めるようになったものの、夫婦でカクテルを何杯も、という飲み方はあまりしないんですよね。なので「ブラッド・トランスフュージョン」のような名前を見ても、ハロウィンらしくて面白いなぁと眺めるところまで。ワイキキにも手の込んだカクテルを出すお店はありますが、結局いつもビールを開けています。
その代わりに目が止まったのが、おつまみの表でした。
アヒのスモーク・ディップ
まず、アヒのスモーク・ディップ。燻製にしたアヒ(マグロ)を使ったディップは、ハワイの地元の味としてよく見かける一品という印象です。アヒのポケは私たちの滞在中の定番のおつまみで、マグロの栄養をおつまみ感覚で入れられるのがありがたいと思っているので、アヒと聞くとどうしても反応してしまいます。それが魔女の大釜みたいな器に入って、サツマイモのチップスを添えて出てくるそうです。チップスですくって食べる形なら、ビールにもワインにも合いそうだなぁと想像しています。
ハリケーン・フライ
次に、棺に入ったフライドポテト。上にかかっているのは、ピリ辛のマヨネーズ、うなぎのたれ、青ねぎ、ふりかけだそうです。ハワイで「ハリケーン」と付く食べ物といえば、ふりかけとあられをかけたポップコーンがよく知られているので、名前はそこから来ているのかもしれません。見慣れない名前の料理は、由来を調べてから味わうと楽しくなるのが二人の習慣で、うなぎのたれとふりかけと聞いて、ようやく味の想像がつきました。甘じょっぱいたれにピリ辛マヨなら、これはもうビールの番ですね。
炭のデビルドエッグ
デビルドエッグは、ゆで卵の黄身を取り出して味を付け、白身に詰め直したアメリカの定番のおつまみです。Aloha State Daily によると今回はそれに炭を練り込んで黒っぽくしてあって、公式メニューではトリュフオイルにイクラ、フライドオニオンまで乗るそうです。ハロウィンらしい色にしているのだと思いますが、イクラが乗るとなると、こちらは白ワインに合わせたくなります。
奥さんに表を見せたら、真っ先に指さしたのは棺のポテトでした。甘いもののほうはチーズケーキもチョコレートも、二人とも「へぇ」で通り過ぎていたので、やっぱり我が家はおつまみで動く夫婦なんだなぁと思います。
私たちが行くには、時間と場所が少し遠い
行くかどうかで言えば、たぶん行かないと思います。理由は味でも値段でもなく、時間と場所です。
まず時間。我が家の晩酌は午後3時か4時には始まっていて、夜9時ごろにはもう何本目かを開けている状態です。17時に開くお店へ、そこから出かけていくという流れが作りにくいんですよね。夜からが本番のお店とは、生活のリズムがちょうどすれ違っています。
場所もあります。滞在中に足を運ぶのはワイキキの歩いて行ける範囲と、トロリーで行くアラモアナセンターくらいまで。ダウンタウンのビショップ通りとなると、レンタカーを借りない私たちの場合は、行くならUberかLyftを呼ぶところから始まります。
値段の感覚もちょっとだけ。カクテル1杯が18ドルなので、近所のロングスで買う10ドル前後のワインがほぼ2本買えてしまいます。もちろんお店で飲む一杯は、器や雰囲気、作ってくれる人の手間込みのお値段なので比べるものではないのですが、つい頭の中でボトルの本数に置き換えてしまうのは我が家の癖です。
一方で、予約制で席が決まっているのは、長い列が本当に苦手な私たちには嬉しいところ。16〜20人ほどの小さな部屋なら、ゆっくり座っていられそうな気もします。夜に飲みに出るのが好きな方にとっては、10月の滞在の一晩をちょっと特別にしてくれる催しになりそうですね。
行く前に確かめておきたいこと
最後に、ハロウィンの時期のハワイ旅行でこのお店を予定に入れる方向けに、確かめておきたいことを並べておきます。
- 公式サイトの営業時間は水曜〜土曜で、日曜は入っていません。日曜に行けるかどうかは予約の画面で確かめるのが確実です
- 公式サイトのメニューページに「Dead Letter Office」のメニューが出ています(見出しの年は2025と書かれています)。予約は OpenTable なので、日にちと空いている時間はそちらで確かめるのが確実です
- 席は16〜20人ほどなので、週末やハロウィン当日は早めの予約が安心です
- 表の値段には税金とチップが含まれていないと考えておくと安心です
- 公式サイトによると、普段の手前の部屋は予約なしで来た順に入る形です。ハロウィンの隠れ家のほうは OpenTable で予約を受け付けていると伝えられています
私たちはもしこの時期にハワイにいても、午後4時ごろにはソファでビッグウェーブ ゴールデンエールを開けているのだと思います。それでも、郵便受けの奥に小さな部屋があって、棺のポテトと大釜のアヒが並び、カクテルが郵便受けから届く、という光景はちょっと楽しい想像でした。夜型の方のハロウィンの一晩の候補に、そっと入れておいてもらえたらと思います。











