ハワイ行きの国際線に乗るとき、搭乗までに宣誓がひとつ増えます。アメリカの疾病対策センター(CDC)の命令で、米国東部時間の11月3日午後11時59分から、アメリカへ向かう国際線に乗る人は全員、「搭乗前の21日間、コンゴ民主共和国にいなかった」と宣誓する決まりになりました。日本からホノルルへ向かう便も、もちろん対象です。行列と手続きが何より苦手な私たちとしては、空港で「えっ、何これ」と立ち止まらずに済むよう、CDCの命令の原文まで読んで中身を確かめておきました。
ニュースのあらまし
CDC、アメリカ行きの国際線利用者に宣誓書の提出を義務付け エボラ出血熱の対策強化 - TRAICY(トライシー)
アメリカ疾病対策センター(CDC)は、公衆衛生上の命令に基づき、現地時間11月3日以降にアメリカ行きの国際線搭乗するすべての人に、宣誓書の提出を義務付ける。 エボラ出血熱への対策を強化するもので、対象はアメリカ行きの国際 […]
旅行ニュースサイトのTRAICY(トライシー)が、11月2日にこのニュースを伝えていました。記事によると、CDCは公衆衛生上の命令にもとづいて、アメリカ行きの国際線に乗るすべての人に宣誓書の提出を義務づけるとのことです。目的はエボラ出血熱への対策の強化で、アメリカに着くすべての便で記入が必要になる、と書かれています。
宣誓の中身は、アメリカ行きの便に乗る前の21日間に、コンゴ民主共和国に滞在していないこと、または同国の空港を経由していないことを確かめるものです。
また同じ記事では、日本航空(JAL)が11月2日以降に日本発アメリカ行きに乗る人を対象に、宣誓書の提出が必要になると案内していることも伝えていました。
CDCの命令の原文で確かめたこと
日本語の記事だけだと「宣誓書をどこで、どうやって出すのか」が分からなかったので、CDCが出している宣誓の命令のページ(英語)を読んでみました。要点を表にまとめると、こんな感じです。
| 項目 | CDCの命令に書かれていること |
|---|---|
| 始まる時刻 | 米国東部時間 2026年11月3日 午後11時59分 |
| 対象になる人 | 外国からアメリカへ向かう便に乗る全員(アメリカ国籍の人も含む) |
| 宣誓する中身 | 搭乗前の21日間、コンゴ民主共和国にいなかったこと |
| 空港の経由 | 同国の空港を経由しただけでも「いた」ことになる(飛行機から降りなくても) |
| 集めるのは誰か | 航空会社が、搭乗の時か搭乗の少し前に集めて確認する |
| 宣誓のしかた | 署名(紙・電子)や画面のチェック欄。条件つきで、口頭での宣誓を係員が入力する形も認められている |
| 宣誓しないと | アメリカ行きの便に乗れない |
| わざと事実と違う申告をすると | 罰金や禁錮の刑事罰の対象になりうる |
命令の目的については、エボラ出血熱がアメリカに持ち込まれる危険を減らすための公衆衛生上の措置、という説明になっていました。命令の本文では、取り消しや変更がない限り、長くても2026年12月18日まで続くとされています。延長や変更は、そのときの流行の状況を見て決める、とも書かれていました。
日本時間だと、いつから?
始まる時刻は米国東部時間で書かれています。アメリカは11月1日に夏時間が終わっているので、米国東部時間の11月3日午後11時59分は、日本時間では11月4日の午後1時59分にあたります(時差14時間で計算しました)。
ただ、TRAICYの記事によるとJALは11月2日以降に日本発アメリカ行きに搭乗する利用者を対象に案内しているそうです。我が家はANA派なので、ANAではどこで聞かれるのかも、出発前に航空会社のお知らせで確かめておこうと思っています。
境目の日に乗る人ほど迷いやすいので、11月の頭に出発する方は、乗る航空会社の案内を一度見ておくと安心です。
子ども連れ・家族旅行の場合
家族で出かける方が気になりそうなところも、命令に書いてありました。
18歳未満の子どもは親が代わりに
18歳未満の旅行者は、親や保護者など、認められた大人が代わりに署名できるとされています。
一人がまとめて宣誓できる
同じグループで旅行している場合は、代表の一人がメンバー全員のぶんを宣誓できることになっています。ただし航空会社は、乗客一人ひとりについて宣誓が済んだ記録を残す決まりなので、「代表が宣誓すれば人数は数えない」わけではありません。夫婦二人なら、どちらかがまとめて答えるくらいの感覚で済みそうです。
係員が入力を手伝うのはOK
航空会社の係員が入力や提出を手伝っても、それで係員が宣誓したことにはならない、とも書かれていました。英語の画面に慣れていなくても、カウンターで聞きながら進めて大丈夫そうです。
乗り継ぎと、日本へ帰る便
アメリカで乗り継ぐだけでも対象
命令は、アメリカが最終目的地の便だけでなく、別の国へ向かう途中にアメリカで乗り継ぐ便も対象にしています。ホノルルや本土の空港で乗り継いでほかの国へ向かうだけで、アメリカに入国しない人も、アメリカに着く便では宣誓が必要です。
ホノルルから日本へ帰る便
命令の対象は「外国からアメリカへ向かう便」なので、ホノルルから日本へ帰る便は、この宣誓の話ではありません。日本へ帰るときの手続きは日本の決まりになるので、もし何か変わるとしたら日本の検疫所などの案内で確かめることになります。
私たちはこう受け止めました
ニュースの見出しだけを見ると「エボラ」という言葉にどきっとしますが、ハワイへ行く私たちがやることは、チェックインか搭乗口のあたりで「いなかった」と答えるひと手間が増えるだけ、というのが中身でした。病気そのものの話はCDCや保健当局の案内に任せるとして、旅行者にできるのは、空港で慌てないように中身を知っておくことくらいです。
私たちは空港の手続きがとにかく苦手です。以前、ホノルルの入国審査でいつもは素通りなのに滞在の中身を細かく聞かれて、ずいぶん焦ったことがあります。そのとき思ったのは、聞かれることを先に知っておけば、答えるのがぐっと楽になるということでした。今回の宣誓も同じで、「21日間」「コンゴ民主共和国」「空港の経由も含む」の3つだけ頭に入れておけば、画面に出てきても迷わずに済みそうです。
出発前にやっておくといいこと
- 乗る航空会社のお知らせで、宣誓をどこで聞かれるのか(チェックインのときか、搭乗口か)を見ておく
- 家族で行くなら、誰がまとめて答えるかを決めておく
- 子ども連れなら、親か保護者が代わりに署名できると知っておく
どれも数分で済むことですが、出発の日の朝にあわてて調べるより、前の晩に一度見ておくほうが気が楽です。
まとめ
- CDCの命令で、米国東部時間11月3日午後11時59分(日本時間11月4日午後1時59分)から、アメリカへ向かう国際線に乗る人は全員が宣誓する決まりになりました
- 中身は「搭乗前の21日間、コンゴ民主共和国にいなかった(空港の経由も含む)」と確かめるもので、宣誓しないと搭乗できません
- 航空会社が搭乗前に集め、署名や画面のチェックなどで受け付けます。18歳未満は親などが代わりに署名でき、家族は一人がまとめて宣誓できます
- TRAICYによると、JALは11月2日以降に日本発アメリカ行きに搭乗する利用者を対象に案内しています
CDCの命令の内容は、2026年11月2日に命令のページで確かめました。命令の本文では長くても12月18日までとされていますが、延長や変更がありえるので、出発前には乗る航空会社の案内をもう一度見ておくのが確実です。











