ワイキキの部屋の窓辺に置かれたカレンダーと冷えたビール、窓の外に夕方前のビーチと空
執筆・編集:

ハワイの年末年始はどうなる? 州の発表では8月の平均滞在が7.55日、日本からの訪問者は9.7%減


ハワイ州が9月30日(ハワイ時間)に出した8月の訪問者の数字で、1回あたりの平均滞在が7.55日まで短くなっていました。前の年の8月は8.47日です。目を引いたのは、日本から来た人の滞在は6.41日で前年とまったく同じだったこと。縮んでいるのはアメリカ本土からの滞在のほうでした。10月13日のHonolulu Star-Advertiserは、一部のホテルで年末年始の予約の入りが前年より遅れているという現地の声をまとめていて、私たちも二つを並べて読んでみました。年末年始に日本から行く方に関わりそうなところを拾っています。

外部サイトへ遷移する

favicon
www.staradvertiser.com
August 2026 Hawaiʻi visitor spending and arrivals declined as series of storms impact islands | Maui Now

August 2026 Hawaiʻi visitor spending and arrivals declined as series of storms impact islands | Maui Now

From Aug. 14 to 16, 2026, Hurricane Lala passed south of the Hawaiian Island and caused extensive flooding, landslides, property and infrastructure damage and power outages across the state. Visitors who arrived by air service to Hawai‘i during this period were affected by delays and cancellations of interisland and transpacific flights. A week later (Aug. 22 – 24, 2026) Tropical Storm Moke brought heavy rain and wind to parts of Hawai‘i island and East Maui.

favicon
| August 2026 Hawaiʻi visitor spending and arrivals declined as series of storms impact islands
Shorter stays, storms curb Hawaii tourism | Honolulu Star-Advertiser

Shorter stays, storms curb Hawaii tourism | Honolulu Star-Advertiser

Hawaii’s visitor industry lost momentum in August as fewer travelers came to the islands, stayed for shorter vacations and spent less overall amid storms and hurricane threats that disrupted what is typically one of the summer’s busiest tourism months.

favicon
Honolulu Star-Advertiser

ニュースのあらまし

出したのはハワイ州の産業経済開発観光局(DBEDT、州の経済と観光を担当している部署)で、毎月の訪問者の統計の8月分です(速報値)。州の発表から、主な数字を並べるとこうなります。

項目2026年8月2025年8月増減
訪問者の数772,039人817,504人-5.6%
訪問者の支出15.9億ドル17.5億ドル-9.7%
1人1日あたりの支出272ドル253.5ドル+7.4%
平均滞在7.55日8.47日—
1日あたりにハワイにいる訪問者187,908人223,317人-15.9%
日本からの訪問者81,814人90,599人-9.7%
日本からの方の平均滞在6.41日6.41日0.0%
オアフの訪問者474,742人504,845人-6.0%

州の発表では、8月14日から16日にかけてハリケーンのララがハワイの南を通り、州の各地で洪水や停電が起き、島の間の便や太平洋を渡る便にも遅れや欠航が出たこと、その1週間後の22日から24日には熱帯暴風雨のモケがハワイ島の一部とマウイ島の東部に強い雨と風をもたらしたことにも触れていました。天気の悪い月だった、という前置きつきの数字です。

減っているのは人の数より「いる日数」のほう

訪問者の数は5.6%減ですが、1日あたりにハワイにいる人の数で見ると15.9%減と、減り方がぐっと大きくなります。来る人が少し減ったうえに、1人ひとりが早めに帰っているので、掛け合わせると大きく減って見えるわけですね。Honolulu Star-Advertiserは、1日あたりで見ると約35,400人少なかった計算になると書いていました。表の数字どうしを引き算しても同じくらいになります。

同紙によると、8月の平均滞在7.55日は、少なくともここ17年の8月でいちばん短いそうです。春にも5月の平均滞在が7.6日まで縮んだという数字が出ていて、その流れが夏も続いている形ですね。

一方で、1人1日あたりの支出は272ドルと前年より7.4%増えていました。日数は減っても、1日の値段は上がっている、ということになります。

日本からの方は減っても、泊まる日数は変わっていません

ここが今回いちばん面白く読めたところでした。8月に日本から来た人は81,814人で前年より9.7%減っていますが、平均滞在は6.41日で前年とまったく同じ。1人1日あたりの支出も243ドルで、ほぼ前年並み(+0.2%)です。

短くなっているのは、アメリカ本土からの滞在のほうでした。

来た地域2026年8月の平均滞在2025年8月増減
アメリカ西部6.83日8.01日-14.8%
アメリカ東部7.89日9.32日-15.4%
日本6.41日6.41日0.0%

日本からの旅はもともと1週間弱で組まれることが多いので、削れる日数があまり無いのかもしれません。1月から8月までの合計で見ると、日本からの訪問者は477,032人で前年より0.8%増えていて、8月だけで流れが変わったと言える数字ではなさそうです。

年末年始の予約はゆっくり、という現地の声

10月13日のHonolulu Star-Advertiserの記事は、この先の年末年始の話でした。ホテル業界のコンサルタントのKeith Vieira氏は、一部のホテルでは年末年始の予約の入り方が前年の同じ時期より15%ほど遅れていると話しています。9月と10月は、ふだんならこの時期の予約がいちばん入る月なのだそうです。

同氏は、需要が弱いためにホテルが年末年始らしい強気の値段を付けにくくなっている、満室だから早く予約して、という話が聞こえてこない、といった内容のコメントを出しています。

ハワイ・ホテル・アライアンス(ハワイのホテルの業界団体)のJerry Gibson氏は、滞在の日数が縮んでいることが大きな心配の種だと話していました。10月1日の同紙の記事では、同氏は年末がかなり厳しくなりそうだという見方を示し、弱い需要が1月や2月まで続くかもしれないとも話しています。

一方で、調査会社OmnitrakのChris Kam氏は、年末年始のハワイ旅行は家族の恒例行事と結びついていることが多いので、ふだんの旅行より落ち込みにくいかもしれない、ただ日数を短くして行く人は出てくるだろう、という見方でした。

Hopperの見通しでは、アメリカ国内線は感謝祭31%・クリスマス23%高

年末年始の予約が鈍い理由として、記事が挙げていたのが航空券の値段です。旅行予約アプリのHopper(ホッパー)が9月25日に出した年末年始の見通しを読んでみると、こう書かれていました。

時期アメリカ国内線の往復の平均前年比
感謝祭(11月下旬)402ドル+31%
クリスマス452ドル+23%

Hopperは、2026年の年末年始はここ10年でいちばん高い旅行シーズンになるとしています。数か月にわたってジェット燃料が高かったことが響いているそうです。同じ見通しの中で、感謝祭に新しい行き先を探している人の間では、フロリダとハワイの暖かい土地が予約の伸びの速い行き先として挙がっていて、ハワイに目を向ける人がいないわけではない、というのも面白いところでした。

Star-Advertiserは、ほかの調査も紹介していました。

  • 格安航空券の情報サービスGoingの見通しでは、国際線の運賃はおおむね前年並み。Star-Advertiserは、そのぶん予算を気にする人には海外の行き先が選ばれやすくなり、ハワイの競争相手が増えるかもしれない、と読んでいました
  • 会計事務所PwCの調査では、年末年始に旅行するつもりの人は40%で前年より4ポイント少なく、1人あたりの旅行の予算は553ドルから419ドルへ24%減る見込み

Hopperの数字はアメリカ国内線、Goingの話もアメリカから海外へ出る便の話です。日本からハワイへの便の値段がどうなるかは書かれていないので、日本から行く方の航空券にそのまま当てはめないでください。

日本から年末年始に行く方にとっては

数字と記事を並べてみると、日本から年末年始に行く方に関わりそうなのはホテルの値段のほうかな、と思いました。一部のホテルで年末年始の予約の入りが前年より15%ほど遅く、ホテルが強気の値段を付けにくい、というのが現地のコンサルタントの見立てです。ただ、どのホテルがどのくらい値段を動かしているかまでは書かれていないので、実際に下がっているかどうかはホテルごとに違うはずです。予約サイトや公式サイトで何軒か見比べてから決めるのが確実だと思います。

航空券のほうは、9月に出た州の見通しで9〜11月の日本発の座席が12.9%減る見込みとされていました。州が10月に出した10〜12月の予定座席の表(州の航空座席の資料・Excel、10月7日時点の運航予定をもとにした数字)を見ると、日本からハワイへの直行便はこうなっていました。

月2026年の予定座席2025年増減
10月97,373席114,757席-15.1%
11月98,254席107,232席-8.4%
12月103,620席111,961席-7.4%
10〜12月の合計299,247席333,950席-10.4%

12月の便の数も、前年の386便から360便に減る予定です。ただ、これは飛ぶ予定の座席の数で、どれだけ埋まっているかとは別の話なんですよね。年末年始の空きは、各社の案内で確かめるのが確実だと思います。

私たちは年末年始を外して、1回を長めに

私たちのハワイ行きはマイルで取っていて、必要なマイルが上がるハイシーズンは最初から日程に入れていません。年末年始もその時期に入ります。

そのかわり、1回の滞在は25泊くらいと長めです。数字の上で世の中が日数を削る方向に進んでいるのとは逆ですが、飛行機の往復は7泊でも25泊でも1回は1回なので、長くいたほうが1日あたりは軽くなる、という考えは変わりません。

1人1日あたりの支出が上がっている、という数字にも、我が家の過ごし方はあまり振り回されずにすんでいます。朝は部屋のキッチンでライオンコーヒーを淹れて、昼は食べず、午後3時か4時に冷えたビールを開ける。買い出しは歩いて行けるロングスとワイキキマーケットで足ります。日数が長いぶん、1日をこのくらい軽くしておくのがちょうどいいのです。

もし年末年始に行くとしたら、たぶん部屋で過ごす時間をいつも以上に長く取って、混む場所はそっと避けるのだろうなぁ、と想像しています。

まとめ

今回の数字を短くまとめると、こうなります。

  • 州の発表では、8月の訪問者は772,039人で前年より5.6%減、平均滞在は7.55日(前年8.47日)
  • 日本からの訪問者は9.7%減、ただし平均滞在は6.41日で前年と同じ。短くなったのはアメリカ本土からの滞在
  • 1人1日あたりの支出は272ドルで7.4%増
  • 現地の報道では、一部のホテルで年末年始の予約が前年より15%ほど遅れているという声
  • Hopperによると、アメリカ国内線の往復は感謝祭が31%、クリスマスが23%高い
  • 州の予定では、12月の日本からの直行便の座席は103,620席で前年より7.4%少ない

ここに並べた8月の数字は2026年9月30日(ハワイ時間)の州の発表、座席の数は州が10月に出した予定の表、年末年始の話は10月13日までの現地の報道によるものです。ホテルや航空券の値段は日々動きますので、予約するときは各社の公式の案内で確かめてください。

スポンサーリンク

Share on

出不精夫婦

ハワイの最新ニュースやマイル攻略、お得なホテル情報を発信中。飛行機やホテル選びも、極力「疲れない」効率を重視した旅行スタイルを追求しています!

広告なしで読みたい方へ

note メンバーシップ「出不精夫婦のハワイ通信 余談つき版」にご加入いただくと、 本ブログと同じ記事を 広告なし + 記事ごとの 編集後記つき でお読みいただけます。 初月無料、月額220円でいつでも退会できます。

note メンバーシップを見る

人気記事

新着記事

あわせて読みたい