ハワイ州が9月11日に新しい経済の見通しを出していて、2026年の伸びは1.3%という数字になっていました。来る人の数そのものは横ばいに近いのに、泊まる日数のほうが減っている、というのが今回のいちばん大きな話のようです。物価は7月の時点で前年より5.6%高く、9月から11月にかけては日本からの直行便の座席が12.9%減る見込みだとも書かれていました。私たちのハワイ行きはマイルで取っているので、この座席の数字だけは、読みながらちょっと背筋が伸びました。
State economists trim 2026 growth outlook as inflation, reduced visitor days weigh on economy | Maui Now
Hawaiʻi's economy is on track to grow just 1.3% this year, a slowdown from 2.5% growth in 2025, according to the state's latest quarterly economic forecast released Thursday.
State economic growth forecast to slow this year | Honolulu Star-Advertiser
Rising inflation, modest job growth and fewer days tourists spend in the islands are combining to slow economic growth from 2.5% last year to 1.3% this year, according to the latest forecast from the state Department of Business, Economic Development and Tourism.
ニュースのあらまし
出したのはハワイ州の産業経済開発観光局(DBEDT、州の経済と観光を担当している部署)で、四半期ごとに出している見通しの最新版です。数字を並べてみると、こんな感じになっていました。
| 項目(2026年の見込み) | 数字 |
|---|---|
| 州の経済の伸び | 1.3% |
| 訪問者の数 | 970万人(前年比+0.9%) |
| 訪問者の延べ日数 | 前年比-4.5% |
| 訪問者の支出 | 224億ドル |
| ホノルルの物価(7月・前年同月比) | +5.6% |
| 食品とエネルギーを除いた物価 | +4.8%(Maui Nowの記事による) |
| エネルギーの値段 | +22.5% |
| 9〜11月の日本発の座席 | -12.9% |
2025年の伸びが2.5%だったので、今年はそこから半分くらいに落ち着く見込み、ということになります。州は2027年の伸びを1.6%、2028年と2029年をそれぞれ1.8%と見ていて、失業率は2029年に2.3%まで下がるとしています。今年は足踏み、来年から少しずつ、という見立てですね。
減っているのは人の数ではなく、泊まる日数のほうです
いちばん目を引いたのがここでした。訪問者の数は970万人で前年より0.9%増える見込みなのに、延べの日数のほうは4.5%減るとされています。来る人は減っていない、でも1回あたりを短く切り上げて帰る人が増えている、という話になりますね。
延べ日数というのは、来た人数と1人あたりの泊まった日数を掛け合わせた数字です。人数が少し増えても、1人あたりが短くなれば全体は減ります。今回の見込みはまさにその形で、訪問者の支出のほうは通年で224億ドルと見込まれていました。
同じ向きの数字は今年の春から夏にかけても出ていて、5月には1回あたりの平均滞在が7年ぶりの短さになっていました。今回はそれが州の通年の見通しにも並んだ形です。
ホテルもレストランも、来た人の数ではなく泊まった日数で売上が積み上がるので、日数が減るのは現地にとってはなかなか効くのだろうなぁ、と読んでいました。我が家は1回の滞在を長めに取るほうなので、この流れとはちょうど逆を歩いていることになります。
物価は7月の時点で前年より5.6%高い
ホノルルの物価は7月時点で前年同月より5.6%高く、エネルギーの値段にいたっては22.5%高い、という数字が出ていました。Maui Nowの記事によれば、値動きの大きい食品とエネルギーを除いても4.8%の上昇だそうです。
エネルギーが2割以上高いと聞いても、レンタカーを借りない我が家には給油の場面がないので、その場で財布が痛む実感はありません。ただ、電気や輸送にかかるお金は、めぐりめぐって食材や外食の値段に出てくるものなのかもしれません。スーパーで同じ棚の前に立ったときに「あれ、去年こんな値段だったかな」と思う、あの感じですね。
このあたりは、1人1日あたりの支出が増えているという春の数字とも地続きの話だと思います。滞在が短くなっているのに1日の単価が上がっているので、旅全体の値段はそう簡単には下がらない、ということなのでしょう。
9月から11月は、日本発の座席が12.9%減る見込み
そして今回いちばん気になったのがこれでした。Maui Nowの記事には、9月から11月にかけての直行便の予定座席について、日本からの減りが12.9%と書かれています。Honolulu Star-Advertiserのほうも、同じ期間の日本からの旅行が減る見込みとして同じ数字を挙げていました。
席の数そのものが減るとなると、空いている席の取り合いにはなりやすいのだろうと思います。私たちのハワイ行きはマイルで取っていて、しかも必要マイルが跳ね上がるハイシーズンは最初から避けているので、秋口の便はちょうど狙いたい時期と重なります。今年は少し早めに空きを見に行くことになりそうです。
秋にハワイへ行く予定のある方も、航空券の確保だけは早めに見ておくと気が楽かもしれません。ここで挙げた12.9%はあくまで州がまとめた予定の座席数の話で、路線ごとの増減までは書かれていません。実際にどの便がどうなるかは、各社の公式の案内で確かめてください。
ちなみに座席が減ると聞いても、これが値段にどう出るのかまでは今回の見通しには書かれていませんでした。席が少なくなれば高いところから埋まっていくのかなぁ、くらいの想像はしますが、そこは数字が出てから考えることにします。
州が見ている先行きと、雇用のほう
働く場所のほうの数字も少し出ていました。Honolulu Star-Advertiserによれば、7月時点で建設業が前年より3.3%(1,300人)、医療と社会福祉が2.8%(2,100人)増えています。観光まわりが足踏みしている一方で、人手が増えている分野は別にある、という並びですね。
州の担当者も、経済の課題に引き続き取り組んでいく、といった内容のコメントを出しています。観光は伸び悩んでも、建てるほうと支えるほうが雇用を持っている、という形は、旅行者として通っているだけでは見えにくいところです。
数字が動いても、部屋での過ごし方はあまり変わりません
物価の話題が出るたびに思うのですが、私たちの滞在の中身はこの手の数字にあまり左右されません。朝は部屋のキッチンでライオンコーヒーを淹れて、フルーツで軽く済ませる。昼は食べない。午後3時か4時になったら窓を開けて、冷えたビールを1本目から始める。買い出しは歩いて行けるロングスとワイキキマーケットで足りています。
買い出しに行くたび、ビールの箱やフルーツの値段が前回とどう違うかを二人で言い合うのも、それはそれで滞在の楽しみになっています。上がっていたら「今回は少し控えめにしようか」と話すくらいで、その相談の時間も含めて悪くないのです。
外食の値段が上がっても、こういう日の過ごし方だと影響を受けるところが少ないのです。円が40年ぶりの安値をつけた時期も同じで、嘆いていても安くなるわけではないので、だったら部屋で美味しくやろう、というところに毎回落ち着きます。
もちろん、短い日程で来て有名店を回りたい方には、値上がりはそのまま効いてくる話だと思います。過ごし方が違えば効き方も違うだけで、どちらが賢いという話ではありません。
まとめ
今回の数字を短くまとめると、こうなります。
- 州が見込む2026年の経済の伸びは1.3%
- 訪問者は970万人で微増、延べ日数は4.5%減
- ホノルルの物価は7月時点で前年より5.6%高い
- 9〜11月の日本発の予定座席は12.9%減る見込み
- 州は2027年に1.6%、2028年と2029年に1.8%の伸びを見込む
ここに並べたのは2026年9月11日に出た州の見通しと、それを伝えた2本の記事の内容です。旅行の予定に関わるところ、特に航空便の話は動きますので、実際に取るときは各社の公式の案内で確かめてください。私たちはとりあえず、秋の空き状況を早めに眺めるところから始めようと思います。











