ハワイの観光客の滞在が7年ぶりの短さ、5月は平均7.6日 ― 1回を長く泊まる私たちの逆張りな過ごし方


ハワイの観光客が、以前より短い日数で帰るようになっているそうです。Honolulu Star-Advertiserが報じたハワイ州観光当局の5月の実績では、1回あたりの平均滞在が7.6日まで縮んで、これは7年ぶりの短さなのだとか。私たちはといえば、1回のハワイ滞在で25泊くらいするのがすっかり当たり前になっているので、この数字を見て「みんな、そんなに急いで帰っちゃうのかぁ」と、少し不思議な気持ちで読みました。世の中の流れとはずいぶん逆を行っているなぁ、と我が家のことも含めて考えてしまう話でした。

Shorter Hawaii visitor stays risk tourism growth | Honolulu Star-Advertiser

Shorter Hawaii visitor stays risk tourism growth | Honolulu Star-Advertiser

Hawaii visitors are trimming their trips to the shortest length in at least seven years, a contraction that threatens to drag on the tourism‑driven economy even as May brought moderate gains in arrivals and visitor spending.

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Honolulu Star-Advertiser

ニュースのあらまし

数字を並べると、こんな感じです。

指標(2026年5月)数字補足
平均滞在日数7.6日前年比10%以上減・7年ぶりの短さ
通年ベースの平均滞在8.3日2019年以降でいちばん短い
訪問者数800,554人前年比+3.8%(人数は増えている)
1人1日あたりの支出292ドル前年比+13%(1日の単価は上がっている)

面白いのは、ハワイに来る人の数そのものは増えているのに、1人あたりの泊まる日数が減っているところです。つまり「来る人は多いけれど、みんなサッと帰る」ようになってきている、ということですね。ホテルの人のコメントとして「旅行はしたいけれど、全部使い切る準備まではできていない」という言葉が紹介されていて、これがいちばん今の空気を表しているのかなぁと思いました。

なぜ、みんな短く帰るようになったのか

理由として挙げられていたのは、物価高や先の見えない不安、それに天候の災害といったあたりです。円安のことを持ち出すまでもなく、ハワイの滞在費はここ数年でだいぶ上がりました。1泊あたりの宿代に加えて、宿泊にかかる税金(TAT=宿泊税など)も1泊あたり2割近くのってきます。そうなると「じゃあ7泊を5泊にすれば、その2泊ぶんまるごと浮くよね」という引き算は、ごく自然な発想だと思います。

支出の数字を見ても、来る人数が微増なのに1人1日あたりの単価が上がっているので、「中くらいの予算の人が減って、しっかりお金を使える人が全体を押し上げている」という中身が透けて見えます。このあたりは前にハワイの観光客は微減なのに支出は増加している話でも書いたので、興味があればそちらもどうぞ。世の中全体としては、日数を削って1回の旅を引き締める方向に進んでいるのだなぁ、と読んでいて感じます。

私たちは逆に、1回を長くしています

ここで我が家の話になるのですが、私たちはこの流れとはまったく逆で、1回のハワイ滞在をなるべく長くする方です。だいたい25泊くらい。理由はシンプルで、ハワイまでの飛行機代というのは、7泊で行っても25泊で行っても同じだからです。だったら1回あたりの滞在を長くしたほうが、あの高い航空券を「薄く」使える、という考え方なんですね。

昔は私たちも、短い日数であちこち詰め込む旅をしていました。島を移動して観光地を一通りまわって、レストランも予約して、という賑やかな旅ですね。それはそれで楽しかったのですが、最近はのんびり長く同じ部屋にいるほうが性に合っていて、短い旅を何度も繰り返すより、1回をどっしり長くする形に落ち着きました。スケジュールにある程度の自由があるからこそできる贅沢だとは思うので、誰にでも勧められるやり方ではないのですが、我が家にとってはこれがいちばん気楽です。

長く泊まるほど、1日あたりは軽くなる

長く泊まると出費がかさむように見えて、実は1日あたりで見ると、むしろ軽くなっていくところがあります。ここが今回のニュースを読んでいていちばん書きたかったところです。

部屋のキッチンと、ご近所のスーパー

短い旅だと、どうしても毎晩レストランで、となりがちです。でも長く泊まっていると、毎日外食していては体も財布ももちません。我が家の場合、朝は部屋のキッチンでライオンコーヒーを淹れてフルーツを少し、昼は食べず、夕方3時か4時くらいから部屋でのんびり晩酌を始める、という過ごし方が定番です。コナブリューイングのビールを箱で買っておいて、窓を開けてソファでだらだら飲む。おつまみは、その日の飲み始める前に近所で買ってきます。

こうなると、1日にかかるお金は外食三昧の日とは比べものになりません。スーパーへの買い出しも、私たちにとっては面倒事ではなくて、むしろ歩いて食材を選ぶこと自体が良い運動とちょっとした娯楽になっています。長い滞在だからこそ、この「生活する感じ」の時間がたっぷり取れるわけです。

移動もご近所で完結する

私たちはレンタカーを借りないので、動く範囲もワイキキの歩ける範囲と、JCBカードを見せれば無料で乗れるピンクトロリーでアラモアナセンターまで、というくらいに収まっています。観光地を追いかけて動き回るわけではないので、日数が延びても移動でお金がかさむことはほとんどありません。水も日本から浄水ポットを持ってきて水道水を濾して飲んでいるので、重いペットボトルを買い込む必要もなし。

こうやって1日を軽くしていくと、25泊という長さも、1日ずつに割ってみればそんなに恐ろしい数字ではなくなります。混雑を避けてのんびり過ごせるのも、長期滞在ならではの気楽さですね(空いているワイキキの心地よさはハワイの観光客が微増にとどまるというニュースでも書きました)。

短い滞在にも、長い滞在にも、それぞれの良さがある

とはいえ、短い滞在が悪いという話ではまったくありません。限られた日数だからこそ、行きたい店を絞って、見たいものをギュッと詰め込む楽しさがあります。1週間しかないからこそ味わえる濃さ、というのは確かにあると思います。仕事や家庭の都合で長く休めない人のほうが多いでしょうし、短い旅を何度も重ねて、そのたびに新しいハワイを見つけていくのも素敵な通い方だなぁと思います。

私たちはたまたま長く泊まるやり方が合っているだけで、どちらが上ということではありません。ただ、物価高で1泊でも削りたくなる今だからこそ、「1回を長くして1日あたりを軽くする」という逆のやり方もあるよ、ということは書いておきたくなりました。

まとめ

ハワイの観光客の滞在が7年ぶりの短さになった、というニュースでした。世の中全体としては、費用を抑えるために日数を切り詰める方向に進んでいます。その気持ちはとてもよく分かるのですが、我が家の場合はむしろ逆で、1回を長く泊まって、部屋飲みとご近所での買い物を中心に1日を軽くすることで、長い滞在を無理なく続けています。次にハワイへ行くときも、たぶん私たちはまた25泊くらいの荷物を持って、のんびりワイキキで暮らすように過ごすのだと思います。

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