ホノルル港のアロハタワーが、1926年の開業から100年を迎えました。それに合わせて、コロナのころから一般には閉じられていた10階の展望デッキが、毎日、入場無料でまた開くと州交通局が発表しています。エレベーターも新しく入れ替えたそうで、階段を上らずに港とダウンタウンを見下ろせるのは、腰の重い私たちにはいちばん嬉しいところでした。ワイキキから見ると港のほうは普段の行き来から外れた場所ですが、白い塔そのものはハワイの写真でずっと見てきた顔なじみです。ハワイ時間の10月15日・16日に予定されている記念の催しと、850万ドルをかけた改修の中身を、州の発表と地元紙から並べてみました。
Aloha Tower reopens for centennial celebration after $8.5M renovation | Honolulu Star-Advertiser
Aloha Tower, one of Hawaii’s most recognizable landmarks and a longtime symbol of arrival in Honolulu Harbor, will celebrate its 100th anniversary Thursday and Friday with public festivities and the reopening of its observation deck.
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ニュースのあらまし
発表したのはハワイ州の交通局(HDOT、空港・港・道路を受け持っている州の部署)で、10月12日に記念行事の案内を出しました。地元紙Honolulu Star-Advertiserも10月14日に、改修のあとの再開として伝えています。
州の発表から、主なところを並べるとこうなります。
- アロハタワーは1926年9月11日、ホノルル港の9番ピア(船を着ける岸壁)に開業
- 高さは184フィート(約56メートル)、10階建て
- 記念行事のテーマは「Anchored in Aloha」
- 10階の展望デッキは、コロナのころから初めて一般に開かれる
- 展望デッキは毎日開いて、入場は無料
- 開業100年に向けて、850万ドルをかけた改修が行われた
行事はどちらも無料で、誰でも参加できるとされています。
10月15日・16日の記念行事
日付と時間はハワイ時間です。州の発表にある予定を表にしました。
| 日時(ハワイ時間) | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 10月15日(木)午前10時30分 | アロハタワー(9番ピア) | 展望デッキの清めの儀式(ブレッシング)と再開、Royal Hawaiian Glee Club の演奏、フォールズ・オブ・クライドの品々の展示 |
| 10月16日(金)午後5時30分〜9時 | アロハタワー(9番ピア) | 生演奏、地元のフードトラック、ドローンショー(午後8時から) |
16日の夜は、Waipuna、Simple Souls、Ka Mo‘i Jazz Ensemble、ハワイ・パシフィック大学の合唱グループなどが出演予定です。展望デッキの見学は午後5時30分から、ドローンショーが始まる15分前まで受け付けるとのことでした。
夜8時のドローンショーは、港の上の空を光で飾るものだそうです。我が家は明るいうちから飲み始めるので、夜8時といえばもう部屋で何杯目かに入っている時間。夜の港の催しは、出かけられる方に楽しんでもらいたい話として読んでいました。行事の中身は変わることもあるので、行く前に州交通局の案内で確かめておくと安心です。
10階の展望デッキで見られるもの
港とダウンタウンの眺め
州の発表では、展望デッキからはホノルル港とダウンタウンが見渡せて、ハワイの物流を支える港の仕事ぶりも見られるそうです。州交通局の Ed Sniffen 局長は、ハワイの住民と旅行者が使う品物のおよそ9割がホノルル港を通っている、港の仕事を見て知ってほしい、といった内容のコメントを出しています。
ワイキキのスーパーで冷えたビールや野菜を買っているとき、それがどうやって島に来たかを考えることはまずありません。でも言われてみれば、ほとんどが船で来ているわけです。ロングスに並んでいる缶ビールの箱も、たぶんこの港を通ってきたのだろうなぁと思うと、ちょっと見え方が変わります。
10階の展示
10階の中には、アロハタワーとホノルル港の歴史をたどる年表の展示ができて、別にフォールズ・オブ・クライドという帆船の品々も並ぶそうです。地元紙によると、フォールズ・オブ・クライドはホノルル港に係留されていた帆船で、2025年に海に沈められたとのこと。船そのものはもう見られないので、残った品々をここで見られるのは、港の歴史が好きな方には嬉しいところだと思います。
開いている時間について
展望デッキが毎日開いて入場無料、という点は、州の発表と地元紙の両方に出ていました。一方で、開いている時間帯は州の発表と地元紙で書き方が違っていました。日中のつもりで行く方が多いと思いますが、行く前に州交通局の案内で確かめておくのが確実です。
また、記念行事のあとには84枚の窓と塔のてっぺんの柱(マスト)を取り替える工事が予定されていて、その間は展望デッキがときどき閉まることがあると州は案内しています。せっかく行ったのに閉まっていた、とならないよう、ここも合わせて確かめておくと安心です。
850万ドルの改修で変わったところ
州の発表によると、今回の改修は建物の骨組みに手を入れるものではなく、設備の入れ替えや修理、塗り直しが中心だったそうです。
- エレベーターと消火設備の入れ替え
- 空調の修理
- 外壁の塗り直し
- 展望デッキの手入れ(ラナイ部分を支えるケーブル、トイレの入れ替え、車いすでも使いやすくする工事、案内板、照明)
費用の大半は港の特別会計(港の使用料などでまかなう州のお金)から出ていて、約100万ドルはホノルルの鉄道を進めている組織(HART)の歴史保存基金から、外壁の修理と塗装に充てられたそうです。鉄道のお金で港の塔の壁が塗られていたというのは、へぇ、そういうつながりもあるのかと少し意外でした。
次の段階として、3階から8階の改修に連邦の補助金200万ドルが使われる予定だとも書かれていました。
「ALOHA」の文字と100年の歩み
州の説明によれば、アロハタワーは40年にわたってハワイでいちばん高い建物だったそうです。外壁に刻まれた「ALOHA」の文字は、客船で人がやって来ていた「ボート・デイズ」の時代に、着いた人たちを迎えるためのものでした。
第二次世界大戦のあいだは迷彩に塗られて、太平洋の船団を指揮する軍の拠点になり、戦後にもとの白い姿に戻ったとのこと。地元紙は、映画『地上より永遠に』や、もとの『Hawaii Five-O』のテレビシリーズにも出てきたと紹介しています。
私たちはいつも飛行機でホノルルに着くので、この「ALOHA」の文字に迎えてもらったことはありません。昔の人は船の上から、だんだん近づいてくるこの白い塔を見てハワイに着いたことを知ったのだろうなぁ、と想像すると、空港に降りてすぐワイキキへ向かう今の着き方とはずいぶん違います。
ワイキキから見た距離と、私たちの受け止め
アロハタワーがあるのはダウンタウンの港で、私たちの普段の行き来はワイキキの周りとアラモアナセンターくらいまでなので、そこからさらに先の場所になります。レンタカーを借りない私たちには、ふらっと寄る場所ではありません。
もし港のほうへ行く用事が重なったら、晩酌が始まる前の明るい時間に、10階まで上がって港を眺めてみたいなと思っています。上るのはエレベーターで、入場は無料。高いところからの眺めは、虫の苦手な奥さんのためにいつも上のほうの階に泊まっている我が家にとって、馴染みのある楽しみ方でもあります。
古い建物が、骨組みはそのままに設備を新しくして、また人を上げられるようになるのはいい話だと思います。100年前にできた塔が、今度は貨物の港を見せる場所としてまた開くのも、ハワイらしい変わり方だなぁと感じました。
まとめ
- ホノルル港のアロハタワーが開業100年。10階の展望デッキが、コロナのころから初めて一般に開かれる
- 展望デッキは毎日開いて入場無料(開いている時間帯は州交通局の案内で確認を)
- 記念行事はハワイ時間の10月15日午前と16日夜。16日は午後8時からドローンショー
- 850万ドルの改修で、エレベーター・消火設備・展望デッキが新しくなり、外壁も塗り直された
- このあと窓とマストの取り替え工事があり、展望デッキはときどき閉まることがある
展望デッキが毎日開いて入場無料であることと記念行事の日程は、2026年10月12日付の州交通局の発表と10月14日付の地元紙で確かめました。港のほうへ足を延ばす予定のある方は、出かける前に州交通局の案内をひと目見てから行ってみてください。











