京成電鉄が、2027年3月13日にスカイライナーの特急料金を大人一律200円引き上げる予定だと発表しました。京成上野・日暮里〜成田空港は、いまの1,300円が1,500円になります。同じ発表で、2028年3月に向けて運賃そのものの改定も国に申請していて、こちらが認められると上野〜成田空港のきっぷの運賃も1,280円から1,500円に上がる案です。私たちのハワイ行きは成田から出るフライングホヌなので、成田までの足代は毎回の旅の入口の話。両方が申請どおりになったとき、夫婦の往復でいくら変わるのかを、発表の数字から並べてみました。
ニュースのあらまし
旅行ニュースサイトのトライシー(TRAICY)が、2026年11月6日にこの話を伝えています。
京成スカイライナー、来春に料金引き上げへ - TRAICY(トライシー)
京成電鉄は、スカイライナーの特急料金を2027年3月13日に引き上げる見通しを示した。 現在の大人スカイライナー特急料金は、いずれも空港第2ビル・成田空港駅発着で、京成上野・日暮里駅間が1,300円、青砥駅間が1,050 […]
元になっているのは、京成電鉄が同じ11月6日に出したニュースリリース「鉄道旅客運賃の改定を申請しました」です。中身は大きく2つに分かれます。
- スカイライナーの特急料金: 2027年3月13日に改定する予定。大人は一律200円、小児は一律100円の引き上げ
- 京成線の運賃: 2028年3月の実施予定で、国土交通大臣あてに変更の認可を申請。京成としては1995年以来、32年ぶりの申請(消費税率の変更によるものを除く)とのこと
スカイライナーの料金の部分は、リリースではこう書かれています。
2027年3月13日にスカイライナーの特急料金を改定する予定です(一律大人200円、小児100円を引き上げます)。 なお、イブニング・モーニングライナー、シティライナーの特急料金は変更いたしません。
成田からハワイに行く私たちの場合、関わってくるのは「料金」と「運賃」の両方です。スカイライナーに乗るときは、きっぷ(運賃)とスカイライナー券(特急料金)を合わせて払う仕組みなので、どちらが上がっても1本の値段が変わります。
スカイライナーの特急料金は2027年3月13日から
京成のスカイライナーの案内ページに出ているいまの特急料金(大人料金)と、一律200円の引き上げを当てはめた額を並べると、こうなります。
| 区間(大人) | いまの特急料金 | 2027年3月13日から |
|---|---|---|
| 京成上野・日暮里〜空港第2ビル・成田空港 | 1,300円 | 1,500円 |
| 青砥〜空港第2ビル・成田空港 | 1,050円 | 1,250円 |
| 新鎌ヶ谷〜空港第2ビル・成田空港 | 800円 | 1,000円 |
小児はいまの料金から100円の引き上げです。朝夕のイブニングライナー・モーニングライナーと、シティライナーの料金は変わりません。
ハワイ便で見ると、2027年3月13日以降に成田との行き来でスカイライナーに乗る方は、行きも帰りもこの新しい料金になる計算です。前売りのスカイライナー券を先に買っておいた場合の扱いは、この発表には書かれていませんでした。3月の旅程の方は、近くなったら京成の案内で確かめておくと安心です。
2028年3月は運賃の改定(こちらは申請の段階)
もう一つの運賃の改定は、認可を申請した段階の話です。リリースの添付資料には、成田空港まわりの主要区間の運賃の比較表が載っていました。
| 区間(大人・きっぷ) | いまの運賃 | 申請した運賃 |
|---|---|---|
| 京成上野〜成田空港(成田スカイアクセス線経由) | 1,280円 | 1,500円 |
| 京成上野〜成田空港(京成本線経由) | 1,060円 | 1,230円 |
| 新鎌ヶ谷〜成田空港 | 930円 | 1,090円 |
いまの運賃は鉄道駅バリアフリー料金を含んだ額です(リリース本文の例では京成本線経由のいまの運賃を1,050円と書いていて、比較表の1,060円と少しちがいます)。
スカイライナーが走るのは成田スカイアクセス線経由のルートなので、スカイライナーに乗る方に関わるのは1行目です。2行目は、京成本線を通って成田空港へ行く場合の運賃です。
いまの上野〜成田空港(成田スカイアクセス線経由)の運賃は、ICカードが1,267円、きっぷが1,280円。申請した運賃はICカードが1,494円、きっぷが1,500円です(リリースの添付資料の主要区間の比較表)。
京成はリリースの中で、改定を申請した理由として、物価の上昇で人件費や電車を動かす電気などの費用が増えていることや、テレワークの広がりで利用が減ったこと、成田空港の機能強化に合わせた新しい有料特急の導入や車両基地の拡充のような大きな投資が要ることを挙げています。京成本線などのいまの運賃に足されている「鉄道駅バリアフリー料金」は、今回の改定に合わせて廃止するとのことです。
申請どおりなら、夫婦の往復でいくら変わるか
いちばん気になるのはここでした。京成上野〜成田空港をスカイライナーで、きっぷの運賃と特急料金を合わせた大人1人・片道の額で比べると、こうなります。
| 時期 | 運賃(きっぷ) | 特急料金 | 合計 |
|---|---|---|---|
| いま | 1,280円 | 1,300円 | 2,580円 |
| 2027年3月13日から | 1,280円 | 1,500円 | 2,780円 |
| 2028年3月から(申請どおりの場合) | 1,500円 | 1,500円 | 3,000円 |
夫婦2人で行きと帰りに乗ると4本です。2027年3月の料金の改定だけなら、200円×4本で800円の増額。2028年3月の運賃も申請どおりになると、さらに220円×4本の880円が乗って、いまと比べて1,680円の差になります。
1回の旅で1,680円。ハワイの航空券や燃油サーチャージの額と並べると小さく見えますが、空港への足代はハワイに行くたびに必ずかかるものなので、「毎回の旅に1,680円ずつ」と考えると、それなりの額だなぁと思いました。へぇ、32年ぶりかぁ、という気持ちも半分あります。
全席指定と、券なしで乗ったときの上乗せ
スカイライナーは全車が指定席です。京成の案内には、券のことでこんな決まりも書かれていました。
スカイライナー券をお持ちでないお客様がスカイライナーに乗車された場合は、スカイライナー特急料金に大人300円・小児150円を加算いたします。
券はスマホで買えるチケットレスのサービスのほか、京成上野・日暮里・成田空港などの停車駅の窓口や旅行会社でも買えて、窓口では乗る日の1か月前から売り出されます。値上げのあとも、乗る前に券を用意しておくのが基本なのは変わらなさそうです。
私たちは時間に余裕を持って動くほうで、ハワイ行きの日は家でゆっくり風呂に入ってから空港へ向かい、空港のラウンジでの一杯を1次会のように楽しみにしています。その手前の移動は、スーツケースを持ったまま座って着ける、というのがいちばんありがたいところ。全席指定で座れることに200円を足すのは、我が家の感覚では「上がったけれど、まだ払える範囲」という受け止めです。
成田までの行き方を並べ直すなら
成田までの行き方は、スカイライナーのほかにもいくつかあります。京成線の中だけで見ても、特急料金のかからない電車で行くなら、2027年3月の料金の改定は関係がありません(2028年3月の運賃の改定は、申請どおりなら関わってきます)。
家から空港まで車で、という選択肢では、ANAの相乗り送迎「ANAあいのり空港送迎」が2026年11月5日から成田空港も対象になりました。東京23区・三鷹市・武蔵野市が対象で、相乗りが決まると単独の料金から最大75%引き、マイルも貯まります。条件や時刻の決まり方はこちらの記事にまとめています。電車と車では、着くまでの時間も、荷物の運び方も、マイルの付き方も違うので、値上げをきっかけに一度並べてみると、自分の旅程に合うものが見えてきそうです。
フライングホヌが飛ぶ成田〜ホノルル線は、2027年10月31日の便から便名が変わります(成田〜ホノルル線の便名の変更)。2027年に成田からハワイへ行く予定を考えている方は、飛行機の便名と空港までの足代、両方の変更を一緒に見ておくと取り違えが少なくて済みます。
私たちはこう読みました
物価がこれだけ上がっている中で、空港へ行く電車の値段だけが据え置きのままというのは、やっぱり難しいんだろうなぁと思います。リリースでも、成田空港の利用者が増えるのに合わせて新しい有料特急を入れる話が出てきていて、値上げが座席や本数の形で返ってくるなら、それはそれで楽しみな面もあります。
我が家としては、往復で数百円から千円台の差なら、成田までの行き方そのものを大きく変えるほどではない、というのが今の感覚です。それよりも、2027年3月13日という日付と、2028年3月の運賃は「申請中」という段階の違いを取り違えないようにしておきたいところ。次に成田までの行き方を夫婦で相談するときは、新しい料金で電卓をたたき直してから決めようと思います。
まとめ
- 京成電鉄は2027年3月13日にスカイライナーの特急料金を改定する予定。大人は一律200円、小児は一律100円の引き上げ
- 京成上野・日暮里〜成田空港の特急料金は1,300円→1,500円(大人)。イブニング・モーニングライナー、シティライナーは据え置き
- 2028年3月に向けて運賃の改定も国に申請中。上野〜成田空港(成田スカイアクセス線経由)のきっぷは1,280円→1,500円の案
- 申請どおりになると、上野〜成田空港のスカイライナーは1本2,580円→3,000円(きっぷの運賃+特急料金)。夫婦の往復で1,680円の差
- スカイライナーは全席指定。券を持たずに乗ると特急料金に大人300円が上乗せされる
料金と運賃は2026年11月6日の京成電鉄の発表と、2026年11月7日に確かめた京成のスカイライナーの案内ページをもとにしています。2028年3月の運賃はまだ申請の段階なので、乗る前に京成の公式の案内で最新の内容を確かめてください。










