ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)の制度改定について、ユナイテッド航空の支社長が「改悪に近い部分がある」と話したそうです。10月15日に羽田空港で開かれた報道向けのイベントでの発言で、息子さんから「これ、親父どうする」と聞かれた、という話まで出ていました。ANAと組んでいる航空会社の偉い人の家でも、SFCを持つ私たちと同じ会話をしているんだなぁと思うと、少し親近感がわきます。判定期間は12月16日から。10月19日の時点で、あと2か月を切りました。支社長が話したことと、2027年から変わるユナイテッド自身の上級会員の条件、それから我が家がどう受け止めたかを並べてみます。
ニュースのあらまし
旅行ニュースサイトのTRAICYが、10月19日にこの話を伝えていました。
ユナイテッド航空支社長、ANAのSFC改定は「改悪に近い」 - TRAICY(トライシー)
ユナイテッド航空の桐山謙一アジア・ミクロネシア営業担当支社長は、10月15日に羽田空港で開いた報道関係者向けイベント「Media Showcase 2026」で、全日本空輸(ANA)のスーパーフライヤーズカード(SFC) […]
話したのは、ユナイテッド航空でアジア・ミクロネシアの営業を担当する支社長の桐山謙一さん。10月15日に羽田空港で開かれた報道関係者向けのイベント「Media Showcase 2026」の場で、ANAのSFC改定について聞かれて答えたものです。
記事によると、支社長の発言はおおむね次のような内容でした。
- ANAのSFC改定は「改悪に近い部分がある」
- 個人的な話として、息子さんに「これ、親父どうする」と言われた
- 「改悪に近い部分で、メンバーの方々が(ステータスを)維持するのはなかなか難しい」
- ANAはパートナーなので、この改定を利用した施策は「今のところない」
- ANAの動きはリリースでも細かく確認している
- この改定をきっかけにユナイテッドのマイレージプログラムへ会員を呼び込むキャンペーンは、今のところ予定していない
お客さんの立場から見れば、ユナイテッドに限らず他にも選択肢はある、とも認めていたそうです。ANAと同じスターアライアンスに入っている会社の人が、ここまで率直に話すのはちょっと珍しい気がします。
支社長の「親父どうする」に感じたこと
いちばん印象に残ったのは、やっぱり息子さんの一言です。航空会社の人でも、家に帰れば家族からこういうことを聞かれるんだなぁと思うと、ぐっと身近な話に感じられます。「維持するのはなかなか難しい」という言い方も、会社の人の見立てというより、家族と話したあとの実感のように読めました。
一方で、ANAはパートナーなので、この改定を機に会員を呼び込むようなことは今のところしない、とはっきり話しているのも、なるほどねぇと思ったところです。ANAとユナイテッドは同じスターアライアンスの仲間。お客さんが流れてくるかもしれない場面でも、今のところ何もしないと言い切るあたりに、パートナーどうしの付き合い方が見える気がしました。
ユナイテッドから見ても、SFCの改定はそれだけ大きな話に見えている、ということなのかもしれません。
SFCの改定、何が変わるのかおさらい
改めて、ANAの改定の中身を短くまとめておきます。ANAの公式の案内には、スケジュールがこう書かれています。
2026年12月16日から2027年12月15日までのご利用期間を経て、2028年4月より新しい区分でのサービスがスタートします。
区分の分かれ目は、ANAカードとANA Payの年間決済額です。
| 項目 | SFC PLUS | SFC LITE |
|---|---|---|
| 分かれ目(年間決済額) | 300万円以上 | 300万円未満 |
| スターアライアンスのステイタス | ゴールド | シルバー |
| 国際線のANAラウンジ | 利用可 | ANAグループの便なら羽田・成田・ホノルルで利用可 |
| 国内線のANAラウンジ | 利用可 | 混雑時を除き利用可 |
| 毎年の5,000マイル | 300万円以上の年のみ | なし |
4月に最初に発表されたときは、LITEになるとラウンジに入れない、という内容でした。それが9月29日の見直しで、ラウンジについてはかなり手が入っています。見直しの中身はANAのSFC見直し、年300万円未満の「LITE」もラウンジへに、最初の発表はANA SFCが「PLUS」と「LITE」に分裂にまとめています。
TRAICYの記事でも、LITEのスターアライアンスのステイタスがゴールドからシルバーになる点は変わっていない、と伝えています。
ちなみに、ライフタイムマイルが100万マイルに届いたミリオンマイラーは、決済額にかかわらずPLUSになります。公式の案内の書き方はこうです。
100万ANAライフタイムマイル(LTマイル)到達のお客様は、ANAカード・ANA Pay年間決済額に関わらず「ANAスーパーフライヤーズカード SFC PLUS」となります。
ただし、毎年の5,000マイルは300万円以上の年だけです。
ユナイテッドも2027年から上級会員の条件を変えます
偶然なのか、ユナイテッド自身も上級会員の制度を変えると、同じTRAICYが10月18日に伝えていました。
ユナイテッド航空、2027年から上級会員制度を変更 搭乗回数要件を廃止 - TRAICY(トライシー)
ユナイテッド航空は、マイレージプログラム「マイレージプラス」の上級会員の資格取得要件を、2027年1月1日から変更する。 今後は、ユナイテッド航空とユナイテッド・エクスプレス、スターアライアンス加盟航空会社の搭乗、または […]
記事によると、2027年1月1日から、上級会員(プレミア)の資格は「プレミア・クオリファイング・ポイント(PQP)」だけで判定するようになり、これまでの搭乗回数の条件(PQF)はなくなるそうです。PQPはユナイテッドやスターアライアンス各社の便に乗るほか、ユナイテッドの提携クレジットカードの利用でも貯まります。
| ランク | 必要なPQP(2027年から・TRAICYによる) |
|---|---|
| プレミア・シルバー | 6,000 |
| プレミア・ゴールド | 12,000 |
| プレミア・プラチナ | 18,000 |
| プレミア1K | 32,000 |
ただ、乗らなくていいわけではなく、2027年中にユナイテッドかユナイテッド・エクスプレスに最低4回は乗る必要がある、とのこと。2026年12月31日までに対象の提携カードを持ち、2027年の上級会員の資格を得た人には、そのランクに必要なPQPの5%分がボーナスで付く、という話も出ていました。
ANAは決済額でSFCを分け、ユナイテッドは搭乗回数の条件をなくしてカードの利用でもポイントが貯まる形に。中身は違いますが、どちらも「何回乗ったか」だけでは測らなくなっていく、という点では似ているなぁと思いながら読みました。とはいえ、2社の動きが2つ並んだだけなので、航空会社全体がそうなっていると言うつもりはありません。
我が家は飛行機をほぼANAに絞っているので、ユナイテッドの上級会員を目指すことはなさそうです。ユナイテッドでハワイや本土へ行く方には、自分の乗り方だとどうなるか、一度計算してみる価値がありそうです。
「どうする?」と聞かれたら、我が家の答え
支社長の息子さんの「親父どうする」を、我が家に置き換えて考えてみました。
私たちもSFCを持っていて、ハワイへはいつもANAで飛んでいます。成田からフライングホヌのプレミアムエコノミーを特典航空券で取るのが定番で、9月の見直しで、LITEになってもハワイ線なら羽田・成田・ホノルルのANAラウンジが使えることになりました。出発前のラウンジでの一杯は、旅の始まりの1次会みたいなものなので、そこが残ったのは本当に大きかったです。
支払いはふだんからANAのカードが中心なので、判定期間が始まっても、やることは特に変わりません。あとはミリオンマイラーに向けて、ANAの便でコツコツ飛ぶだけです。
結局、我が家の「どうする?」の答えは「今までどおり」。ちょっと拍子抜けするくらいですが、支払いはANAのカード中心、飛ぶのもほぼANA、と前から決めていたおかげで、慌てずに済んでいるのはありがたいところです。
判定期間の前に確かめておきたいこと
12月16日から始まる判定期間に向けて、公式の案内に出ていたことのうち、始まる前に知っておくと安心なものを抜き出しました。
決済額に数えられるのは、航空券のほか、公共料金(電気・ガス・水道など)、スーパーでの買い物、飲食店での支払いなど。家族カードで払った分も本会員の決済額に合算されます。
一方、数えられないものとして、公式には次のようなものが挙がっていました。
- 年会費や各種の手数料、キャッシング
- カードに付いている電子マネー(楽天Edy・PASMO・Suica・nimocaなど)の利用
- ANAカードからANA Payへのチャージ
- 法人用のANAカードや、海外で発行されたANAカード
気をつけたいのが、カードの切り替えです。公式には次のように書かれています。
カードブランドを変更した場合、変更前のカードご利用分は原則対象外になります。
カードの紛失や切り替え、再発行でカード番号などが変わった場合も、対象外になることがあるそうです。VISAからJCBへ、のようにカードのブランドを変えようと考えている方は、判定期間が始まる前に済ませておくほうが安心だと思います。
まとめ
ANAのSFC改定について、ユナイテッドの支社長が「改悪に近い部分がある」と話し、息子さんに「親父どうする」と聞かれたというニュースでした。ANAとはパートナーなので、これを機にお客さんを呼び込むキャンペーンは今のところ考えていない、とも話していたそうです。
ユナイテッドも2027年から上級会員の条件を変え、搭乗回数の条件をなくすとのこと。航空会社のステイタスの決まり方が、少しずつ変わっていくのを見ている感じです。
我が家の答えは「今までどおり」。支払いはANAのカードに寄せたまま、ミリオンマイラーを目指してANAで飛び、出発前のラウンジでの乾杯を続けるつもりです。判定期間は12月16日から。カードの切り替えを考えている方は、それまでに済ませておくと安心です。
この記事のSFCの制度の内容は、ANAの公式の案内を2026年10月19日に確かめたものです。ユナイテッドの支社長の発言と上級会員の変更は、TRAICYの記事によるものです。実際に手続きをする前に、それぞれの公式の最新の案内を確かめてください。










