アメリカン・エキスプレスが、ポイントをANAのマイルに移すとき、ふだんの年間上限とは別に、上限なしで移せる枠を2026年10月1日から11月30日までの申し込み分に限って開いています。対象はメンバーシップ・リワード・プラスの会員で、レートは2,000ポイント=1,000マイル。ふだんの移行(1ポイント=1マイル・年4万マイルまで)とは別に数えられるので、「今年の4万マイルはもう使ってしまった、でもハワイの特典航空券まであと少し」という人に向いた話です。ただしレートは通常の半分で、マイルが入るのは11月末か12月末。私たちは支払いがANAのVISAカード中心なので自分で使う場面は少なそうですが、マイルでハワイに行く立場として、どういう人に効くのかを並べてみます。
ニュースのあらまし
旅行ニュースサイトのTRAICYが10月18日に伝えています。
アメックス、ANAマイルへのポイント移行を無制限に 期間限定で - TRAICY(トライシー)
アメリカン・エキスプレスは、ANAマイレージクラブへ無制限でポイント交換ができるキャンペーンを10月1日から11月30日まで開催する。 メンバーシップ・リワード・プラス会員限定で実施するもので、レートは2,000ポイント […]
アメックスの公式サイトにも「移行上限なしキャンペーン」としてページが出ていて、条件はこうなっています。
ANA 移行上限なしキャンペーン メンバーシップ・リワード®
<H2 style=""color:#000000"">【10月1日より受付開始】<br><H2 s
・対象者:メンバーシップ・リワード・プラス限定 ・移行レート:2,000ポイント=1,000マイル (移行上限なし/ANA登録参加費不要) ・お申込み期間:2026年10月1日(木)~11月30日(月)
公式ページでは、通常のANAへの移行(年間の上限4万マイル)とは別枠で申し込めること、キャンペーン分は移行レートと移行にかかる期間が通常と違うことも書かれていました。つまり我が家目線で言い直すと、「ふだんの上限はそのまま残したまま、レート半分の追加の窓口が2か月だけ開いている」という話です。
対象カードはTRAICYの記事によると、グリーン、ゴールド、ゴールド・プリファード、プラチナ、ビジネス系、コーポレート系などアメックス発行の幅広いカードです。公式のキャンペーンページには、スカイ・トラベラーとスカイトラベラー・プレミアは対象外と書かれています。
通常の移行とキャンペーンの違い
公式ページの案内から、数字が並ぶところを表にしてみます。
| 通常の移行 | 今回のキャンペーン | |
|---|---|---|
| レート | 1ポイント=1マイル(メンバーシップ・リワード・プラス登録時) | 2,000ポイント=1,000マイル |
| 上限 | 1月〜12月で4万マイルまで | 上限なし(通常の上限とは別に数える) |
| ANAへの年間参加費(税込5,500円) | 必要(プラチナ、ビジネス・プラチナ、コーポレート・プラチナ、JR東海EX・コーポレート・プラチナの会員は無料) | キャンペーン分だけなら不要 |
| 申し込み期間 | 通年 | 2026年10月1日〜11月30日 |
| マイルが入る時期 | 通常5営業日以内(初回の移行は通常2週間) | 10月申し込み分は11月末、11月申し込み分は12月末の予定 |
アメックスの公式サイトでは、メンバーシップ・リワード・プラスに入っていない場合、ANAへの移行は2,000ポイント=1,000マイルという案内になっていて、1ポイント=1マイルにするにはプラスへの登録(年間参加費3,300円・税込)が要るとされています。個人向けプラチナ、ビジネス・プラチナ、コーポレート・プラチナ、JR東海EX・コーポレート・プラチナの会員は無料で登録でき、ゴールド・プリファードの会員は無料で自動的に登録される、とも書かれていました。
今回のキャンペーンはプラスの会員だけが対象で、そのレートが2,000ポイント=1,000マイル。上限がないかわりに、1ポイントあたりで受け取れるマイルは通常の半分になる、という組み合わせです。
アメックス自身が出している「2人でハワイへ」の例
公式ページには使い方の例が2つ載っていて、そのうちのひとつがハワイでした。
② パートナーと2人でハワイへ! 必要マイル数:40,000マイル×2名(レギュラーシーズン/エコノミークラス)※2026年10月1日時点 ・2026年11月 40,000ポイント=40,000マイル 移行(通常申込 年間移行上限40,000マイル) ・2026年11月 80,000ポイント=40,000マイル 移行(本キャンペーン申込み)
通常の移行で4万マイル、キャンペーンで残りの4万マイルを足して、夫婦2人分のエコノミー特典航空券(レギュラーシーズン)にする、という形です。ポイントで言うと、通常分の4万ポイントとキャンペーン分の8万ポイントで、合わせて12万ポイント。
ここで気をつけたいのは、通常の移行の4万マイルは1月〜12月の暦年で数えるという点です。今年すでに通常の移行を使い切っている人は、この例の前半の4万マイルは2027年1月にならないと移せません。逆に、今年まだ通常の移行を使っていない人なら、まず1ポイント=1マイルの通常分から使い、足りないところだけをキャンペーンで埋めるのが、ポイントのむだが少ない順番になります。
私たちの定番はフライングホヌ(成田-ホノルル線のA380)のプレミアムエコノミーなので、エコノミーより必要なマイルは多くなります。夫婦2席となると「あと少し」の幅も大きくなりがちで、こういう上限のない窓口がありがたい人は少なくないだろうな、と思います。
レートが半分、をどう考えるか
2,000ポイントで1,000マイルということは、1マイルにつき2ポイント。同じポイントで、通常の移行の半分のマイルしか手に入りません。
マイルの「値打ち」は使い方しだいで、人によってまったく違います。なので一般論で得か損かは言いにくいのですが、私たちなりに考えると、効いてくるのはこんな人だと思います。
- 今年の通常の上限(4万マイル)をもう使い切っていて、来年1月まで待てない人
- 目当ての特典航空券まで、具体的に「あと◯マイル」が決まっている人
- アメックスのポイントがかなりたまっていて、ほかに使う予定が特にない人
反対に、まだ行き先も時期も決まっていないのに「上限なしだから今のうちに全部移しておこう」とするのは、少しもったいない気がします。ANAのマイルは3年で有効期限が来ますし、半分のレートで移したマイルが使われないまま期限を迎えるのがいちばん残念なパターンなので。
マイルが入る時期と、取り消しできない点
公式ページの案内で、いちばん大事だと思ったのはこの2つです。
マイルが入るのは早くて11月末
キャンペーン分は、通常の移行のように数日でマイルが入るわけではありません。
- 10月1日〜10月31日の申し込み分 → 11月末に積算の予定
- 11月1日〜11月30日の申し込み分 → 12月末に積算の予定
申し込みの受付メールが届いても、そこに書かれたタイミングではなく、このキャンペーンの積算予定日にマイルが入る、と公式ページに書かれていました。ポイントのほうは処理後すぐに引き落とされるそうです。
ハワイの特典航空券は、人気の時期だと早めに席が埋まっていきます。「このマイルが入ったらすぐ予約しよう」と考えている人は、この時間差を頭に入れておくと安心です。
申し込み後の取り消し・変更はできない
公式ページには「ポイント移行お申込み後の取消・変更はできません」とあります。移しすぎたから戻したい、ということはできないので、必要なマイル数を決めてから申し込むのが安全です。
それと、ANAは特典航空券でも燃油サーチャージや税金を現金で別に払う仕組みです。キャンペーンで移したマイルが入るのは早くて11月末なので、そのマイルで取る特典航空券は11月以降の発券になります。11月からの発券分の燃油サーチャージについては、ANAの燃油サーチャージ、11-12月発券分の記事にまとめています。
申し込みで迷いやすいところ
申し込みは、アメックスにログインしたうえで、提携先プログラムの登録・ポイント移行のフォームから行う形です。公式ページの案内で、間違えやすそうなところを拾っておきます。
- 航空会社の選択欄で「ANA期間限定 (1pt=0.5マイル)」を選ぶ。「ANA通常 (1pt=1マイル)」を選ぶと通常の申し込み分として扱われる
- ANAマイレージクラブの会員番号は、基本カード会員の名義で登録されているものを入れる
- メンバーシップ・リワード・プラスに入っていない人は、先にそちらの登録が要る
- 100万ポイント以上を移したい場合は、2回以上に分けて申し込む
選択欄の取り違えは、地味ですがいちばんありそうな失敗です。「通常」を選ぶとふだんの年間上限の中で数えられ、ANAへの年間参加費(プラチナ系4種の会員以外は税込5,500円)もかかるので、送信前にもう一度見ておきたいところです。
私たちの場合
我が家は、ふだんの支払いがANAのVISAカード中心で、マイルはそちらに直接たまっていきます。なので、今回のキャンペーンを自分たちで使う場面はあまりなさそうです。
ただ、以前は支払いをアメックスに寄せていた時期があって、そのころは「このポイント、もっとANAのマイルに回せたらなぁ」と思うことがありました。年4万マイルの上限は、夫婦でハワイに通うことを考えると、たしかに足りなく感じる数字なんですよね。アメックスにポイントがたまっていて、ANAのマイルが少しだけ足りない、という人にとっては、レートが半分でも「上限を気にせず移せる」こと自体に意味があるのだと思います。
お得好きの私たちとしては、こういうキャンペーンが出ると、使わなくても条件表をじっくり読んでしまいます。今回も読み込んでみて、いちばん効くのは「すでに今年の上限を使った人の、あと少し」だな、というところに落ち着きました。
まとめ
- アメックスのANAマイル移行キャンペーンは、2026年10月1日〜11月30日の申し込み分が対象
- 対象はメンバーシップ・リワード・プラス会員、レートは2,000ポイント=1,000マイル、上限なし
- 通常の移行(1ポイント=1マイル・年4万マイルまで)とは別に数え、キャンペーン分だけならANAへの年間参加費は不要
- マイルが入るのは10月申し込み分が11月末、11月申し込み分が12月末の予定
- 申し込み後の取り消し・変更はできないので、必要なマイル数を決めてから
条件と時期は、10月18日にアメックスの公式サイトのキャンペーンページと、航空マイル移行・メンバーシップ・リワード・プラスの案内ページで確かめました。申し込む前には、ログイン後のページで最新の案内を見ておくと安心です。











