ANA出資のフィリピン航空が、ライバルJAL陣営のワンワールドに加盟へ ― ANA派の私たちが外から眺める2027年のアライアンス再編
航空のニュースを眺めていて「へぇ、そういうことになるんだ」と思った話があったので、今日はそれを。ANAが出資しているフィリピン航空が、2027年にライバルとも言えるJAL側のグループに移っていく、という動きです。
私たちはANA一筋でハワイに通っている人間なので、これで何かが直接変わるわけではありません。それでも、出資している会社がよその陣営に入っていくというのは、なかなか面白い構図だなぁと思って読んでいました。
ニュースのあらまし
ANA出資フィリピン航空、なぜJAL陣営ワンワールド加盟? 再建経て2027年視野
ざっくりまとめると、こういう話です。
- 2026年6月6日、IATA(国際航空運送協会。世界の航空会社が集まる団体)の年次総会で、フィリピン航空がワンワールドという航空連合と覚書を交わしました。
- 正式な加盟は2027年6月ごろの見込みです。
- フィリピン航空は2021年にアメリカのチャプター11(経営の立て直しを進めるための手続き)を申請し、同じ年の12月に再建を終えています。経営陣も機材も入れ替わって、ようやく落ち着いてきたタイミングでの加盟、という流れです。
- 一方で、ANAホールディングスは2019年にフィリピン航空の親会社の株式を9.5%取得していました(当時およそ9,500万ドル)。それが今は4.11%まで下がっているとのことです。
フィリピン航空の社長は「すべての航空連合を検討した」「もともとワンワールドの会社とのつながりが多かったので、ワンワールドが自然な選択だった」と話しているそうです。
そもそも「アライアンス」って何の話?
ここで一度、前提を整理しておきます。世界の航空会社は、大きく3つのグループに分かれて手を組んでいます。これを航空連合(アライアンス)と呼びます。
- スターアライアンス ― ANAはここに入っています
- ワンワールド ― JALはこちら。今回のフィリピン航空もここへ
- スカイチーム ― もう一つの大きなグループ
同じグループ同士なら、片方の会社に乗ってもう片方のマイルを貯められたり、提携先のラウンジを使えたり、といった相乗りができます。つまり「ANAとJALは別々のグループにいる」というのが大前提で、フィリピン航空はそのうちJAL側に入る、という話なんですね。
出資しているのに、なぜライバル側へ?
最初に「面白い構図」と書いたのは、まさにここです。ANAはお金を出して資本のつながりがある相手なのに、その会社はANAと別のグループへ進んでいく。普通の感覚だと「あれ?」と思うところです。
ただ、数字を見ると少し腑に落ちます。出資の比率が、当初の9.5%から4.11%まで下がっているんですよね。最初ほどべったりの関係ではなくなっていた、ということなのだと思います。フィリピン航空からすると、すでにキャセイパシフィックやマレーシア航空といったワンワールドの会社と一緒に運航する便(コードシェア=共同運航)が多かったので、そのまま同じグループに入るほうが話が早い、という判断のようです。
こうやって見ると、資本のつながりと、どのグループで戦うかは、必ずしもセットではないんだなぁと。ビジネスはなかなかドライだねぇ、と夫婦で話していました。ちなみにANAとの今後のつき合い方については、フィリピン航空側は今のところ明言を避けているとのことで、ここはまだ続きが気になるところです。
航空会社の合従連衡そのものは、数年に一度くらいのペースで話題になります。以前、ユナイテッドとアメリカン航空の合併観測が出たときにも似たような気持ちで眺めていました。
ANA派の我が家には、どう響くか
正直なところ、私たちの滞在スタイルにはほとんど影響しません。ハワイへ行くときはANAの直行便、それも特典航空券でフライングホヌ(成田〜ホノルル線のA380)のプレミアムエコノミーを取る、というのが我が家の定番です。フィリピン航空でマニラを経由してどこかへ、という乗り方は、もともと選択肢に入っていません。
それでも、まったくの他人事かというとそうでもなくて。アジアの空が賑やかに組み変わっていくのは、過去に東南アジアをあちこち旅した身としては、外から眺めているだけでも面白いものです。
そして、乗る人にとっては悪くない話だと思います。フィリピン航空のマイル(マブハイマイルズ)を貯めている人や、もともとワンワールド寄り、つまりJAL派の人にとっては、マイルを貯めたり使ったりできる相手が増えるわけです。上級会員なら世界中のラウンジも使いやすくなるそうで、これは普通に羨ましい人もいるはずです。私たちが乗らない側にいるだけで、選択肢が広がること自体は良い動きだなと感じます。
このあたりの「自分たちは乗らないけれど、よその便も面白く眺める」という距離感は、ANAのロサンゼルス便のニュースを外から眺めたときと同じ温度かもしれません。
まとめ
フィリピン航空のワンワールド加盟は、我が家が明日からどうこうするニュースではありません。それでも、出資先がライバル陣営へ進んでいく構図や、資本のつながりとグループ選びが別物なんだという気づきは、読んでいてなかなか面白いものでした。
我が家のハワイの過ごし方は、これからも変わりません。ANAでひとっ飛びして、滞在先の部屋でコナブリューイングのビールを開ける。航空業界の大きな組み換えは、そのくらいの距離からのんびり眺めているのが、私たちにはちょうどいいです。
ハワイ便そのものの取り方については、ANA国際線タイムセールでフライングホヌのPEYを狙う話もあわせてどうぞ。
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