ホノルルのチャイナタウンにあるオアフ・マーケット(Oʻahu Market)の奥に、タイとラオスの料理を出す小さな食堂「サープ・ライ(Saap Rai)」ができたそうです。名物は、同じ市場の中の肉屋さんで作っているラオスのソーセージ。席はカウンターに丸椅子が10脚ほどで、開いているのはお昼の4時間ほど。ワイキキでタイ料理をよくテイクアウトする私たちは、メニューを読んでいるうちにおなかが空いてきたのですが、同時に「昼ごはんを食べない我が家とは、開いている時間がまるごとすれ違っているなぁ」とも思いました。メニューと値段、場所と営業日、それから昼だけ開くお店との付き合い方を順番に並べてみます。
ニュースのあらまし
Chinatown’s New Thai-Lao Eatery is an Actual Hidden Gem
Find Saap Rai, Honolulu Chinatown’s newest Thai-Lao eatery, behind the butcher shops deep inside O‘ahu Market.
ハワイの雑誌 HONOLULU Magazine(ホノルル・マガジン)が10月8日に紹介した内容を、日本語にまとめるとこうなります。
サープ・ライは、チャイナタウンのオアフ・マーケットの中にできたタイ・ラオス料理の小さなお店で、元記事の時点で開店から1か月ほど。通りに面した肉屋さんの奥にいくつか食べ物の屋台があることを知らない人も多いものの、知っている人たちのおかげで、すでにお昼はにぎわっているそうです。お店を営む Bo Sisouthone さんと Mang Sisouthone さんは、ワイピオとクニアのショッピングセンターで「Thai Village」というタイ料理店も手がけています。Mang さんはラオスにルーツを持ちながらタイ料理の修業を積んだ方で、だからメニューはタイとラオスが混ざった形になっている、とのことです。(英語の記事を要約したもので、逐語の引用ではありません)
書いたのは Melissa Chang さんで、記事の題には「本当に隠れた名店」といった言葉が入っていました。東南アジアでよく言う「Same same but different(同じようで、ちょっと違う)」という一言から書き出していて、タイ料理店はハワイにたくさんあるけれど、ここはひと味違う、という紹介になっています。
お店の場所と開いている日
チャイナタウンの市場の、肉屋さんの奥
住所は145 N. King St.。キング通りに面したオアフ・マーケットの中で、元記事の言葉を借りると「肉屋さんの奥、市場の深いところ」にあります。通りから見えるのは肉屋さんの店先なので、知らないと前を通り過ぎてしまいそうです。
ワイキキから見ると、チャイナタウンはアラモアナのさらに先。ワイキキとアラモアナセンターを結ぶピンクトロリーの路線の外なので、レンタカーを借りない私たちが行くなら、配車アプリのUberかLyftを呼ぶことになります。車で行く方向けには、元記事に「駐車は路上か市営の駐車場で、チャイナタウンのほかの場所と同じ」と書かれていました。
営業日と時間
営業日と時間は、元記事とお店の公式インスタグラム(@saap_rai_honolulu)のプロフィールで同じ内容でした。
| 曜日 | 時間 |
|---|---|
| 月曜・火曜 | 朝10時〜昼2時 |
| 水曜 | 案内に入っていません |
| 木曜・金曜・土曜 | 朝10時〜昼2時 |
| 日曜 | 案内に入っていません |
水曜と日曜は、どちらの案内にも書かれていません。お休みと読むのが自然だと思いますが、行く前に公式インスタで確かめておくと安心です。
席はカウンターの丸椅子が10脚ほどだそうで、元記事は「早めに行ったほうがいい」とすすめていました。持ち帰りができるかどうかは、元記事にもインスタのプロフィールにも書かれていませんでした。
メニューと値段
元記事に出ていた料理と値段を表にしました。値段はどれも HONOLULU Magazine の10月8日の記事によるもので、税込みかどうかは書かれていませんでした。値段が出ていたのは7品(ソーセージはご飯ともち米の2通り)で、ほかにイエローカレーやパッキーマオも名前だけ出ていました。
| 料理 | どんなものか | 値段(元記事による) |
|---|---|---|
| ラオスのソーセージのプレート | ご飯ひとすくい付き | $16 |
| 同じプレートのもち米版 | ご飯をもち米に | $18 |
| パナンカレー | ピーナッツバターを使ったカレー | $18 |
| ネムカオ | カリカリのご飯のサラダ | $18 |
| パッタイ | 通りの向かいの麺屋さんの麺 | $18 |
| パッシーユ | 幅広の米の麺の醤油炒め | $18 |
| ラオスのうどん | 自家製の米の麺のスープ | $18 |
| 魚のフライ | 酢の効いたつけだれ付き | $20 |
名物はレモングラスのソーセージ
お店のインスタのプロフィールには「レモングラス入りの、評判のタイ・ラオスのソーセージの店」といった一文がありました。元記事によると、このソーセージは Bo さんが同じ市場の中の自分の肉屋さん「B&M Meats」で作っていて、1日おきに160〜200ポンド(約73〜91キロ)仕込んでも、足りない日があるそうです。
書いた Chang さんもこれがいちばんのお気に入りの一つで、ラオスで食べたこともあるけれど、作りたてのソーセージは食感がやわらかく、肉とスパイスの味がやさしい、といった感想を書いていました。次はもち米にして、カレーと一緒に食べたい、とも。ソーセージともち米という並びは、聞いただけでビールが欲しくなります。
麺とカレー、それからサラダ
パナンカレーはピーナッツバターを使っていて、クリーミーでほんのり甘く、みんな手が止まらなかったそうです。ただ、お店の二人がいちばんにすすめているのはイエローカレーで、パナンは二番手とのこと(イエローカレーの値段は元記事には出ていません)。
ネムカオは、カリカリのご飯をレタスに乗せ、ミントの葉を散らして小さなブリトーのように包んで食べるサラダです。ご飯の中には発酵させた豚肉の細かい具が入っていて、お店の二人によると、アメリカ本土でも今じわじわと知られてきている料理だそうです。
パッタイの麺は、通りの向かいにある製麺所「Chi Kong Look Funn Factory」のもの。パッシーユは幅広のルックファン(米の麺)を醤油で炒めたもので、ほんの少し酸味が効いている、と書かれていました。辛いのが好きなら、パッキーマオ(いわゆるドランクンヌードル)もあるそうです。ラオスのうどんは自家製の米の麺で、スープはお粥を思わせるほっとする味。上に血を固めた具(blood cake)が乗るので、苦手なら注文のときに伝えて、と添えられていました。
飲み物は、タイティーとタイコーヒーをお店で作っていて、元記事のおすすめはコーヒーのほうでした。
材料はすぐそばのお店から
この記事でいちばん面白かったのは、材料の集め方です。元記事によると、ほとんどの材料は毎日チャイナタウンのお店から仕入れていて、肉は同じ市場の中にある自分たちの肉屋さんから、パッタイの麺は通りの向かいの製麺所から。市場の中にあるからこそできるやり方で、ちょっとうらやましくなりました。
お店の名前「サープ・ライ」は、そのまま訳せる言葉ではないそうです。ラオス語とタイ語のよく使う言葉を組み合わせたもので、「何がおいしい?」や「おいしいもの、心配なし」くらいの意味になる、と紹介されていました。記事の最後は「おいしいので、心配なのは次に席が取れるかどうかだけ」という一言で締めくくられていて、名前とかけた終わり方に少し笑ってしまいました。
昼ごはんを食べない私たちと、昼だけの食堂
我が家のハワイでの一日は、朝は部屋のキッチンでライオンコーヒーとフルーツ、昼は食べず、午後3時か4時ごろから部屋で晩酌、という流れでほぼ固まっています。サープ・ライが開いているのは朝10時から昼2時まで。私たちにとっては、ちょうど何も食べていない時間がまるごと営業時間です。
しかもチャイナタウンは、ふだんの行き先であるワイキキとアラモアナの外。メニューの表を読んでいた奥さんが、開いている時間の行で指を止めて「ここ、昼ごはんを食べる人のためのお店だね」と一言。まったくそのとおりで、二人でしばらく黙ってしまいました。
それでも、ソーセージともち米、ネムカオのように、手でつまみながらゆっくり食べられそうな料理は、晩酌のおつまみに向いていそうです。もし行くことがあって持ち帰りができるなら、昼の終わりごろにソーセージのプレートをもち米で頼んで、部屋に戻って夕方のビールと合わせる、というのが我が家らしい頼み方かなと想像しています。持ち帰れるかどうかは分からないので、ここはあくまで想像です。
ワイキキのタイ料理と比べると
ワイキキのタイ料理だと、以前このブログでルワーズ通りのタイ料理店のテイクアウトを紹介しました。2025年のその記事では、エビ入りのカレーやチャーハンが23ドル台でした。
具も量も違うので単純には比べられませんが、サープ・ライの18ドル前後という並びは、ワイキキの感覚からするとちょっと手に取りやすく見えます。パッタイやカレーのようなおなじみの料理に混ざって、ラオスのソーセージやネムカオ、ラオスのうどんのように、ワイキキのタイ料理店ではあまり見かけない料理も並んでいます。タイ料理が好きな方には「同じようで、ちょっと違う」を確かめに行く楽しさがありそうです。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | サープ・ライ(Saap Rai) |
| 料理 | タイとラオスの料理(ラオスのソーセージ、カレー、麺など) |
| 場所 | 145 N. King St.(チャイナタウンのオアフ・マーケットの中、肉屋さんの奥) |
| 営業 | 月・火・木・金・土の朝10時〜昼2時(元記事と公式インスタ) |
| 席 | カウンターの丸椅子10脚ほど(元記事による) |
| 値段 | 多くの料理が$18前後(元記事による・税込みかどうかは記載なし) |
| 公式 | インスタグラム @saap_rai_honolulu |
チャイナタウンの市場の奥で、同じ市場の肉屋さんが作るソーセージを出す、という作りそのものに惹かれる食堂でした。昼ごはんを食べない我が家とはすれ違ってしまう時間帯ですが、ハワイでお昼をしっかり食べる方、チャイナタウンに用事がある方には、覚えておいて損のない一軒だと思います。
営業日と時間は2026年10月10日にお店の公式インスタのプロフィールで確かめましたが、市場の中の小さなお店なので、行く前にもう一度インスタで確認しておくと安心です。











