ワイキキの海沿いの店でハワイアン音楽の生演奏を聴きながらグラスを傾ける夕方の情景
執筆・編集:

カニ・カ・ピラ・グリルのタレントサーチ決勝は8月22日14時から ― メイド・イン・ハワイ・フェスティバルのメインステージ、勝つとワイキキで1か月演奏できます


ハワイアン音楽の新しい歌い手を選ぶ催しの決勝が、2026年8月22日(土)の午後2時から、ハワイ・コンベンションセンターのメインステージで開かれます。カニ・カ・ピラ・グリル・タレントサーチという名前の催しで、優勝するとワイキキのカニ・カ・ピラ・グリルで1か月間、お金をもらって演奏できるのが賞なのだそうです。私たちの午後2時はもう飲み始めている時間なので、その日その席に座っている自分たちの姿はちょっと想像しにくいのですが、決勝が終わったあと1か月ワイキキで鳴り続ける音のほうは、ずいぶん身近な話だなぁと思いました。

ニュースのあらまし

Aloha State Daily | Kani Ka Pila Grille announces finalists for talent search

Aloha State Daily | Kani Ka Pila Grille announces finalists for talent search

Looking to catch some Hawaiian music at the Made in Hawaiʻi Festival? Stop by the Main Stage on Saturday, Aug. 22, to see the finalists for the 19th…

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Aloha State Daily

現地のニュースサイトが2026年8月14日付で、カニ・カ・ピラ・グリル・タレントサーチの決勝に進んだ4組を伝えていました。元記事によると今年で19回目になる催しで、ハワイアン音楽の歌い手・弾き手を新しく見つけるために、ワイキキのアウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾートに入っているカニ・カ・ピラ・グリルというお店が続けているものだそうです。

決勝に残ったのは、次の4組でした。

  • Makana Arce
  • Moon Kahale
  • Keawe Kaluhiwa
  • ʻĀlewa

審査をするのは4人。スラックキーギター(ハワイに伝わる、弦をゆるめて調律するギターの弾き方)の弾き手である Kawika Kahiapo さんと Bobby Moderow Jr. さん、Ki Hoʻalu Foundation という団体の代表である Milton Lau さん、そしてホノルル・コミュニティ・カレッジで音楽の課程を教えている Eric Lagrimas さん、という顔ぶれだと紹介されていました。

アウトリガーで文化の催しを担当している Luana Maitland さんは、「毎年この時期になると、ハワイアン音楽の世界にどれだけの才能と心があるかを思い知らされます」といった内容のコメントを出しています。

決勝は8月22日の午後2時から、1階のメインステージで

決勝の会場は、メイド・イン・ハワイ・フェスティバルのステージです。ホノルル・マガジンが出している当日の案内でも、8月22日(土)の14時から17時半までの枠が「Kani Ka Pila Grille talent search、メインステージ」となっていました。

Your Insider Guide to Made in Hawai‘i Festival

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The 32nd annual Made in Hawai‘i Festival returns Aug. 20–23. Here’s what you should know before you go.

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Honolulu Magazine

会場のステージは2か所あって、1階のメインステージと3階のコンコースステージという並びだそうです。タレントサーチが行われるのは1階のほう。当日の流れは、元のニュースによるとこうなっています。

時刻内容
14:00昨年の優勝者 ʻŌlauniu の演奏
14:30決勝に残った4組の演奏(1組3曲・最長20分)
17:00優勝者の発表

3曲、最長20分。この持ち時間を聞いたとき、ずいぶん短いなぁというのが最初の感想でした。何を歌うか決めるところから、もう勝負が始まっているのだろうと思います。

フェスティバルそのものは8月20日(木)から23日(日)までの4日間で、会場はハワイ・コンベンションセンター。入場料は土曜が9ドル、日曜が8ドルという値づけです。日程や入場料、当日の混み具合の話はメイド・イン・ハワイ・フェスティバル2026の記事にまとめてあるので、そちらもどうぞ。

Home - Made in Hawaii Festival

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Made in Hawaii Festival

賞は「ワイキキで1か月、お金をもらって演奏できる」

この催しで面白いなぁと思ったのは、賞の中身です。優勝者に渡されるのは賞金やトロフィーではなく、カニ・カ・ピラ・グリルで1か月間、報酬をもらって演奏する契約。つまり勝った人は、決勝の翌月からワイキキの店で毎日のように人前に立つことになります。

これは今年に始まった話ではないようで、2017年にこの催しが開かれたときの案内にも、同じように「アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾートのカニ・カ・ピラ・グリルで演奏する1か月の有償契約」が賞として挙がっていました。当時は録音スタジオでのレコーディングなども付いていたようです。

Outrigger seeks new stars in ninth annual talent search | Honolulu Star-Advertiser

Outrigger seeks new stars in ninth annual talent search | Honolulu Star-Advertiser

It’s kani ka pila time!

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Honolulu Star-Advertiser

その2017年に勝ったのが Ei Nei というグループで、今回の決勝進出者を伝えた記事によると、その後ハワイの音楽の賞であるナ・ホク・ハノハノ賞を6つ取っているそうです。9年前にこのステージで選ばれた人たちが、今はハワイの音楽を代表する名前のひとつになっている。数字にするとたった1か月の契約ですが、そこから先がずいぶん長く続いているわけですね。

賞のかたちとして、これはよくできているなぁと感心しました。お金を渡して終わりではなく、人前で演奏する場所を1か月まるごと渡す。歌い手にとっては、たぶんそちらのほうが欲しいものなのだろうと想像します。

私たちの午後2時は、もう飲み始めている時間です

さて、ここからは我が家の事情です。

決勝は土曜の14時から17時半。この時間帯が、私たちにとってはいちばん動かしにくいところでした。ハワイにいるときの晩酌は午後3時か4時に始まるので、14時というのはちょうど「そろそろ準備しようか」と部屋で話し始めるあたりです。そこから会場まで出て、17時まで座って、それから戻ってきて飲み始める。並べてみると、その日は一日の形がまるごと入れ替わることになります。

もちろん、行けば絶対に良いものが聴けるのだろうとは思います。ハワイアン音楽を演奏で真剣に競う場面を生で見られる機会は、そう多くないはずですから。ただ、フェスティバル自体は日曜の朝いちばんに行きたいと以前から話していて、土曜の午後にもう一度出るとなると、さすがに我が家の体力の話になってきます。

それでも日程表を見ながら少し迷ったのは、この決勝が1年に1度しかないからです。フェスティバル自体は毎年開かれますが、今年の歌い手が決まる時間は、8月22日の午後のその3時間半だけ。行かないと決めたあとでも、その時間にコンベンションセンターで何が鳴っているのかは、やっぱり気になります。

歩き疲れたら、椅子に座って聴くという手はある

とはいえ、この日にフェスティバルへ行く方には、メインステージはけっこう頼りになる場所だと思います。

会場には800を超えるブースが並んでいて、端から見ていくと必ずどこかで足に来ます。そこでステージの前に座って、14時から17時半までのどこかを1曲でも2曲でも聴く。これは休憩としてかなり質がいいはずです。入場料の9ドルの中に、ハワイアン音楽の生演奏を聴く時間まで含まれていると考えると、なかなかの内容ではないでしょうか。

3階のほうには座れる席と食べもの・飲みものが用意されると案内されているので、上に上がって休むという手もあります。1階で音を聴きながら休むか、3階で座って何か口に入れながら休むか。どちらを選ぶにしても、休憩の場所が最初から用意されているのはありがたい話ですね。

部屋で流している音の、その先にいる人たち

この記事を書きながらいちばん考えていたのは、ステージのことよりも、そのあとのことでした。

私たちのハワイでの過ごし方は、1回の滞在で25泊くらい。買い出しをした翌日から数日は部屋にこもって、買ったものを消化しながらだらだら飲んでいる、という波が必ず来ます。夜遅くに飲みに出るスタイルではないので、生演奏のある店に腰を落ち着けるという場面は、そう多くありません。

その代わり、ハワイアン音楽のラジオ局を部屋で流してみようか、という話は前にしていました。窓を開けてソファでビールを飲んでいる時間に、スラックキーとウクレレが小さく鳴っている。そのくらいの聴き方が、我が家にはちょうどいいのだろうと思っています。

その「小さく鳴っている音」を出しているのが誰なのかを、これまで一度も考えたことがありませんでした。ラジオから流れてくる音にも、店で鳴っている音にも、当たり前ですが必ず演奏している人がいます。そしてその人たちは、こういう催しで選ばれて、ワイキキの店で1か月立って、そこからまた次へ進んでいく。一度どこかで選ばれた人が長く続いていくのだと思うと、そういう連なりがちゃんとあるんだなぁと、しみじみします。

カニ・カ・ピラ・グリルは、ホノルル・マガジンの紹介によると地元の名の知れた演奏者が毎晩演奏することで知られているお店だそうです。ワイキキの海沿い、歩いて行ける距離にあります。9月に入ってからその前を通ることがあったら、今そこで弾いているのは8月22日に選ばれた人かもしれない、と思いながら歩くことになりそうです。それだけで、その日の景色が少し違って見える気がします。

決勝には行かないけれど、音のほうは残る

まとめると、こういう催しです。

  • いつ: 2026年8月22日(土)14:00〜17:30
  • どこで: ハワイ・コンベンションセンター1階のメインステージ(メイド・イン・ハワイ・フェスティバル内)
  • 入場料: 土曜は9ドル(フェスティバルの入場料)
  • : ワイキキのカニ・カ・ピラ・グリルで1か月間、報酬をもらって演奏する契約

日程が滞在と重なっている方で、土曜にフェスティバルへ行く予定があるなら、午後の休憩をメインステージの前で取るという過ごし方はけっこう良さそうです。歩き回るのに疲れたころにちょうど始まる時間帯ですし、席に座っているだけで4組の演奏が向こうからやってきます。

私たちはたぶん行きません。その時間はもうグラスを持っていると思います。それでも、決勝で選ばれた誰かがその後1か月ワイキキで演奏しているという事実は、部屋にこもっているこちらまでちゃんと届いてきます。出かけなくても音のほうが残ってくれるというのは、ずいぶんありがたい仕組みだなぁと思いました。

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