南国の動物園で、水辺の展示をガラス越しに眺める見学通路と、木漏れ日の差す遊歩道
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ホノルル動物園のカバとアフリカペンギンの展示が9月1日に再開 ─ 約94万ドルの中身は水まわりの入れ替えでした


ホノルル動物園のカバとアフリカペンギンの展示が、現地の9月1日に再開しました。市が出した発表によると、2つの展示の見学エリアにかけた設計と工事の費用は約94万ドル。中身を読んでいくと、目立つ建物を建てたという話ではなく、水をきれいに保つ設備の入れ替えが中心でした。私たちは動物園に足を運ばない過ごし方をしているのですが、カラカウア通りをダイヤモンドヘッドの方へ歩いていけば必ず前を通る場所です。工事の囲いが取れたと聞くと、あそこは今こうなっているのかと気になりました。

ニュースのあらまし

Honolulu Zoo unveils upgraded exhibits, targets giant pandas from China

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The Honolulu Zoo unveiled $1M in hippo and penguin upgrades as city leaders negotiate with China to bring giant pandas to Hawaii, hoping to triple visitors.

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https://www.hawaiinewsnow.com

Hawaii News Now が、ホノルル動物園が生まれ変わった展示をお披露目したと伝えています。あわせて、市と郡が出した発表にも同じ日の告知が載っていました。9月1日にはハワイの伝統にのっとった祝福の式が開かれ、演目やレイの飾りつけとともに再開を祝った、と書かれています。

数字と日付を並べると、こんな形です。

項目内容
再開した日現地2026年9月1日
対象カバの展示とアフリカペンギンの展示の見学エリア
費用約94万ドル(設計と工事)
カバの展示水をきれいに保つ設備を入れ替え、オゾンを使う水の処理を導入
ペンギンの展示見学の通路を新しくして、近くで見られるように
工事の始まりアフリカペンギンの工事は2024年11月に着手が認められた

1ドル150円で計算すると、94万ドルは1億4千万円ほど。動物園の展示ふたつ分と考えると、大きいような、そうでもないような、判断に困る金額ですね。

94万ドルの中身は、見た目ではなく水でした

読んでいていちばん「へぇ」と声が出たのは、お金の使いどころでした。新しい建物を建てたとか、大きな看板を出したという話ではなくて、カバの展示に入ったのはオゾンを使って水をきれいに保つ仕組みです。ペンギンのほうも、派手なのは展示そのものではなく見学の通路で、近くで見られるように作り直したと書かれていました。

カバのいる水というのは濁りやすいのだろうなと想像します。大きな体が一日中つかっている水槽ですから、きれいに保つほうがよほど大変なはずです。そこに一番お金をかけたというのは、行った人がぱっと気づくところではありません。でも、ガラスの向こうがよく見えるかどうかは、結局その水しだいなんですよね。

同じ場所に何年も通っていると、行くたびに前と何が変わったかを見つけるのが楽しみになってきます。看板が新しくなった、あの店の並びが入れ替わった、というのを二人で言い合うのが好きなのですが、今回のように目に見えないところに手が入ったという話は、言われないと一生気づけません。だからこそ、こういう発表はちゃんと読んでおきたいなと思いました。

工事が始まったのが2024年11月ということは、およそ1年半ほど囲いが立っていた計算になります。その間ずっと前を通っていた人からすると、やっと開いたか、という感覚かもしれません。

工事のあいだ、ペンギンは昔ワニがいた場所にいました

もうひとつ面白かったのが、動物たちの引っ越しの話です。市の発表によると、工事のあいだペンギンは昔ワニがいた場所へ移っていたとのこと。つまり今回お披露目されたのは新しく来た顔ぶれではなく、もともといた8羽が元の場所に戻ってきた、という形です。

そのアフリカペンギンについて、市の発表にはこう添えられていました。2010年から国際自然保護連合(IUCN、生き物の絶滅の危険度をまとめている国際的な団体)の絶滅危惧の一覧に載っていること、そしてアフリカに暮らす唯一のペンギンであること。ペンギンといえば氷の上というのが頭に浮かびますが、アフリカにもいるんですね。ハワイの気候で暮らしているのも、そう考えると腑に落ちます。

カバのほうは2頭で、どちらもメスです。

名前発表に書かれていたこと
マラ(Mara)2022年2月にロサンゼルスの動物園から来た
ルイーズ(Louise)デンバーの動物園生まれ。マラと同じ展示にいる

園長のJohn Berryさんは、市長と市議会に感謝している、この2つの大切な展示をまた開けられるのはとてもうれしい、ペンギンもマラとルイーズもたくさんのファンに会えるのを楽しみにしている、といった内容のコメントを出しています。動物のほうが人に会いたがっている、という言い方がずいぶん人間くさくて、そこだけ二度読みました。

パンダを迎える話は、どこまで来ているのか

この動物園、じつはもうひとつ大きな話が並行して進んでいます。中国からジャイアントパンダを迎える計画です。

A Mayor’s Quest To Bring Pandas From China To Hawaiʻi

A Mayor’s Quest To Bring Pandas From China To Hawaiʻi

Mayor Rick Blangiardi's efforts to court China included a gift of lei, a letter to President Xi Jinping and a trip to China with the CEO of Panda Express.

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Honolulu Civil Beat

Honolulu Civil Beat の記事によると、市長のRick Blangiardiさんと奥さんのKaren Changさんらが、今年の春に10日ほどかけて中国を訪ねています。伝えられている中身を並べると、こうなります。

項目伝えられている内容
訪問4月22日から5月2日まで。福州・成都・北京をまわり、パンダの繁殖研究の施設を視察
旅費市長の分は約28,746ドル
中国の反応外務次官のMa Zhaoxuさんが、提供の判断は習近平国家主席に上げる必要があると説明
見通し正式な返事が出れば2年以内に来る可能性があり、感触は前向きだとされている
施設の案約120,000平方フィート(およそ1万1千平方メートル)。冷やした水と洞、子ども向けの学びの場を備える
いちばんの費用冷房。パンダは華氏70度台の半ば、摂氏でいうと24度くらいより下を好むため
維持費2頭で年に100万ドル以上と見られ、寄付を募って集める計画
入園者今は年に50万人以上。市長はパンダが来れば3倍以上になると話している

いちばん気になったのは、費用の中身が「冷房」だったところです。園長のJohn Berryさんは、ハワイの大学と一緒に電気を節約する方法の研究を始めた、と伝えられています。ハワイでパンダを冷やし続ける、という一文がなんだか妙に頭に残りました。

私たちは寝るときにエアコンを切ってしまうくらいなので、冷やし続けるのにいくらかかるのかという話は、そこだけやけに身近に感じます。もっとも、こちらは音が気になるからという理由で、規模はまったく違う話なんですけれど。

なお、中国からの正式な返事はまだ出ていないと伝えられています。決まった話としてではなく、そういう交渉が続いている、というところまでで読んでおくのがよさそうです。

ハリケーンで火曜は臨時休園、水曜から通常どおりに戻ります

ひとつ大事な補足があります。市が9月7日に出した発表では、ハリケーン・ロウエルの接近を受けて、現地9月8日(火)は動物園と市営のゴルフ場6か所を閉めるとしていました。嵐が過ぎたあとに状況を確かめて、安全に再開できる時期を決める、という案内です。

その後、市が9月8日に出した発表で、現地9月9日(水)から通常の営業に戻ることが決まりました。動物園も市営のゴルフ場6か所も、公園やレクリエーション施設・植物園もまとめて通常どおりです。ただし同じ発表には、嵐の後片づけが続いている場所は個別に閉まったままのことがある、とも添えられていました。実際、アラモアナ地域公園は清掃のためまだ閉まっています。

再開したばかりの展示を目当てに行くなら、出かける前に動物園の公式の案内で開いているかどうかを確かめてから動くのが確実です。せっかくカラカウア通りの端まで歩いて、門が閉まっていたら悲しいですからね。

私たちはこう読みました

我が家は動物園にも植物園にも足を運ばない過ごし方をしていて、これはこれで落ち着いています。それでも動物園の前だけは、カラカウア通りをダイヤモンドヘッドの方へ歩けば必ず通ります。カピオラニ公園のそばに移ってきたコーヒートラックの話を書いたときにも、動物園も水族館も過ぎたあたり、という言い方をしました。あのあたりまで足を延ばす機会は多くないのですが、通りかかったときに囲いが取れているのを見たら、たぶん立ち止まって門のほうを覗くと思います。

子ども連れでワイキキに滞在する方には、開いているかどうかがそのまま予定に響く話です。先日のレイバーデーの一覧でも、動物園は祝日でも開いている並びに入っていました。ふだんは休みが少ない場所なので、今回のように嵐で閉まるほうが例外です。

そしてパンダの話。実現するとしても2年より先で、しかも中国の返事待ちという段階です。それでも、もし本当に来たら、あのカラカウア通りの端の人の流れはずいぶん変わるはずです。今のうちに、まだ静かなカピオラニ公園のあたりを歩いておくのもいいのかもしれません。

ここに並べた数字と日付は、2026年9月時点で市の発表と現地の報道に出ていたものです。開いている時間や入園料については今回確かめていないので、出かける前に公式の案内で確かめてください。

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