ワイキキのど真ん中で、5つのコースが順に出てくるアフタヌーンティーが1人59ドル。しかも火曜・水曜・木曜の午前11時半から午後3時半までだけ、という限定つきです。ディーン&デルーカのハワイのお店が7月にこのメニューを新しくしたという知らせを見て、私たちが最初に数えたのは甘いものの数ではなく、しょっぱいものの数でした。中身はかなり気になります。ただ、その時間帯だけが我が家の一日と見事にすれ違っていました。
ニュースのあらまし
新しくなったのは、ディーン&デルーカ ハワイのリッツ・カールトン店の中にあるThe Artisan Loft(アーティザンロフト)のアフタヌーンティーです。住所は383 Kalaimoku St.、ワイキキの中心から歩いて行ける場所にあります。元記事によると、この一角はお店の中を一段上がったところにあるそうです。名前にロフトと付いているのはそういうことなのでしょうね。
Aloha State Daily | Dean & Deluca Hawaiʻi has a new afternoon tea menu
The Artisan Loft, located upstairs in Dean & Deluca Hawaiʻi at The Ritz-Carlton Residences, Waikīkī Beach, recently launched a new afternoon tea menu. The…
日本語で伝えている記事もありました。7月にメニューを入れ替えたこと、ハワイの食材を中心にフランスの技法を合わせた「アーバンピクニックスタイル」という組み立てにしたことが紹介されています。1人での予約もできるそうです。
DEAN & DELUCA HAWAII、夏の新商品最新情報。2026年の新色バッグと「アルチザンロフト」のアフタヌーンティー新メニュー|ハワイの最新ニュース|ライトハウス・ハワイの生活&観光情報
お店の公式ページに出ている案内は、こういう内容でした。
火曜・水曜・木曜の11:30 AM〜3:30 PM。5コースのティーサービスが1人59ドル。ハワイ州発行の写真付き身分証を見せると1人5ドル引き。予約は必須で、クレジットカードの情報が要ります。電話かOpenTableから。
数字と条件が並ぶので、先に一覧にしておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 383 Kalaimoku St.(リッツ・カールトンの建物)のディーン&デルーカ店内 |
| 曜日 | 火曜・水曜・木曜 |
| 時間 | 11:30〜15:30 |
| 値段 | 1人59ドル(ハワイ州発行の写真付き身分証があれば54ドル) |
| 予約 | 必須。電話かOpenTableから。クレジットカードの情報が要る |
| キャンセル料 | 予約日の前日を過ぎると1人25ドル |
| 席にいられる時間 | 4名までは1時間半、5名以上は2時間 |
| 遅刻 | 15分までは待ってもらえる |
5つのコースに何が出てくるのか
ここが今回いちばん面白かったところです。アフタヌーンティーと聞くと、三段のスタンドにケーキとスコーンがぎっしり、という絵を思い浮かべる人が多いと思います。私たちも最初はそう思って、そのまま読み飛ばしかけました。ところが品書きを追っていくと、しょっぱい方の一皿が思ったより多い。
しょっぱい一皿が6品
元記事に出ていた3番目のコース、セイボリー(甘くない、しょっぱい方の一皿)が6品です。
- サフランのバーニャカウダ
- ふりかけを効かせたアヒ
- カニを詰めたワイアルア卵のクレープ
- ミニ エクルビス ブリオッシュロール
- フォアグラとパストラミのクロワッサン・クロスティーニ
- 炭のフォカッチャとワイアルア卵のコンフィ
その前に、チーズとハーブのスコーン(自家製のジャムとマスカルポーネクリーム添え)と、沖縄の紅いもを使ったビシソワーズ(冷たいポタージュ)が出てくる形です。
ふりかけとアヒ、という取り合わせで一気に興味が湧きました。我が家がハワイで買って帰るおつまみの中でも、味の付いたアヒは定番中の定番です。しょっぱいものは夫婦そろって好きなので、この6品はどれも「これ、飲み物が紅茶じゃなかったらなあ」と思ってしまう並びでした。ワイアルアの卵が2品に使われているのも、ハワイのお店らしくて感じがいいです。
甘い方は5品、締めはソルベ
デザートは5品と、最後にソルベが1品でした。
| 品名 | ひとこと |
|---|---|
| マンゴーのチーズケーキ | ハワイの夏らしい一品 |
| ピニャコラーダのマカロン | 南国の香りを焼き菓子に置き換えた形 |
| ウベのモンブランタルト | 紫のいもを使った、ハワイでよく見かけるお菓子 |
| カラマンシーとラズベリーのタコ | カラマンシーは東南アジアでよく使われる柑橘 |
| 八女抹茶のハニームース | 福岡の八女茶を使った一品 |
| ハイビスカスとライムのソルベ(締め) | 最後を酸味でさっぱりと |
飲み物の紅茶は、ハイビスカス、緑茶、スパイスチャイなどから選べる、と元記事にありました。
見慣れない名前が出てくると、その場で由来を調べてから口に入れるのが私たちの癖です。今回もメニューを読みながら、カラマンシーってどのあたりの柑橘だったかな、と二人で話していました。沖縄の紅いも、福岡の八女抹茶、フィリピンでおなじみのウベ。一枚のお皿の上に、これだけの土地の名前が並ぶのはハワイならではだと思います。
火・水・木の11時半〜15時半という時間
さて、ここからが我が家の話です。
昼を食べず、午後から飲み始める一日とはすれ違う
私たちのハワイでの一日は、朝は部屋のキッチンでコーヒーを淹れてフルーツで軽く済ませ、昼は食べません。そして午後3時か4時には晩酌を始めて、そこから数時間かけてのんびり飲みます。
この形にアフタヌーンティーの時間を重ねると、見事に噛み合いません。11時半といえば、我が家がいちばんお腹の空いていない時間です。そして15時半にお店を出るころには、いつもならもうビールの1本目が空いているあたり。つまり始まりも終わりも、二人の一日のリズムとずれていることになります。
時間が合わないという話でいうと、ワイキキには夜9時から11時までのハッピーアワーを新しく始めたお店もあります(モンキーポッド・キッチンの深夜ハッピーアワー)。ただ、その時間には私たちはすっかり出来上がっていて、そこからわざわざ出かけることはありません。早すぎても遅すぎても合わない、というのはなかなか難しいものですね。
席にいられるのは1時間半
もうひとつ気になったのが、席の時間です。4名までなら1時間半、5名以上なら2時間、という決まりになっています。
これは私たちにはむしろありがたい決まりに見えました。数時間だらだら過ごすのが好きな夫婦ではありますが、それは部屋のソファでの話です。お店のテーブルで背筋を伸ばして過ごす時間なら、1時間半というのはちょうどいい長さだと思います。5品のコースを順に出してもらって、紅茶を何杯か飲んで、それで終わり。だらだらできないことが、かえって気楽です。
予約が必須、というひと手間
面倒くさがりとしていちばん引っかかったのは、実はここでした。予約が必須で、しかもクレジットカードの情報を預ける形になっています。前日を過ぎてからのキャンセルは1人25ドルです。
長く滞在していると、その日の天気や気分で予定が決まることがほとんどです。「今日は買い出しの日にしよう」「今日は部屋から出ないでおこう」と、朝になってから決める日が多い。そこに「来週の水曜の11時半」という予定を先に置くのは、我が家にとってはそれなりのひと手間です。
とはいえ、これは責める話ではないと思います。5品のコースを順に出してくれるお店なら、仕込みの都合で人数を先に知りたいのは当たり前です。席が確保されている安心感と、日にちを先に決める手間はセットで付いてくるものですね。15分までは遅刻を待ってもらえる、という一文があるのは、ちょっとやさしいなと思いました。
紅茶だけではなかった
公式のページを読んでいて、ひとつ発見がありました。ワインのメニューも用意されている、と書かれています。
我が家の飲み物はビールとワインが中心で、甘いお酒は夫婦とも飲みません。だからアフタヌーンティーと聞いた時点で「うちの出番はないな」と思っていたのですが、白ワインを1杯もらえるのなら話は変わってきます。しょっぱい6品を白ワインで受けて、デザートとソルベで締める。それでお店を出るのが15時半なら、そのまま部屋に帰って、続きは冷蔵庫のビールで。そういう形なら我が家にも成り立つかもしれません。ちょっと楽しい想像です。
ただし、ワインが5コースの中に含まれているのか、別に頼む形なのかまでは公式の案内から読み取れませんでした。行く前に電話かOpenTableで確かめておくのが確実だと思います。
場所はあの建物の中
最後に場所の話です。383 Kalaimoku St. は、ビーチのそばにそびえる背の高いツインタワー、リッツ・カールトンの建物です。私たちはあの前を数え切れないほど歩いているのに、中に入ったことは一度もありません。立派なエントランスを横目で見て、そのまま自分たちの部屋に帰る、というのを毎回やっています(この建物が開業10周年を迎えたときの話はこちら)。
その建物の中に、こういうお店が入っていたわけです。歩いて行ける場所にありながら、存在をきちんと意識していなかったお店というのは、ワイキキにはまだまだあるのだなと思いました。買い出しの行き帰りにいつも通っている道から、扉ひとつ入ったところの話です。
我が家の落としどころ
まとめると、こんなところです。
- 5つのコースで1人59ドル。ハワイ州発行の写真付き身分証があれば54ドル
- 火曜・水曜・木曜の11時半から15時半まで。予約は必須で、キャンセル料もある
- 甘いものより、しょっぱい一皿のほうが品数が多い(6品)
- 席にいられるのは4名までなら1時間半
- 場所はワイキキの中心から歩いて行ける、リッツ・カールトンの建物の中
甘いものを目当てに出かける習慣が私たちにはないので、「アフタヌーンティー」という名前だけなら素通りしていたと思います。でも品書きを開いたら、ふりかけのアヒとフォアグラのクロスティーニが並んでいた。名前で判断せずに中を覗いてよかったなあ、という気持ちです。
それでも、11時半に席に着くために朝から段取りを組むかというと、たぶん組みません。その日も普段どおり部屋でコーヒーを淹れて、昼は食べずに過ごして、3時ごろにロングスで冷えたビールを買って帰るのだと思います。それが分かっていてもメニューを最後まで読んでしまうあたりが、食いしん坊の困ったところですね。
営業の曜日や時間、値段は変わることがあります。行く前に公式のページかOpenTableで最新の案内を確かめてから予約するのが確実です。











