ハワイアン航空とアラスカ航空が、国際線のビジネスクラス(発表では「Suites=スイート」)で出す機内食とワインを入れ替えると発表しました。ハワイアン航空のほうは、カカアコにお店を持つハワイ生まれのシェフ、Dell Valdez(デル・バルデス)さんの新しい献立を10月21日から出すそうです。あわせて、アプリで最大5品から先にメインを選んでおける形にも広がります。私たちはANAでハワイに通っているので、ハワイアン航空のビジネスクラスに乗る予定は今のところないのですが、機内食の話となると食いしん坊の我が家はつい読み込んでしまいます。発表で確かめられた範囲で、献立の中身と事前予約のしくみを並べておきます。
ニュースのあらまし
アラスカ航空とハワイアン航空、国際線ビジネスクラス「スイート」の機内食・ワインを刷新 | sky-budget スカイバジェット
もとになっているのは、アラスカ航空とハワイアン航空が現地時間の2026年10月15日に出した発表です。アラスカ航空グループのニュースルームに全文が出ています。アジア・ヨーロッパ・オセアニアへ飛ぶ国際線のビジネスクラスで、両社とも行き先の土地にちなんだ献立に入れ替える、という内容でした。ハワイアン航空に関わるところをまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 発表の内容 |
|---|---|
| 国際線ビジネスの新しい献立 | デル・バルデスさん(カカアコの「Vein at Kakaʻako」などを手がけるハワイ生まれのシェフ)が担当。10月21日から |
| 献立に挙がっていた料理 | マグロの黒コショウ焼き・根セロリのピュレ添え/フリフリ・バーベキューチキンとキムチチャーハン/豚肉のグリル・醤油とバルサミコとハチミツのたれ/黒く焼き付けた豆腐・芽キャベツとオルゾ添え |
| 先に選べる品数 | 対象の便で、最大5品のメインから事前に選べる(ハワイアン航空の国際線ビジネスは、発表の翌週から) |
| 事前に選べる期間 | 出発の2週間前から、出発の20時間前まで(アラスカ航空・ハワイアン航空のアプリから) |
| ワイン | 名前が挙がっていたのは、Paul Hobbs(ポール・ホッブス)のピノ・ノワールと、アルゼンチンの Viña Cobos(ヴィーニャ・コボス)の赤のブレンド |
| ハワイ発の国内線ファースト | ホノルルの「Kapa Hale(カパ・ハレ)」の Keaka Lee さんが担当。10月21日から、朝はロコモコ、夜は牛肉の煮込みとウル(パンの実)のロースト |
料理の一覧は、発表が「〜など」として挙げていたものです。これで全部の顔ぶれかどうかまでは書かれていませんでした。
カカアコのシェフの新しい献立、ハワイらしさの出し方
新しい献立を担当するバルデスさんは、カカアコの「Vein at Kakaʻako(ヴェイン・アット・カカアコ)」のほか、「Dell’s Kitchen & Bakery」や「Mio PASTALOGY」も手がけているシェフだそうです。発表では、ハワイと世界の味を組み合わせた献立、という紹介のされ方をしていました。
料理名をかみ砕くと
料理名が英語のままだと、どんな一皿なのか少し想像しにくいので、ざっくり日本語にしてみます。
- Ahi au Poivre: アヒ(マグロ)に粗挽きの黒コショウをまとわせて焼いたもの。「オ・ポワーヴル」はフランス料理でいう「コショウ焼き」のこと。付け合わせは根セロリのピュレ
- Huli Huli BBQ Chicken: ハワイでおなじみの、甘辛いたれで焼くバーベキューチキン。キムチチャーハンと一緒に
- Grilled Pork Medallions: 丸く切った豚肉のグリルに、醤油とバルサミコ酢とハチミツのたれ
- Blackened Tofu: スパイスをまぶして黒っぽく焼き付けた豆腐。芽キャベツと、米粒の形をした小さなパスタ(オルゾ)を添えて
マグロにチキンに豚肉に豆腐と、メインの顔ぶれがきれいにばらけているのが面白いなぁと思いました。フリフリチキンにキムチチャーハンを合わせるあたりは、いろんな国の味が混ざり合うハワイのローカルフードらしい組み合わせかもしれません。
カカアコは、空の上で先に出会う場所かもしれない
カカアコはアラモアナセンターから歩いて行ける距離ではあるものの、ワイキキに泊まる私たちからするとちょっと遠いエリアで、ここ数年は足が向いていません。そのカカアコのシェフの料理が飛行機の上に出てくるというのは、なんだか不思議な感じがします。地上のお店に行けていない人ほど、機内で先に味を知る、ということもありそうです。
「最大5品から先に選べる」のは、地味にうれしい変更
今回の発表で、私たちがいちばん「へぇ」と思ったのは、料理そのものより事前予約の品数のほうでした。
発表の原文では、事前予約について次のように書かれています。
Suites guests can choose from up to five entrée options on eligible domestic and international flights.
つまり、対象の便のビジネスクラスなら、5品までの中からメインを先に決めておけるということです。ハワイアン航空の国際線ビジネスでは、アラスカ航空と同じ広さの事前予約を「来週から」始める、と10月15日の発表に書かれていました。
先に選んでおければ、機内で選びそびれる心配がありませんし、食いしん坊の私たちとしては、献立表を眺めながら「どれにしようか」と夫婦で相談する時間まで含めて楽しめそうだなと思います。
気をつけたいのは「出発の20時間前」という締め切り
選べる期間は、出発の2週間前から20時間前まで。アプリから選ぶ形です。出発の時刻によっては、前の日の夜に「そういえば機内食を選んでいなかった」と思い出したときには、もう締め切りを過ぎていることもありそうです。乗る予定がある方は、出発の数日前に一度アプリを開いておくくらいがちょうどいいのかもしれません。対象になる便や細かい条件は、予約した便ごとにアプリで確かめてみてください。
ワインは赤の2本が名前入りで紹介されていました
ワインも秋から入れ替わるそうで、両社の国際線ビジネスで出すものとして名前が挙がっていたのは次の2本でした。
| 銘柄 | どんなワインか(発表による) |
|---|---|
| Paul Hobbs West Sonoma Coast Pinot Noir | ポール・ホッブスのピノ・ノワール(赤) |
| Viña Cobos Cocodrilo Corte Red Blend | アルゼンチンのヴィーニャ・コボスの赤のブレンド |
発表は名前の出た銘柄を「ラインアップに含まれるもの」として挙げているだけなので、ほかにどんな銘柄が並ぶのかまでは分かりませんでした。私たちは白ならニュージーランドのソーヴィニヨンブランを選ぶことが多いので、白の顔ぶれが分かったらもう一度見てみたいところです。マグロの黒コショウ焼きにピノ・ノワールを合わせる、というのはいかにも相性がよさそうで、読んでいるだけでちょっと飲みたくなりました。
日本路線ではどうなる? アラスカ航空の成田便も新しい献立に
日本から乗る人にとって気になるのは、日本との行き来の便でどうなるかだと思います。ハワイアン航空の日本語の発表には、写真付きで「日本発着路線では、和食も選択可能」と出ていました。
同じ発表では、アラスカ航空の献立も新しくなっていました。シアトルのシェフ Brady Ishiwata Williams さん(ジェームズ・ビアード賞を受けた料理人)が担当していて、東京・成田へ向かう便では、銀ダラ(black cod)の味噌焼きにキムチチャーハンと韓国の小皿のおかず(バンチャン)を添えた一皿が出るそうです。ソウル・仁川へ向かう便には、カルビ風のたれで焼いたチキンが入ります。どちらも、すでに事前予約で選べるとのことでした。
ANAで通う私たちは、こう受け止めました
我が家のハワイ行きはANAで、マイルの特典航空券で取るのが基本です。ほかの航空会社の便を選ぶことはほとんどないので、今回の新しい献立を自分たちで食べる機会は、今のところはなさそうです。
それでも、こういう機内食の話は見ているだけで楽しいんですよね。ハワイ行きの日は、出発前のラウンジから旅が始まっている気分で、機内食まで含めてひと続きの楽しみになっています。航空会社が機内食に地元のシェフを立ててくるのは、空の上の時間を大事にしたい人にはうれしい動きだと思います。
事前予約で最大5品から選べる形も、席に座ってから「どれにしますか」と聞かれるより、ずっと気がラクです。乗る予定がある方は、出発の2週間前から20時間前までの間に、アプリで一度献立をのぞいておくと楽しみが増えそうです。
まとめ
- ハワイアン航空の国際線ビジネス(スイート)は、カカアコのシェフ、デル・バルデスさんの新しい献立を10月21日から出す
- 挙がっていた料理は、マグロの黒コショウ焼き、フリフリチキンとキムチチャーハン、豚肉のグリル、黒く焼き付けた豆腐など
- 対象の便では、アプリで最大5品から事前にメインを選べる。期間は出発の2週間前から20時間前まで
- ワインはポール・ホッブスのピノ・ノワールと、アルゼンチンのヴィーニャ・コボスの赤の名前が出ていた
- 日本発着路線では和食も選べる(ハワイアン航空の日本語の発表より)
献立の内容と事前予約の期間は、2026年10月15日のアラスカ航空グループの発表で確かめたものです。乗る予定がなくても、献立表を眺めながら「乗るならどれにする?」と話すだけで、ちょっとした旅の気分が味わえました。









