ハワイの電動キックボード、15歳未満は運転できません ― 7月15日に変わった電動自転車のルールとの違い(2026年)
ハワイで電動キックボードを借りるつもりの方は、まず年齢を確かめておいたほうがよさそうです。ホノルル・スターアドバタイザーの読者相談コーナーによると、15歳未満は公共の場所で電動キックボードを運転できず、速度も時速15マイルまでと決められています。一方の電動自転車は7月15日に法律が変わり、いちばん遅い区分では年齢の制限がなくなりました。似た乗り物なのに、決まりは反対方向に動いています。我が家は歩きとバスで滞在が完結するので借りる機会はないのですが、ワイキキの歩道を毎日歩いているので、他人事ではないなぁと読みました。
ニュースのあらまし
Kokua Line: Does law treat electric foot scooters same as e-bikes? | Honolulu Star-Advertiser
Question: I saw a child riding what appeared to be an electric foot scooter on the bike lane on Kalanianaole Highway. It was motorized but quiet so I assume electric. No one with the child, who appeared age 12 at most. Is this legal now?
ホノルル・スターアドバタイザーの読者相談コーナー「Kokua Line」に、2026年7月28日、こんな質問が載りました。カラニアナオレ・ハイウェイの自転車レーンを、12歳くらいに見える子どもがひとりで電動キックボードに乗って走っていた。あれは電動自転車と同じ扱いで大丈夫なのだろうか、というものです。
答えは「同じではない」でした。ハワイでは電動キックボード(立ち乗りの電動スクーター)のほうが、電動自転車より決まりが厳しく作られています。記事で挙げられていたのは次の2点です。
- 15歳未満は公共の場所で電動キックボードを運転してはいけない
- 速度は時速15マイル(だいたい時速24キロ)を超えてはいけない
そして電動自転車のほうは、2026年7月15日に施行されたAct 259という法律で決まりが変わりました。いちばん遅いクラス1については年齢の制限がなくなり、時速20マイル(だいたい時速32キロ)まで。クラス2とクラス3は、大人がすぐそばで付いている場合を除いて16歳以上で、速度はクラス2が時速20マイル、クラス3が時速28マイル(だいたい時速45キロ)までとされています。
ヘルメットは18歳未満に必要。さらにAct 259では、モペッド(ペダルの付いた原動機付き自転車)と電動バイクは、自転車道や自転車レーン、そのほか自転車のために用意された道を走ってはいけない、とも定められました。
記事の結びは、質問にあった光景 ─ 子どもが電動キックボードで走っていた ─ は年齢の決まりに引っかかるので、ハワイの法律に反している、というものでした。
数字を並べてみると、差がはっきりします
言葉で追うと混ざってしまうので、表にしてみました。
| 乗り物 | 年齢 | 速度の上限 |
|---|---|---|
| 電動キックボード | 15歳未満は公共の場所で運転できない | 時速15マイル(約24キロ) |
| 電動自転車 クラス1 | 制限なし(7月15日に撤廃) | 時速20マイル(約32キロ) |
| 電動自転車 クラス2 | 16歳以上(大人がすぐそばに付く場合を除く) | 時速20マイル(約32キロ) |
| 電動自転車 クラス3 | 16歳以上(同上) | 時速28マイル(約45キロ) |
| 普通の自転車 | 制限なし | ― |
18歳未満はどれに乗るときもヘルメットが必要、というのは共通です。
こうして並べると、いちばん遅い乗り物であるはずの電動キックボードに、いちばん厳しい年齢の決まりが乗っていることが分かります。速度だけ見れば時速15マイルで、電動自転車のクラス3の半分ちょっと。それでも15歳という線が引かれているのは、速さではなく立ち姿勢のバランスや止まりにくさのほうを見ているのだろうな、と想像しています。理由までは今回の記事に書かれていませんでした。
7月15日に緩くなったのは、自転車のほうでした
面白いのは、同じタイミングで動いた方向が逆だったところです。Act 259は電動自転車のクラス1について年齢の制限を外しました。つまり、決まりが緩くなったのは自転車のほうです。電動キックボードの15歳という線は据え置きで、結果として二つの乗り物の距離が以前より開いた形になります。
日本から行く感覚だと、電動キックボードも電動自転車も「電動のちいさい乗り物」でひとくくりになりがちです。レンタルのお店に並んでいるときも、見た目の印象はそう変わりません。それでも法律のうえでは別の乗り物として扱われていて、しかも片方だけがこの7月に動きました。知らないまま借りると、うっかり踏みそうなところだなぁと感じます。
なお、登録や免許がいるのかどうかについては、今回の記事には出ていませんでした。借りるときはお店の説明をそのまま信じるより、ひとこと確かめておくほうが安心だと思います。
子ども連れでハワイに行く方が覚えておきたいところ
今回の話でいちばん役に立つのは、ここだと思います。
15歳未満のお子さんは、公共の場所で電動キックボードを運転できません。ハワイで家族そろって自転車やキックボードを借りて、海沿いをのんびり走る。旅の計画としてはとても気持ちのよさそうな絵ですが、お子さんの年齢によっては、そもそも乗せられない乗り物が混じっているということになります。電動自転車ならクラス1は年齢の制限がなくなったので、そちらのほうが選択肢としては広い、という読み方もできます。
そして18歳未満はヘルメット。旅先だと荷物を増やしたくないので、貸してもらえるかどうかもお店に聞いておくと、当日あわてずに済みそうです。
歩いてばかりの私たちがこの記事を読んで思ったこと
ハワイ滞在中の移動は、歩きとバス、それに時々Uberで足りてしまいます。レンタカーは最初から借りませんし、自転車やキックボードにも乗りません。ですから今回の決まりは、うちにとっては自分が乗る話ではなく、歩いている横を通り過ぎていくものの話になります。
ワイキキの歩道はもともと人が多くて、荷物を提げた人、写真を撮っている人、ベビーカーがぎゅっと詰まっています。そこに音の静かな速い乗り物が増えていくと、歩く速さのままの私たちとしては、どうしても間合いが気になります。以前、車が大きくなるほど歩行者の事故が重くなるという調査を読んで書いたことがあるのですが(巨大化する車と歩行者の事故が増えている)、あのときと同じ気持ちで今回の記事も読みました。決まりが細かく分かれているのは面倒に見えて、歩く人にとってはありがたい話です。
電動の乗り物そのものは、うまく使えばとても便利だと思います。ワイキキからちょっと先まで行きたいとき、坂道を上りたいとき、荷物を持って戻りたいとき。電動の力があるとずいぶん楽になるはずで、それは我が家がピンクトロリーやバスに頼りきりなのと根っこは同じです。楽をしたい気持ちに乗り物が応えてくれる、という点では仲間のようなものだなぁと感じます。
次のハワイで覚えておきたいこと
今回の話で持ち帰ったのは、次の三つでした。
- 電動キックボードは15歳未満は公共の場所で運転できない。速度は時速15マイルまで
- 電動自転車は7月15日にルールが変わり、いちばん遅いクラス1は年齢の制限がなくなった
- 18歳未満はヘルメット。モペッドと電動バイクは自転車道や自転車レーンを走れない
夫婦で話していて出てきたのは、「借りない私たちが覚えておいても仕方ないんじゃない?」という素朴なところでした。ただ、歩いてすれ違うときに相手が何のルールで走っているかを知っていると、ちょっとだけ落ち着いて歩けます。今日もビールを買って歩いて帰るだけの一日ですが、そのくらいの知識は持っていてもいいかなと思っています。
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