ハワイの島またぎ便から「真ん中の席がない並び」が消えます ― 2028年にボーイング717が737-800へ、128席から161席に
ハワイの島から島へ飛ぶ、あの小さな飛行機が世代交代するそうです。アラスカ航空が2026年7月21日に発表した内容によると、ハワイアン航空の島間路線で長く使われてきたボーイング717を、2028年からボーイング737-800に入れ替えていくとのこと。座席は128席から161席に増えて、無料のWi-Fiや座席での充電も付くという話なのですが、その代わりに真ん中の席がない2席の並びが無くなります。飛行機の座席選びにやたら時間をかける我が家としては、この一点だけがどうにも気になったニュースでした。
ニュースのあらまし
Alaska to replace Hawaiian’s interisland jets, expand cargo fleet | Honolulu Star-Advertiser
Alaska Air Group today announced plans to modernize Hawaiian Airlines’ interisland fleet with Boeing 737-800 aircraft beginning in 2028 and nearly double its dedicated cargo capacity by 2027.
Hawaii's Beloved Two-Seat Side Disappears In 2028
For decades, one simple feature made Hawaiian's interisland flights different: the two-seat side. Alaska has now confirmed it's going away in 2028, along with the Boeing 717 that made it possible. Travelers will gain Wi-Fi, more premium seats and a modern cabin, but they will also lose something many never realized how much they valued.
発表されたのは、島と島を結ぶ路線で使われているボーイング717-200を、2028年からボーイング737-800に置き換えていくという内容です。新しく飛行機を買うのではなく、アラスカ航空がすでに持っている737-800を回してくるかたちなのだそうです。
それに先立って、2026年10月からはアラスカ航空の名前が入った737が1機だけ先に入り、ホノルルとカフルイの間を1日3往復する予定とのこと。これは717の整備に手間がかかるようになってきて、機体のやりくりが厳しくなっているのを補うための、つなぎの措置だと説明されています。
貨物のほうも動きがあって、いま5機ある専用の貨物機に737-800の貨物型を4機足して、2027年までに9機へ増やす計画。ハワイアン・エア・カーゴの塗装で飛ばすそうです。アラスカ航空がハワイアン航空の親会社を買収したのが2024年9月ですから、そこから2年近くかけて、少しずつ中身が入れ替わってきているという流れですね。
128席から161席へ、何がどう変わるのか
新旧の違いを並べてみると、こんな感じです。
| 現行(ボーイング717) | 2028年〜(ボーイング737-800) | |
|---|---|---|
| 座席数 | 128席 | 161席 |
| 座席の並び | 通路をはさんで片方が2席、もう片方が3席 | 両方とも3席ずつ |
| 機内Wi-Fi | ― | 無料のスターリンク(人工衛星を使ったインターネット)対応 |
| 座席まわり | ― | リクライニング、USB充電が付く |
数字だけ見れば、まあまあ大きな入れ替えです。1便あたり33席増えるので、同じ本数を飛ばすなら島と島の間を移動できる人がその数だけ増える計算になります。夏休みや年末に「島またぎの便が全然取れない」という話をたまに聞くので、席が増えるのは単純にありがたい話だと思います。
真ん中の席がない並びが惜しまれる理由
今回いちばん話題になっているのが、座席の並びが変わることのようです。717は通路をはさんで片方が2席、もう片方が3席という並びだったので、2席のほうを取れば真ん中の席が発生しません。二人で乗るなら、そこを押さえてしまえば、知らない人と肩を寄せ合うことも、真ん中に挟まれた人に気を遣うこともないわけです。
元記事によると、読者からも「毎回あの2席の列を予約していたのに」という声が上がっているとのこと。これがどれだけ贅沢なことだったかは、737-800で両方とも3席ずつになると分かります。二人で並んで座ったら、必ず横にもう一つ席がありますし、窓と通路を押さえて真ん中を空けておく、といった駆け引きも要るようになります。
我が家は飛行機を予約するとき、席が隣同士で確保できるかどうかをかなり気にします。あとから座席を指定するかたちだと、夫婦で並べない可能性が残るので、そういう買い方は最初からしないと決めているくらいです。だから「真ん中の席がない列があるから毎回そこを選んでいた」という人の気持ちは、ものすごくよく分かります。座席表を開いた瞬間に迷わなくていい、というのは地味ですが相当ラクなんですよね。
45分の移動と、長い便とでは話が違います
一方で、元記事には「45分くらいの短い便なら真ん中の席かどうかは大した問題じゃない」という冷静な意見も紹介されていました。これもその通りだと思います。島から島への移動はあっという間なので、離陸して飲み物が配られたと思ったらもう降りる準備、というくらいの時間です。
このあたりは、飛行時間で感じ方がまるっきり変わるところだなぁと思います。日本からホノルルまでの便のように何時間もかかる場合、席の並びは滞在の疲れ方そのものに効いてきます。うちが座席選びに時間をかけるのも、そういう長い便での経験が染みついているからで、45分の便に同じ気合いで挑んでいるわけではありません。
昔はハワイ島にもよく通っていた時期があって、その頃は島をまたぐ便に乗る機会もありました。当時の機体がこの717だったのかまでは覚えていませんが、小さな飛行機でひょいと隣の島まで運んでもらう感覚は、なんとなく体に残っています。最近の滞在はワイキキの周りでのんびりしているので島をまたぐことはありませんが、こういうニュースを読むと、あの頃の空港の空気をぼんやり思い出します。
Wi-Fiと座席の充電が付くのは素直にありがたい
新しい機体には、無料のWi-Fiとリクライニング、それに座席での充電が付くとのことです。この会社のWi-Fiが無料になった話は7月に別の記事で書きましたが、島をまたぐ便にもそれが広がっていくという流れですね。
我が家にとってありがたいのは、どちらかというと座席の充電のほうです。機内で持ち運びの電池から機器に給電するのが禁止になってから、座席のUSBの差し込み口からiPhoneを充電できるようにケーブルを鞄に入れて持ち歩くようにしました。座席に充電が付いている飛行機が増えるのは、そのまま荷物の気楽さにつながります。
もっとも、45分の便で充電が必要かというと微妙なところですが、機体が新しくなること自体は歓迎したい話です。整備に手間がかかるようになってきた機体を無理に飛ばし続けるより、こういう入れ替えは早いうちに決まっているほうが安心して眺められます。
2028年まで間があるので、のんびり眺めます
置き換えが始まるのは2028年で、まだだいぶ先です。それまでは2席と3席の並びも残るので、島をまたぐ予定がある方は、真ん中の席がない列を楽しめる時間がまだあるということになります。
ハワイアン航空まわりでは、路線そのものの入れ替えも進んでいて、この数年でずいぶん景色が変わってきました。機体も路線も少しずつアラスカ航空のやり方に寄っていくのだろうと思いますが、ハワイの空を飛ぶ飛行機が古いままより新しくなるほうが、乗る人にとってはいいことなのだろうと受け止めています。
我が家はといえば、次のハワイでも相変わらずワイキキの周りでダラダラして、島をまたぐ予定は入らないと思います。それでも、真ん中の席がない列という贅沢が一つ消えると聞くと、飛行機の座席表を眺めるのが好きな人間としては、少し名残惜しい気持ちになりました。
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