ハワイアン航空、40年のニュージーランド線を運休——空いた機体はラスベガス便へ(2026年)
ハワイと世界を結ぶ空の地図が、少しずつ描き替えられているようです。ハワイアン航空が、1986年から40年近く続いてきたホノルルとニュージーランド・オークランドを結ぶ季節運航を、この冬は再開しないことになりました。私たちがふだん乗るのは日本とホノルルを結ぶ便なので直接は関わらないのですが、空いた大きな機体がどこへ回るのか、代わりに何が増えるのかを追っていくと、今のハワイ路線がどっちを向いているのかが少し見えてきて、我が家としては手を止めて読んでしまいました。
ニュースのあらまし
Hawaiian Is Pulling Back Across The Pacific + New Planes Say Alaska
Hawaiian is ending a 40-year New Zealand connection while new Hawaii flights continue under the Alaska name. The latest changes reveal more than one route and help explain what travelers should expect.
元の記事を読んでの整理です。今回の話は、大きく三つに分けると分かりやすいと思います。ひとつは長く続いたニュージーランド線がお休みになること、もうひとつは空いた大型機がラスベガス便に回ること、そして三つめはアラスカ航空の名前でアメリカ本土からの便が増えること。表にすると、こんな感じです。
| 路線・便 | どう変わる | ひとこと |
|---|---|---|
| ホノルル⇄オークランド(NZ) | この冬の季節運航を再開しない | 1986年から続いてきた路線 |
| ホノルル⇄ラスベガス | 大型機(A330型)で座席を増やす | オークランド用だった機体を回す |
| ボイシ(アイダホ州)⇄ハワイ | 冬の間、毎日の直行便を新設 | アラスカ航空の名前・737 MAX |
| スポケーン(ワシントン州)⇄ハワイ | 土曜だけの季節便を新設 | 同じくアラスカ航空の名前 |
40年続いた路線が、この冬はお休み
まず驚いたのが、ニュージーランド線の長さです。ホノルルとオークランドの直行は1986年から飛んでいて、当時はロッキードのL-1011という、今ではなかなか見られない三発機で結んでいたそうです。40年近くというと、私たちがハワイに通い始めるよりもずっと前から、太平洋のこちらとあちらを地道につないできた路線ということになります。
運休の理由としてハワイアン航空が挙げているのは、燃料の値段が高いこと、国際線の旅行客の戻りがゆっくりなこと、為替が航空会社にとって厳しいこと、それに人々の旅行の仕方が変わってきたこと、といったあたりです。為替の話は、日本から通う私たちにとっては円安という言い方で長らくお馴染みですよね。向こうの会社にとっての「厳しい為替」と、私たちが空港で両替のたびに感じるあの重さは、たぶん同じ風の裏表なんだろうなぁと想像しています。以前、ハワイ行きの航空券がなかなか下がらない理由についても書きましたが、燃料と為替という重しは、路線の値段にも運休にもじわじわ効いてくるものなんですね。
空いた大型機は、ラスベガス便へ
面白いなぁと思ったのが、オークランドに飛んでいた大型機の行き先です。使わなくなった機体をそのまま眠らせるのではなく、ホノルルとラスベガスを結ぶ便に回して、座席を増やすとのこと。ラスベガスはハワイに住む人たちにとても人気の行き先で、「9番目の島」なんて呼ばれるくらい馴染みが深い土地だと聞きます。
国際線を一本お休みにして、その機体を本土との便に振り向ける。この動き方だけを見ても、今のハワイアン航空が国境を越える路線よりもアメリカ国内のつながりのほうに力を入れているんだなぁ、というのがなんとなく伝わってきます。私たちが乗る路線ではないのですが、機体が余ったら余ったで、いちばん人が乗ってくれるところへ静かに移していく。会社としての現実的なやり方だなぁと、興味深く眺めました。
アラスカの名前で増える、本土からの便
もうひとつの流れが、アラスカ航空の名前で増える便です。アイダホ州のボイシからは冬の間、毎日の直行便が新しく飛び、ワシントン州のスポケーンからは土曜だけの季節便が加わるそうです。どちらも737 MAXという、比較的小さめの機体で運ぶとのこと。
ここは念のため書いておきたいのですが、ボイシもスポケーンもアメリカ本土の街なので、これは本土に住む人がハワイへ来るための便の話です。日本から通う私たちが乗る場面はまずありません。ただ、ハワイアン航空とアラスカ航空が同じグループになっていく流れは以前から続いていて、両社が手を組んでいく話や、機内のWi-Fiが無料になる話は前にも取り上げました。大きな一本を減らしつつ、本土の中くらいの街とハワイを細かくつないでいく。アラスカ航空の得意なやり方が、ハワイの空にも少しずつ広がってきているんだなぁと感じます。
次のハワイ滞在に向けて覚えておきたいこと
今回の話は、日本とホノルルを結ぶ便が変わるわけではないので、私たちのこの冬の予定を今すぐ動かすものではありません。ただ、燃料高と為替という重しは、太平洋のどの路線にも同じように乗っかっているので、いつか日本発の便の本数や値段にも形を変えて出てくるのかもしれないなぁ、という気持ちで見ています。
我が家として覚えておきたいのは、一本の運休や新設をそれ単体で驚くよりも、「空いた機体がどこへ回ったか」までセットで眺めると、その会社がどっちを向いているのかが見えてくる、ということです。今回でいえば、ハワイアン航空は国際線を一本ゆるめて本土とのつながりを厚くした、と読めます。日本から通う私たちにできるのは、路線の増減に一喜一憂しすぎず、行きたい時期の便は少し早めに、そして少しだけ余裕を持って押さえておく、という当たり前のことくらいです。それでも、こうやって空の地図がゆっくり描き替わっていくのを追いかけるのは、次のハワイ滞在を思い浮かべる時間そのもので、けっこう楽しいものですね。
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