ハワイの人気の滝で「1台$20」時代へ ― 州立公園4カ所の新しい駐車料金、集めたお金の9割超は州へ(2026年)
ハワイの州立公園のいくつかで、車を停めて滝や景色を見るのに、駐車で$10、さらに1人あたり$5が上乗せされる料金が始まっているそうです。非居住者、つまり私たちのような旅行者が対象で、大人二人が1台で行けば、それだけで$20。しかも集まったお金の9割以上は州が受け取り、駐車場を回している民間会社の取り分はほんのわずか——そんな内訳を追いかけた記事を見つけました。私たちはそもそも山道を運転して滝を見に行く、ということをしないので、この料金を払う機会はなさそうなのですが、レンタカーであちこち回る人にはなかなか気になる話だなと思って、中身を並べてみることにしました。
ニュースのあらまし
Who Really Keeps Your $20 Hawaii Waterfall Fee
Hawaii keeps the majority of net income from four new park fee permits. But one missing number still prevents visitors from seeing where every dollar goes.
記事によると、ハワイの土地委員会(州の土地を管理する部署)が2025年11月14日に、4つの州立公園で新しい駐車と入場の料金を認めました。非居住者は駐車1台につき$10、加えて1人あたり$5という組み合わせで、大人二人が1台で乗り付ければ合計$20になります。ハワイに有名な滝を見に来て、車を停めた瞬間にこれだけかかる、と考えると、なかなかの金額ですよね。
料金を集めて運営するのは州が選んだ民間の駐車会社で、公園ごとに委託先が違います。そして今回の記事がわざわざ追いかけたのは、「その$20は、いったい誰の懐に入るのか」という一点でした。
対象は4つの州立公園
まず、どこが対象になったのかを見てみます。有名な滝を抱える公園もあれば、ビーチが目当ての公園もあって、必ずしも全部が「滝の公園」というわけではないようです。
| 州立公園 | 島 | 主な見どころ |
|---|---|---|
| ワイルア川州立公園 | カウアイ島 | ワイルア滝、オパエカア滝、シダの洞窟など |
| ワイルク川州立公園 | ハワイ島 | 川沿いの景勝地 |
| プウ・ウアラカア州立展望地 | オアフ島 | 高台からの見晴らし |
| ケカハ・カイ州立公園 | ハワイ島 | 海辺の景勝地 |
4カ所のうち3つはカウアイ島とハワイ島で、私たちがいつも過ごすワイキキやアラモアナからは飛行機に乗って渡る場所です。オアフ島にあるのはプウ・ウアラカアの高台ひとつだけ。どれも、うちの普段の過ごし方からはずいぶん遠い場所ばかりで、「そういう料金が始まったんだなぁ」と少し離れたところから眺めている感覚が近いです。
集めた$20の9割超は州へ
さて、いちばんの中身です。集めたお金がどう分けられるのか、記事が挙げていた割合を並べてみます。ここでいう割合は、経費を引いたあとの取り分だそうです。
| 州立公園 | 州の取り分 | 委託した駐車会社 | 会社の取り分 |
|---|---|---|---|
| ワイルア川州立公園 | 99% | Republic Parking Northwest | 1% |
| ワイルク川州立公園 | 95.3% | Diamond Parking | 4.7% |
| プウ・ウアラカア州立展望地 | 93.5% | Pro Park | 6.5% |
| ケカハ・カイ州立公園 | 93.1% | Diamond Parking | 6.9% |
こうして並べてみると、どの公園でも9割以上は州が受け取り、民間の駐車会社が持っていくのは多くて7%ほどです。カウアイ島のワイルア川にいたっては、会社の取り分はたったの1%。旅行者が払う$20の大半は、ちゃんと州のほうに流れて、公園の維持などに回っていく仕組みだと読めます。
観光地の有料化と聞くと、つい「どこかの会社が大きく儲けているのかな」と身構えてしまうところもあるのですが、この数字を見るかぎりでは、そういう話ではなさそうです。集めたお金の行き先が州だというのは、払う人にとっては少しだけ気持ちが軽くなるところかもしれません。
「経費」の中身が見えない、という小さな引っかかり
ただ、記事がひとつだけ引っかかりとして残していたのが、「経費の中身が公開されていない」という点でした。上の割合は、あくまで経費を差し引いたあとの金額を分けたものです。つまり、集めた$20からまず経費が引かれ、残った分を州と会社で分ける流れなのですが、その「引かれる経費がいくらで、何に使われているのか」までは、今の書類からは分からないのだそうです。
さらに、この委託の契約は月ごとに更新されていく短いもので、最長でも1年という決まりになっているとのこと。仕組みとしてはまだ動き出したばかりで、これから形が整っていく段階なのかな、という印象を受けました。
私たちは効率よく、なるべく手間なく過ごすのが好きなのですが、その裏返しで、お金の行き先がはっきりしないものには、どうしても少しだけ落ち着かない気持ちになります。金額そのものより、「何に使われるのか見えない」という一点が、じわっと引っかかるタイプの摩擦ですね。悪い話だと決めつけているわけではなくて、行く人が気持ちよく払えるように、経費のところがいずれ見えるようになるといいなぁ、と思ったくらいの温度です。
私たちが払う機会はなさそう、でも
冒頭にも書いたとおり、私たちは山道を運転して滝を見に行く、ということをほとんどしません。滞在中の過ごし方はワイキキとアラモアナのあたりに集まっていて、車もあまり運転しないので、この$20を払う場面はたぶんやってこないと思います。景色のいい場所が嫌いなわけではないのですが、そこまで行く手間を考えると、腰が重くなってしまうのが正直なところです。
とはいえ、レンタカーを借りてカウアイ島やハワイ島までしっかり回る人にとっては、これは知っておいて損のない話だと思います。滝を見に行こうと車を停めたら、いきなり二人で$20。心の準備があるのとないのとでは、その場の気分がずいぶん違いますよね。ハワイでは駐車まわりのお金が少しずつ上がってきていて、以前に空港の駐車料金の値上げ(ホノルル空港の駐車料金が7月1日から値上げ)を見たときにも同じことを感じました。動かずに過ごすのが好きな私たちには縁の薄い出費ですが、車で自由に回りたい人ほど、こういう小さな料金が積み重なっていくことは、頭の片隅に置いておくといいのかもしれません。
次にハワイの自然を巡る計画を立てる人がいたら、ガソリン代や食事代と一緒に、「停めるだけでかかるお金」も少しだけ足し算に入れておく。そのくらいの心づもりで眺めておくと、現地でびっくりせずに済みそうだな、と思ったニュースでした。
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