コナのコーヒー農園が地震で水不足に ― 毎朝コーヒーを飲む私たちが、ハワイの名産を支える農家の話を眺めてみました
5月にハワイ島のコナ地区を襲ったマグニチュード6.0の地震で、コナコーヒー(ハワイ島コナ産の高級コーヒー)の農園が水不足に苦しんでいる、というニュースを読みました。コナは雨水を貯めて使う農家が多く、その貯水タンクが何百軒分も壊れてしまったそうです。我が家はオアフ島が中心で、ハワイ島のコーヒー農園まで足を運ぶことはないのですが、朝のコーヒーは毎日の楽しみですし、コナコーヒーといえばハワイを代表する名産です。農家さんが大変な状況だと聞くと、やっぱり気にかかりました。
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ニュースのあらまし
元の記事はニューヨーク・タイムズが伝えたもので、ざっくり並べるとこういう内容でした。
- 5月12日、ハワイ島のコナ地区でマグニチュード6.0の地震が発生
- この揺れで、コナ一帯の数百軒の農家の貯水タンクが壊れたり、傷ついたりした
- ある農家では、貯めていた約1万ガロン(およそ3万8000リットル)の水が一気に流れ出てしまった
- 貯水タンクを売るお店2社には、それぞれ200件ほどの問い合わせが殺到している
- 行政側は、公共の給水栓やタンク車での給水を始め、給水場所をさらに増やす予定
- 州や国からの緊急の支援金にも期待が寄せられている(届くかどうかはこれから)
71歳の農家の方が「タンクが完全に倒れてしまった」と話していたり、別の農家の方が「公共の給水栓まで汲みに行くのは現実的じゃない」と語っていたり、現場の困りごとがそのまま伝わってくる記事でした。
コナのコーヒーは雨水で育っている
恥ずかしながら、この記事を読むまで、コナのコーヒー農家の多くが雨水を貯めて使っているとは知りませんでした。水道がすみずみまで通っているわけではない地域なので、屋根で受けた雨水を大きなタンクに貯めて、畑にも生活にも使う、という暮らし方が根づいているそうです。
そう考えると、貯水タンクは農家にとっての命綱のようなものですよね。それが地震で一気に壊れてしまうと、コーヒーの木に水をやることも、日々の暮らしもいっぺんに揺らいでしまいます。1万ガロンの水が流れ出てしまった、と聞くと、ただ「タンクが壊れた」という以上に、その後の毎日の苦労が想像されて胸が痛みます。
毎朝コーヒーを飲む私たちにとって
我が家のハワイ滞在は、オアフ島のワイキキ周辺でだいたい完結しています。ハワイ島まで島を渡って、コーヒー農園を見学して回る、という過ごし方はしていないので、コナのコーヒー畑はずいぶん遠い場所です。
それでも、朝のコーヒーは毎日の小さな楽しみです。滞在中も、部屋のキッチンでコーヒーを淹れて、バナナやパイナップルをつまみながらゆっくり一日を始めるのが、私たちの定番になっています。普段の朝に飲んでいるのはコナコーヒーそのものではないのですが、それでも「ハワイのコーヒー」という名前を聞くと、やっぱりコナを思い浮かべます。お土産にコナコーヒーを選ぶ人も多いですし、ハワイの名産として広く愛されている一杯ですよね。
だからこそ、その名産を作っている農家さんが、地震のあとで水に困っているという話は、コーヒーが好きな身として静かに気にかかります。
名産の足元を支えている人たち
ハワイの楽しさは、ビーチや景色だけでできているわけではなくて、こういう名産を地道に作り続けている人たちに支えられているんだなぁと、改めて感じました。スーパーの棚に並ぶコナコーヒーの袋も、お土産売り場で配りやすいように小分けされたパックも、もとをたどればコナの畑と、そこで働く農家さんの毎日につながっています。
地震のような災害は、観光で訪れる私たちからは見えにくいところで、現地の人たちの暮らしを大きく揺らします。給水栓やタンク車での支援が始まったとはいえ、壊れたタンクを買い直して元の暮らしに戻るまでには、時間もお金もかかるはずです。州や国の支援が早く届いて、コナの農家さんが少しでも早く落ち着けるといいなぁと思います。
次に手に取る一杯のこと
私たちにできることは、正直そう多くはありません。ハワイ島まで駆けつけるわけにもいきませんし、できるのはこうしてニュースを気にかけることくらいです。
ただ、次にスーパーやお土産売り場でコナコーヒーの袋を見かけたら、これまでよりほんの少し、作っている人たちのことを思い浮かべながら手に取るんだろうなぁ、という気がしています。名産が当たり前にそこにあること自体、いろいろな人の毎日の上に成り立っているんですよね。コナの農園に早く落ち着いた日々が戻ってくることを、遠くから願っています。
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