ハワイ州が10月29日(ハワイ時間)に出した9月の訪問者の数字で、全体の訪問者は672,990人で前年より3.6%減、1回あたりの平均滞在は7.39日でした(前年は8.25日)。私たちがいちばん長く見ていたのは、日本から来た人がどんな宿に泊まったかの内訳です。ホテルが77.3%、コンドミニアムが15.1%、そしてタイムシェアが10.9%。我が家もヒルトンのタイムシェアに泊まっているので、思っていたより多いなぁというのが最初の感想でした。この記事では、州の発表の数字を表にして、オアフ、ハリケーンの影響が大きかったカウアイ、日本からの便の座席の話まで順に並べています。
Hurricane fallout batters Kauai tourism, weighs on statewide visitor numbers | Honolulu Star-Advertiser
Hawaii’s visitor industry lost momentum in September as hurricanes disrupted travel, shortened vacations and dealt a major blow to Kauai’s tourism sector.
Maui visitor arrivals rise 10.5% in September, but shorter stays trim spending | Maui Now
More people visited Maui in September than a year earlier, but they stayed fewer days and spent slightly less overall, according to preliminary state figures released Thursday.
ニュースのあらまし
出したのはハワイ州の産業経済開発観光局(DBEDT、州の経済と観光を担当している部署)で、毎月の訪問者の統計の9月分です(速報値)。州の発表から、全体の数字を並べるとこうなります。
| 項目 | 2026年9月 | 2025年9月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 訪問者の数 | 672,990人 | 697,986人 | -3.6% |
| 訪問者の支出 | 14.1億ドル | — | -9.0% |
| 1人1日あたりの支出 | 283ドル | — | +5.4% |
| 平均滞在 | 7.39日 | 8.25日 | — |
| 1日あたりにハワイにいる訪問者 | 165,770人 | 191,994人 | -13.7% |
| 日本からの訪問者 | 67,527人 | 73,506人 | -8.1% |
州の発表は、9月6日から8日にかけてハリケーンのロウエルがハワイの近くを通り、強い風や洪水、停電で、特にカウアイの家やお店、公共の設備に大きな被害が出たことにも触れていました。この時期に飛行機で来た人は、欠航や行き先の変更、遅れの影響を受けたそうです。9月の終わりにはハリケーンのノロがハワイの南をかすめ、外側の雨雲がカウアイに強い雨を降らせて、ロウエルの後片付けの妨げになったとも書かれていました。嵐が2つ重なった月の数字です。
1月から9月までの合計で見ると、訪問者は7,366,097人で前年より1.3%増、支出も166.2億ドルで2.8%増えています。9月だけで一年の流れが変わった、とまでは言えない数字なんですよね。
減ったのは人の数より「いる日数」のほう
訪問者の数は3.6%減ですが、1日あたりにハワイにいる訪問者の数は13.7%減と、減り方がぐっと大きくなります。表の数字どうしを引き算すると、1日あたり26,000人ほど少なかった計算です。来る人が少し減ったうえに、1人ひとりの滞在が短くなっているので、掛け合わせると大きく減って見えるわけですね。
一方で、1人1日あたりの支出は283ドルと前年より5.4%増えていました。日数は減っても、1日の値段は上がっている。8月の数字でも同じ形が出ていて、その流れが9月も続いた格好です。
アメリカ本土からの滞在を見ると、日数の縮み方がよく分かります。
| 来た地域 | 2026年9月の平均滞在 | 2025年9月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| アメリカ西部 | 7.05日 | 8.07日 | -12.6% |
| アメリカ東部 | 7.92日 | 8.93日 | -11.3% |
| 日本 | 6.14日 | 6.18日 | -0.7% |
| カナダ | 9.75日 | 9.52日 | +2.3% |
アメリカ本土からの人は、どちらも1日くらい短くなっています。カナダからの人だけは少し延びていて、ここは面白いところでした。
オアフは7.6%減、カウアイは35%減
島ごとの数字も出ていました。
| 島 | 2026年9月の訪問者 | 前年比 | 訪問者の支出 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| オアフ | 413,341人 | -7.6% | 6億6,980万ドル | -6.3% |
| マウイ | 190,404人 | +10.5% | 4億930万ドル | -1.5% |
| カウアイ | 60,224人 | -35.0% | 1億540万ドル | -44.3% |
| ハワイ島 | 117,823人 | -0.2% | 2億1,440万ドル | +1.1% |
オアフ
私たちが過ごすオアフは、訪問者が7.6%減。1日あたりにオアフにいる訪問者で見ると、85,146人で前年の99,884人から14.8%減っていました。オアフにいる訪問者が、前の年の9月より1割以上少なかったことになります。それでも1月から9月までの合計では、オアフの訪問者は0.2%減とほぼ横ばいで、支出は5.0%増えていました。
カウアイ
いちばん大きく落ちたのはカウアイで、訪問者が35.0%減、支出は44.3%減です。1日あたりにカウアイにいる訪問者は11,520人で、前年の21,027人から45.2%減っていました。州の発表は、ロウエルの影響を大きく受けたと書いています。
Honolulu Star-Advertiserによると、ハワイ州観光局(HTA)は250万ドルの緊急の予算を、カウアイの立て直しの宣伝に使っているそうです。観光局が知事にこの予算を求めていた話は、10月のカウアイの予約の落ち込みの記事で書きました。同紙は、カウアイではどこなら訪れて大丈夫なのかについて誤った情報が出回っている、という現地のホテルのコンサルタントの声も紹介していました。
マウイ
マウイは訪問者が10.5%増えた一方で、平均滞在は6.48日と10.8%短くなり、支出は1.5%減。Maui Nowによると、1人1日あたりの支出は331.60ドルで前年とほとんど同じでした。人は増えても日数が縮んで、合計では少し減った、という形です。
日本からの方は8.1%減、それでも滞在は6.14日
9月に日本から来た人は67,527人で、前年より8.1%減っています。ただ、平均滞在は6.14日で前年の6.18日とほとんど変わりませんでした。1人1日あたりの支出は248ドルで、前年より2.3%増えています。
日本からの方のうち7割(70.3%)は、ハワイに来たことのある人でした。初めての人は29.7%です。
1月から9月までの合計で見ると、日本からの訪問者は544,559人で前年より0.4%減。ほぼ前年並みです。日本からの旅はもともと1週間弱で組まれることが多いので、アメリカ本土の人ほど削れる日数が無いのかもしれません。
日本からの便の座席は16.5%減
州の発表には、飛行機の座席の数も載っていました。9月に日本からハワイへ飛ぶ予定だった便は331便、座席は92,977席。前年の383便・111,404席から、座席で16.5%減っています。羽田、名古屋、大阪、成田からの座席が減り、福岡からの便は無くなったと書かれていました。
| 日本からの直行便 | 2026年9月 | 2025年9月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 便の数 | 331便 | 383便 | -13.6% |
| 座席の数 | 92,977席 | 111,404席 | -16.5% |
座席が16.5%減って、来た人は8.1%減。席の減り方ほどには人が減っていない、という並びです。これは飛ぶ予定だった座席の数なので、どのくらい埋まっていたかとは別の話ですが、日本からの便が全体に減っているのはここでもはっきり出ていました。
アメリカ本土からの便は逆に、3,819便・802,236席と前年より座席で2.8%増えています。ハワイ全体で見ると、本土からの席は増え、海外からの席が減った9月でした。
日本から来た人の1割ほどはタイムシェアに
今回いちばん面白く読めたのが、宿の内訳です。日本から来た人がどこに泊まったかは、こうなっていました。
| 泊まった宿 | 日本から来た人 | アメリカ西部 | アメリカ東部 | カナダ |
|---|---|---|---|---|
| ホテル | 77.3% | 56.1% | 63.8% | 62.7% |
| コンドミニアム | 15.1% | 14.2% | 10.7% | 17.6% |
| タイムシェア | 10.9% | 13.9% | 9.7% | 8.4% |
| 知り合いの家 | 1.2% | 9.6% | 8.9% | 5.9% |
| 貸し別荘(レンタルホーム) | 0.1% | 8.9% | 9.8% | 7.1% |
日本からの方は、ホテルが8割近くと多いのが分かります(日本から来た人の貸し別荘は、州の表では0.1%ほどでした)。それでもタイムシェアに泊まった人が10.9%。だいたい10人に1人という数字は、私たちには少し意外でした。足し合わせると100%を少し超えるので、1回の旅で別々の宿に泊まった人は、それぞれに数えられているのだと思います。
私たちもヒルトンのタイムシェアに泊まっています。キッチンのある部屋なので、朝はライオンコーヒーを淹れて、晩酌はスーパーやテイクアウトで買ってきたものを部屋で広げる、というのがいつもの形です。タイムシェアは値上がりを待つものというより、快適に過ごすための道具として使い倒すものだと思っているので、同じように使っている人が日本からもこれだけいるんだなぁと、ちょっと親しみを感じました。
Star-Advertiserが伝えた、ホテルのほうの数字
同じ9月について、Honolulu Star-Advertiserは、ホテルの稼働率、1室あたりの平均の料金、空室も含めた1室あたりの売り上げが、どれも前年を上回っていたと伝えていました。来る人も日数も減っているのに、ホテルの数字は上がっている、という並びです。
州の調査部門のJennifer Chun氏は、アメリカからの旅行者について、ハワイを候補に考えている人、ハワイに来ようと計画している人はいる、といった内容のコメントを出しています。観光局のMitzi Yonezawa氏は、嵐への対応から経済の立て直しに移っていく段階だ、という趣旨の話をしていました。
ホテルの値段が実際にどう動いているかはホテルごとに違うはずなので、これから予約する方は、予約サイトや公式サイトで何軒か見比べてから決めるのが確実だと思います。
私たちはこう読みました
数字を並べてみて思ったのは、世の中の滞在がどんどん短くなっているなかで、日本からの方の6日あまりという日数はほとんど動いていない、ということでした。8月も前年と同じ日数だったので、日本から行く人の旅の長さは、もう削れるところまで来ているのかもしれません。
我が家は1回の滞在が25泊くらいと長めです。飛行機の往復は1週間でも25泊でも1回は1回なので、長くいたほうが1日あたりは軽くなる、という考えは変わっていません。1人1日あたりの支出が上がっているという数字にも、キッチンのある部屋で朝と晩酌をまかなう過ごし方のおかげで、あまり振り回されずにすんでいます。
日本からの便の座席が減っているのは、行く人にとっては気になるところです。席が減ると、取りたい日に取りにくくなることもあるので、予定がある方は早めに各社の空席を見ておくと安心だと思います。
まとめ
今回の数字を短くまとめると、こうなります。
- 州の発表では、9月の訪問者は672,990人で前年より3.6%減、平均滞在は7.39日(前年8.25日)
- 1人1日あたりの支出は283ドルで5.4%増。1日あたりにハワイにいる訪問者は13.7%減
- オアフは訪問者7.6%減、カウアイはハリケーン・ロウエルの影響で35.0%減
- 日本からの訪問者は8.1%減、平均滞在は6.14日で前年(6.18日)とほぼ同じ
- 日本からの直行便の座席は92,977席で16.5%減。福岡からの便は無くなった
- 日本から来た人の宿は、ホテル77.3%・コンドミニアム15.1%・タイムシェア10.9%
ここに並べた数字は、2026年10月29日(ハワイ時間)の州の発表(速報値)と、10月30日の現地の報道によるものです。航空券やホテルの値段、空席は日々動きますので、予約するときは各社の公式の案内で確かめてください。











