HGV(ヒルトン・グランド・バケーションズ、ヒルトンのタイムシェアブランド)の会員向けに、直前の空室にポイントを使わず現金で泊まれる「オープンシーズン」という仕組みがあります。ハワイのタイムシェアを扱う不動産会社のくじら倶楽部さんが10月29日付の記事で、ワイキキに10月に開いたばかりの「カ・ハク(Ka Haku, a Hilton Club)」の料金例と一緒に紹介していました。私たちはヒルトンのタイムシェアをずっとポイントで使ってきたので、現金で泊まる話は、読んでいて新鮮だったんですよね。新しいタワーの名前が出てきたこともあって、しくみと、予約の前に気をつけたいところを確かめながら読みました。
ニュースのあらまし
ヒルトン会員なら新築のワイキキ・リゾートに1泊175ドルから滞在が可能 | ハワイのタイムシェア物件を専門に売買している不動産会社「くじら俱楽部」
ハワイのホテル代が高騰する中、ワイキキの新築リゾートに1泊175ドルから宿泊できるとしたら魅力的ですよね。実は、ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)の会員はポイントを使わずにお得な現金料金で宿泊できる「オープンシーズン」という制度が
くじら倶楽部さんの記事に出ていた内容は、次のとおりでした。
| 項目 | 記事に出ていた内容 |
|---|---|
| 対象 | ヒルトンのタイムシェアの会員 |
| しくみ | 直前の空室を、会員向けの特別な料金で予約できる |
| 払い方 | ポイントは使わず、現金(クレジットカード払い) |
| 予約できる期間 | チェックアウト予定日の30日前から、チェックインの前日まで |
| 泊まれる日数 | 最低2泊から |
| カ・ハク | 空室の状況に応じて、オープンシーズンを使える |
| 宿泊税 | 1泊33ドル〜が別にかかる |
記事の見出しは「ヒルトン会員なら」となっていますが、本文で対象としているのはヒルトンのタイムシェアの会員です。この違いはあとでもう一度触れます。
オープンシーズンは「直前の空いた部屋に現金で泊まる」しくみ
HGVのタイムシェアは、ふだんは持っているポイントを使って部屋を予約します。オープンシーズンはそれとは別の入り口で、空いている部屋を現金の料金で予約するものです。
くじら倶楽部さんの記事とは別に、HGV が HGV Max という会員向けに出しているよくある質問の資料(英語・PDF)も読んでみました。そこでもオープンシーズンは、HGVの一部のリゾートの直前の空室に、チェックアウトの30日前から現金の料金で泊まれるものと説明されていました。料金は、オープンシーズンの期間に予約するときの画面に出てくるそうです。
「30日前から」というのは、チェックインではなくチェックアウトの日から数える点がおもしろいところです。たとえば2泊なら、泊まり始める日の28日前あたりから予約できる計算になります。ポイントでの予約とは、時間の感覚がずいぶん違いそうです。
カ・ハクの料金例を並べてみると
くじら倶楽部さんが挙げていたカ・ハクの料金例は、どちらも繁忙期のものです。円の目安は1ドル150円で計算しています。
| 部屋 | 2泊の料金例 | 1泊あたり | 円の目安(2泊) |
|---|---|---|---|
| スタジオ | 350ドル | 約175ドル | 約5万2,500円 |
| 1ベッドルーム(記事の表記では1LDK) | 478ドル | 約239ドル | 約7万1,700円 |
記事によると、料金は泊まる曜日やシーズン、空室の状況で変わります。あくまで例として出ている数字なので、いつでもこの値段で取れるわけではない、と読んでおくのがよさそうです。
宿泊税は別にかかる
忘れやすいのが宿泊税です。記事では1泊33ドル〜が別途とされていました。2泊なら税だけで66ドルからになるので、スタジオの料金例に足すと、2泊で416ドルからという計算です。ワイキキのホテル代を比べるときは、税まで入れた金額で見ておくと、あとで「思ったより高かった」とならずに済みます。
スタジオと1ベッドルームの差は、台所と広さ
料金例の差は、2泊で128ドル(1泊あたり64ドルほど)です。10月の開業のときにカ・ハクの公式の案内で確かめた中身では、スタジオの台所は電子レンジ・冷蔵庫・コーヒーメーカーの簡単なもので、1ベッドルームにはオーブンまでそろったキッチンと、独立したリビングとダイニングがついていました。カ・ハクの公式ページを見ると、広さもスタジオが383〜460平方フィート、1ベッドルームが557〜853平方フィートと、ひと回り以上違います。
部屋で晩酌をする時間がいちばん長い私たちが表を見ると、目が行くのはやっぱり台所とソファのほうです。スーパーで買ってきたビールとつまみを並べてリビングのソファでのんびり飲む過ごし方なら、1ベッドルームの差額には、それに見合う中身がついてくる印象です。部屋は寝るだけで、外に出かける予定が多い方なら、スタジオで十分なのかもしれません。
ヒルトン・オナーズの話ではなく、HGVの会員向けの話
「ヒルトン」という名前が付くので紛らわしいのですが、ヒルトン・オナーズ(ヒルトンのホテルで使える会員プログラム)と、HGVのタイムシェアは別のものです。ホテルの会員になっていても、タイムシェアを持っていなければ、オープンシーズンの話はそのまま当てはまりません。
さらに、HGVの中にも会員の種類がいくつかあります。今回読んだ英語の資料も HGV Max の会員向けのものだったので、自分の会員の種類で使えるかどうかは、会員サイトで確かめるのが確実です。くじら倶楽部さんの記事も、予約の条件や対象は最新の会員規約で確かめるように書いていました。
ポイントで長く泊まる私たちが読んで思ったこと
私たちのハワイは、1ベッドルームの部屋にできるだけ長く泊まって、往復の飛行機の手間をならすやり方です。その長い滞在は、ずっとポイントで組んできました。なので、2泊から現金で泊まる直前予約は、私たちのいつもの使い方とはだいぶ違うところにある話です。
それでも、へぇ、こういう入り口もあるんだなぁと思いました。カ・ハクは、春に予約が始まったときのポイント数もなかなかの数字でした(こちらの記事で表にしています)。ポイントの表で見ると手が出しにくい新しいタワーでも、空いていれば現金で2泊だけ、という形なら、のぞいてみたい会員の方には話が早いのかもしれません。もし我が家が使うとしたら、いつもの長い滞在の前後に2泊だけ足して、新しい部屋の台所と冷蔵庫の大きさを見てみる、くらいになりそうです。
一方で、チェックアウトの30日前からしか取れないので、飛行機を先に押さえてしまう旅だと日程を合わせにくい仕組みでもあります。日程をあとから動かせる人や、ハワイに住んでいて週末に泊まりたい人のほうが使いやすい、というくじら倶楽部さんの見方は、たしかにそうだろうなと思いました。
予約するなら確かめておきたいこと
記事と資料を読んで、予約の前に確かめておきたいと思ったのは次のあたりです。
- 自分の会員の種類で、オープンシーズンが使えるか(会員サイトで確認)
- 泊まりたい日に、そのリゾートの空室があるか(直前の空きなので、無い日もあります)
- 予約の画面に出てくる、その日の料金
- 料金とは別にかかる宿泊税を足した、全部の金額
カ・ハクの開業そのもの、部屋の種類やプールバーのことは、開業のときの記事にまとめています。
まとめ
- HGVの会員向けに、直前の空室にポイントを使わず現金で泊まれる「オープンシーズン」という仕組みがある
- HGV Max の会員向けの資料では、チェックアウトの30日前から予約できると説明されている
- くじら倶楽部さん(10月29日付)によると、最低2泊からで、カ・ハクも空室の状況に応じて使える
- 同じ記事のカ・ハクの料金例は、繁忙期でスタジオ2泊350ドル、1ベッドルーム2泊478ドル。宿泊税が1泊33ドル〜別にかかる
- ヒルトン・オナーズではなくHGVのタイムシェアの会員向けの話なので、使えるかどうかは自分の会員サイトで確かめるのが確実
いつもポイントで長く泊まっている我が家には、現金の直前予約はちょっと遠い話でした。それでも、新しいタワーに「空いていれば2泊だけ」という入り口があると知っていると、ワイキキの選び方が少し広がります。夫婦でたぶん次の滞在も、いつもの部屋でスーパーの冷えたビールを開けていると思います。










