ハワイ便の航空券、燃料が下がっても安くならない理由 ― 「座席を絞る」時代を、ANAマイル派の私たちはこう眺めました
「燃料が下がってきたから、そのうちハワイ行きの航空券も安くなるかな」。そんなふうに思っていたんですが、どうやらそう単純な話でもないようです。Beat of Hawaiiが、ハワイ便の運賃が下がりにくい理由を整理していました。
When Will Hawaii Flight Prices Drop? Maybe Never.
We checked a routine Kauai-to-mainland fare after oil fell and found no relief. Economy was painful. The question now is what will force Hawaii flight prices down.
ニュースのあらまし
記事が挙げている「ハワイ便が高止まりする理由」は、ざっとこんな内容でした。
- 燃料費が下がっても運賃に反映されない:原油は下がっているのに運賃は下がらない。アメリカの航空会社は燃料の価格をあらかじめ固定する手当て(ヘッジ)をあまりせず、年初に高くついた分を今まさに回収中だから、とのこと。
- 需要が強い:値上げを繰り返しても、お客さんが買い続けている。だから下げる動機が薄い。
- 航空会社の統合で競争が減った:アラスカ航空とハワイアン航空の統合が4月に完了し、競い合って値段を下げる圧力が弱まった。
- 「座席を絞る」流れ:各社は運賃を下げる代わりに便数や座席数を減らす方向を選んでいる(キャパシティ規律、なんて呼ばれる考え方です)。
具体例として、本土のリフエ〜サンフランシスコ線でエコノミー往路が約669〜701ドル、ビジネスで約2,000ドル。ハワイ便の上位クラスは、機体が小ぶりなナローボディ(通路1本の機材)でも往復で最大4,000ドルになることもある、と。秋から冬にかけて多少下がる余地はあっても、根本的な「お値段リセット」は当面なさそう、という見立てでした。
本土〜ハワイの話だけど、日本発の私たちにも他人事じゃない
この記事はあくまでアメリカ本土〜ハワイの運賃の話で、私たちのように日本からANAで飛ぶ組とは、直接の当事者がちょっと違います。それでも「へぇ、なるほどなぁ」と頷いてしまったのは、「値下げより座席を絞る」という流れが、日本発の路線でもすでに起きていることだからです。
【悲報】ANA成田〜ホノルル線が2026年に期間減便へ。マイル予約の激戦化必至と出不精夫婦の対抗策
2026年にANA成田〜ホノルル線が期間減便へ。特典航空券のさらなる激戦化が予想される中で、出不精夫婦が考える「摩擦ゼロ」な真の対抗策とは。
ANAの成田〜ホノルル線も、期間によっては減便の動きがありました。乗る側からすると、これはそのまま特典航空券の取りづらさに跳ね返ってきます。航空会社が「無理に安売りせず、座席を絞って単価を保つ」方向にいるのは、太平洋を挟んだ反対側でも、私たちの足元でも、同じ景色なんだなと感じます。
燃料が下がっても安くならない、というのは飲み代でたとえると
「原油が下がってるのに、なんで運賃は下がらないの?」というのは、たしかに引っかかる人が多いところだと思います。ここは仕組みを噛み砕くと分かりやすくて、ようは仕入れが安くなった分を、すぐ売値に回すかどうかはお店次第、という話に近いです。
近所のお店がビールの仕入れを安く抑えられたとして、お客さんが普通に来てくれているなら、わざわざ一杯の値段を下げる理由はない。むしろ忙しすぎるなら席数を減らして、来てくれる人にしっかり出すほうを選ぶかもしれない。航空会社が今やっているのは、だいたいそれと同じことなんだと思います。燃料が下がる=運賃が下がる、と一直線にいかないのは、こう考えると腑に落ちます。
マイルで取る私たちにも、効いてくるのは燃油サーチャージ
「じゃあ現金で買わない我が家には効いてこない?」というと、そうでもありません。私たちはハワイは基本マイルの特典航空券で取りますが、ANAの国際線特典航空券は必要マイルとは別に、燃油サーチャージと税金を現金で別払いします。これは発券する日のルールで金額が決まるので、運賃そのものが安いか高いかとはまた別の軸で、ちゃんと財布に効いてくる部分です。
ハワイ路線の最安運賃、サウスウエスト以外はマイルもステータスも貯まらなくなる ― ANAを使い込む我が家が、アメリカ系航空会社の流れを眺めてみました
Beat of Hawaiiが、ハワイ路線の最安運賃(ベーシックエコノミー/Saver運賃)でマイルや上級会員資格が貯まらなくなる流れを整理。アラスカ・ハワイアンは6/11予約分から、ユナイテッド・アメリカン・デルタも対象に。サウスウエストだけが最安でもポイント継続。ANAを使い込みハワイはマイルで取る我が家が、乗らない側として眺めた話です。
最安運賃ではマイルもステータスも貯まりにくくなってきている、なんて流れも以前に眺めましたが、こうして見ると航空会社側は「安い席で得をされすぎないように」あちこち調整しているわけで、なかなかしたたかだなぁと思います。ナローボディで往復4,000ドルの上位クラスには驚きましたが、こういう上のクラスは、いつかマイルが十分に貯まったら一度くらい乗ってみたい、くらいの遠い憧れとして眺めておくことにします。
結論:安くなるのを待つより、一回を長く使う
まとめると、ハワイ便のお値段はしばらく高めで落ち着きそう、というのが正直なところ。だったら私たちはどうするかというと、答えはいつもと同じで、「一回の滞在を長くして、高い航空券の元を取る」に行き着きます。
- 高いなら、その分滞在を長くして、一日あたりの移動コストを薄める。
- マイルが余計に要るハイシーズンは避けて、ロー・レギュラーシーズンに寄せる。
- 値段とにらめっこして何度も検索し直すより、行きたい時に早めに押さえて、あとは現地で何を飲むかを考える。
短い旅行を何度も繰り返すより、一回をゆっくり過ごすほうが、移動の手間もお金も結局ラクだよね、というのが私たちの定番の落としどころです。航空券が下がるのを待ち続けるより、こっちのほうが性に合っているなぁと、改めて思いました。
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