ワイキキのカイマナビーチでモンクアザラシの赤ちゃんが誕生 ― 出歩かない私たちも、そっと見守りたくなる初夏のニュース
ワイキキのカイマナビーチで、ハワイアンモンクアザラシ(ハワイ諸島だけに生息する絶滅危惧種のアザラシ)の赤ちゃんが生まれたそうです。ニュースで写真を見たら、まるまるとした体で砂浜にころんと寝ていて、思わず頬がゆるみました。我が家は普段あまり出歩かない方ですが、ワイキキの海をぼんやり眺めるのは昔から好きで、こういう海の生きもののニュースには、つい手が止まってしまうんですよね。
ニュースのあらまし
NOAA: Monk seal pup in Waikiki to be relocated upon weaning | Honolulu Star-Advertiser
It’s almost weaning time.
報じられているのは、ワイキキの東のはずれにあるカイマナビーチで、2026年5月3日に生まれたモンクアザラシの赤ちゃんの話です。お母さんアザラシは「カイヴィ(Kaiwi)」という名前で、識別番号は RK96。赤ちゃんの方はまだ名前が付いていないそうです。
モンクアザラシの赤ちゃんは、生まれてから5〜7週間ほどでお母さんのおっぱいを離れる(離乳する)とのことで、この子もちょうどその時期にさしかかっています。そして離乳したあと、NOAA(アメリカの海の生きものを守る政府機関)が、健康チェックと予防接種、それに追跡用のタグ付けをしたうえで、人の少ない安全な場所へ移す予定だそうです。
理由はシンプルで、離乳したての赤ちゃんが、毎日たくさんの人に囲まれて過ごすのはとても危険だから。カイマナビーチはワイキキでも人気の海水浴スポットなので、そのまま居続けると人との距離が近くなりすぎてしまう、というわけですね。移す先の具体的な日時や場所は、安全のために事前には公表されないそうです。
それまでの間、私たち一般の人がやるべきことは「陸の上でも海の中でも、150フィート(およそ45メートル)以上の距離を保つ」こと。NOAA Fisheries や Hawaii Marine Animal Response、州の土地自然資源局(DLNR)、ホノルルの海の安全を守る部署などが連携して、この親子を見守っているとのことです。
「150フィート離れて見守る」が、私たちにはちょうどいい
このニュースを読んでいて、いいなと思ったのが「近づかないことが正解」という点でした。
かわいい赤ちゃんアザラシがいると聞くと、つい近くで見たくなる人も多いと思います。でも、この子にとっては、大勢に囲まれることそのものがストレスになり、命に関わることもある。だから「見たいけれど、ぐっとこらえて遠くから」が、いちばんの優しさなんですよね。
我が家はもともと、人混みをかき分けてまで何かを見に行くのが得意ではありません。だからこの「150フィート離れて、そっと見守る」というルールは、私たちの普段の過ごし方とすんなり馴染みます。むしろ、遠くからのんびり眺めるくらいがちょうどいい、という意味では、出歩かないうちに向いた関わり方かもしれません。
カイマナビーチは歩いて行ける範囲、でも無理に見に行かなくてもいい
カイマナビーチは、ワイキキの中心から東のダイヤモンドヘッド寄りにあって、頑張れば歩いて行ける範囲ではあります。以前、ワイキキの沖にザトウクジラがやってくる話を書いたときにも感じたのですが、ワイキキにいると、特別な遠出をしなくても海の生きものの気配を感じられる瞬間が、ときどきあるんですよね。
とはいえ、わざわざこの赤ちゃんを見に出かけようとは思っていません。人気のビーチですからそれなりに混むでしょうし、150フィートの距離を保つとなれば、結局そんなに近くで見られるわけでもない。それなら、部屋でコーヒーを飲みながらニュースの写真を眺めて、「無事に大きくなるといいねぇ」と話しているくらいが、うちにはしっくりきます。見に行かないことが、そのまま見守ることになる。今回はそういう距離感が、自分たちにも気持ちよく感じられました。
無事に巣立っていけますように
絶滅が心配されている生きものの赤ちゃんが、人の多いワイキキのビーチで無事に生まれて、今こうして元気に育っている。そして、その子が安全に暮らしていけるように、たくさんの人が静かに手を尽くしている。それだけで、なんだか少し嬉しくなるニュースでした。
我が家にできるのは、近づかないこと、騒がないこと、そして遠くから「元気でね」と願うことくらいです。次にワイキキに滞在するときも、海の方をぼんやり眺めながら、この小さなアザラシが無事に巣立っていったかな、と思い出すんだろうなと思います。
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