晴れた冬の午後、窓を開けたワイキキの高層階のリビングから見える、ほとんど雲のない青空と静かな海
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ハワイの冬は雨が少なめの見通し、2026〜27年の雨季予報 ― 夏の乾季は30年で3番目の多雨、国立気象局が発表した冬の天気と滞在中の備え


ハワイのこの冬は、雨が平年より少なめになりそうという見通しが出ました。国立気象局ホノルル予報事務所が10月22日に出した発表で、2026年10月から2027年4月までの「雨季」は、州全体で雨が少なくなりやすいとしています。理由は、今年どんどん強まっているエルニーニョです。おもしろいのは、その手前の5〜9月の「乾季」のほうが、ここ30年で3番目に雨の多い夏だったこと。季節の名前と中身があべこべになった一年、という感じです。私たちは滞在中のほとんどを部屋とご近所で過ごすので、雨が多いか少ないかで予定が大きく変わることはあまりありません。それでも、気温や風、水の使い方まで書かれた発表だったので、冬にハワイへ行く方にも役に立ちそうなところを並べておきます。

ニュースのあらまし

国立気象局ホノルル予報事務所が、10月22日付けの報道向けの発表で、終わったばかりの乾季(5〜9月)の雨のまとめと、始まった雨季(10月〜翌4月)の見通しを出しました。ハワイの天気は、ざっくり言うと夏の半年が乾季、冬の半年が雨季という分け方で語られることが多く、今回の発表もその区切りでまとめられています。

Hawai’i’s 2026 dry season 3rd wettest in 30 years; but wet season will be opposite with increased wildfire risk | Maui Now

Hawai’i’s 2026 dry season 3rd wettest in 30 years; but wet season will be opposite with increased wildfire risk | Maui Now

If the NOAA wet season forecast is accurate, the state may experience drier-than-normal conditions and droughts in many areas due to El Niño.

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| Hawai’i’s 2026 dry season 3rd wettest in 30 years; but wet season will be opposite with increased wildfire risk
Hawai’i’s 2026 dry season 3rd wettest in 30 years; but wet season will be opposite with increased wildfire risk | Big Island Now

Hawai’i’s 2026 dry season 3rd wettest in 30 years; but wet season will be opposite with increased wildfire risk | Big Island Now

If the NOAA wet season forecast is accurate, the state may experience drier-than-normal conditions and droughts in many areas due to El Niño.

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| Hawai’i’s 2026 dry season 3rd wettest in 30 years; but wet season will be opposite with increased wildfire risk

発表の中身を大きく分けると、次の2つです。

  • 2026年の乾季(5〜9月)は、州内8か所の代表的な地点の順位を平均すると、ここ30年で3番目に雨が多かった
  • 2026〜27年の雨季(10月〜翌4月)は、平年より雨が少なくなる見込みが高い。冬の後半から春にかけて干ばつが広がるおそれもある

元の発表文は、気象局ホノルル予報事務所のサイトに乾季のまとめと雨季の見通しのPDFとして置かれています。

夏の乾季は、30年で3番目に雨が多かった

まずは終わったほうの夏です。気象局のまとめでは、5〜9月の雨の量は州内のほぼすべての場所で平年を上回り、多いところでは平年の2倍以上になったそうです。

項目2026年の乾季(5〜9月)のまとめ
雨の量ほぼ全域で平年より多い。平年の2倍以上の場所も多い
30年の中での順位3番目に雨が多い(州内8地点の順位の平均)
いちばん多かった年2015年(この年も強いエルニーニョ)
平年より少なかった所オアフ・モロカイ・ハワイ島の風下にあたる一部(平年の7〜9割ほど)
干ばつ5月の初めに州の約3%(ハワイ島のマウナケア周辺)。5月末から9月までは州内で公式の干ばつなし

夏に雨が多くなったのは、乾季に入る前の予報どおりだったようです。気象局は、気候予測センター(アメリカの長期予報を出している国の機関)の乾季の予報が、強いエルニーニョになって秋の初めまで全部の島で雨が平年より多くなるという見方だったこと、それが過去のエルニーニョのときのハワイの傾向とも合っていたことを書いています。

ハワイの夏といえば、カラッと晴れて貿易風(北東から吹く涼しい風)が抜けていく、というイメージを持つ方が多いと思います。今年の夏は、そのイメージとはだいぶ違う季節だったということになります。

冬の雨季は、逆に雨が少なめの見通し

次が、これからの冬です。気象局によると、エルニーニョは6月に始まり、10月8日の時点で「非常に強い」段階に入っています。太平洋の赤道付近の決まった海域で、海面の水温が平年より2.1℃高いという数字です。年末にかけてさらに強まる見込みで、記録に残るような強さになる可能性も高いとしています。

そのうえで、雨季の雨については次のような見通しです。

項目2026〜27年の雨季(10月〜翌4月)の見通し
雨の量州全体で平年より少なくなる見込みが高い(春の初めまで)
いちばん少なくなりやすい時期冬の後半から春にかけて
気温冬の初めごろまでは平年より高め。春の多くの期間は高い・低い・平年並みが同じくらいの確率
風エルニーニョの冬は、貿易風が平年より弱くなりやすい
干ばつ予報どおりなら、冬の後半から多くの地域で始まり、春にかけて悪化するおそれ
エルニーニョの終わり2027年の春の終わりごろまでに、平年並みの状態へ戻る見込み

ここ数十年(1980年代以降)は、強いエルニーニョの冬ほどハワイの雨が少なくなる傾向があったそうです。

ただ、気象局は同じ発表の中で、エルニーニョが強いからといって影響も同じように強く出るとは限らないこと、数週間〜数か月先の雨はもともと予報が難しく、典型的なエルニーニョの天気になる保証はないことも書いています。雨が少なめになりやすいという話であって、毎日晴れると約束しているわけではない、と受け取っておくのがよさそうです。

雨が少ない冬でも、大雨の日はある

ここは見落としたくないところです。気象局は、雨季全体で雨が少なめの予報でも、ところによって大雨が降ることはあり、干ばつの最中でも鉄砲水のような洪水は起きるとしています。

実際、ちょうどこの発表のあと、ハワイ時間の10月27日(火)朝から29日(木)朝までの予定で、ハワイの主な島すべてに洪水注意報(flood watch)が出されました。冬全体の見通しと、目の前の数日の天気は別の話、ということですね。

発表に並んでいた大雨のときの注意は、次のとおりです。

  • 流れの速い水が出ている道路は車で通らない(1〜2フィート、30〜60センチほどの速い流れで、たいていの車は流されてしまう)
  • 水があふれた川を歩いて渡らない。水が引くのを待つ
  • 洪水の起きやすい場所に住んでいたり通ったりするなら、避難の計画と別の道を先に考えておく
  • 予報・注意報・警報を、テレビやラジオ、ネット、天気アプリでこまめに確かめる
  • 命に関わる鉄砲水の警報が出た場所にいると、携帯電話に緊急速報が届く

私たちは車を運転しないので、道路の水に入るかどうかで迷う場面はありません。それでも、UberやLyftで移動することはあるので、運転する方の判断に任せつつ、無理に出かけない日を作るくらいの気持ちでいます。

山火事と水の使い方の呼びかけ

雨が少ない冬になると、気になってくるのが山火事と水のことです。

気象局は、雨が足りない状態にすぐ影響を受けやすいものとして、水をまいていない畑や牧草地、川などの地表の水を使う水道や、雨水をためて暮らしている家庭、それから山火事を挙げています。山火事については、乾いた草木が長く続くうえに、今年は何度かの大雨で草木がよく育って燃えるものが増えているので、いつもの火事の時期ではない冬にも火事が起きやすくなるとしています。エルニーニョの冬でも強い風の日はあるので、風が加わると危なさが増す、という書き方でした。

あわせて、住民には家の中でも外でも、いらない水は使わないようにと呼びかけています。

旅行で滞在している私たちにできることは多くありませんが、部屋のシャワーや洗い物で水を出しっぱなしにしない、くらいのことは気をつけられます。私たちは日本から持っていった浄水ポットで水道の水をこして飲んでいるので、水の話は少しだけ身近に感じます。

冬の滞在だったら、変わりそうなこと

では、雨が少なめで、気温が高めで、貿易風が弱めの冬だと、部屋とご近所で過ごす私たちには何が変わりそうか。ここからは発表を読んでの想像です。

いちばん気になったのは風のほうでした。夕方、窓を大きく開けて、リビングのソファでコナビールをのんびり飲むのがいつもの晩酌ですが、あれは外から入ってくる風があってこその心地よさです。貿易風が弱い日が増えると、窓を開けても風があまり通らず、ちょっと蒸し暑い夕方になるのかもしれません。

もうひとつは夜です。外の車の音や、備え付けのエアコンの音が気になるので、私たちは寝るときはエアコンを切っています。冬の初めごろまで平年より暖かめという予報なので、もし冬に滞在するなら、エアコンを入れるか切るかで少し迷う夜がありそうだなと思いました。

雨が少ないほうについては、ビールを買いにロングスまで歩く数分が濡れずに済む、くらいの違いかもしれません。ただ、もともと雨の多い時期に行く方にとっては、うれしい見通しだと思います。

冬にハワイへ行く方へ

ここまでの話を、冬に行く予定のある方向けにまとめると、こうなります。

  • 気象局の見通しでは、雨季(10月〜翌4月)は平年より雨が少なめ。特に冬の後半から春にかけて少なくなりやすい
  • ただし局地的な大雨・鉄砲水は起きる。注意報や警報が出たら、その数日はそちらを優先する
  • 冬の初めごろまでは平年より暖かめで、貿易風は弱まりやすい。夜の過ごし方や服は少し涼しめに寄せておくと安心かもしれません
  • 山火事や水不足の話は、主に住民や農業向けの呼びかけですが、旅行者も水の出しっぱなしには気をつけたいところ

長い先の予報は外れることもある、と気象局自身が書いているので、出発が近づいたら、その週の予報で確かめるのがいちばん確実です。

まとめ

国立気象局ホノルル予報事務所の10月22日の発表では、2026年の乾季(5〜9月)はここ30年で3番目に雨の多い夏で、これから始まる2026〜27年の雨季(10月〜翌4月)は、強いエルニーニョのために雨が平年より少なめになる見込みです。気温は冬の初めごろまで高め、貿易風は弱まりやすく、冬の後半からは干ばつや季節外れの山火事にも注意が呼びかけられています。一方で、雨の少ない冬でも大雨や鉄砲水は起きるとしているので、目の前の数日の天気は、そのつど注意報・警報で確かめるのが確実です。

私たちとしては、雨よりも風のほうが気になる、という読み方になりました。窓を開けたソファで飲む夕方に、どれくらい風が入ってくるか。冬のハワイの天気の話を聞くたびに、つい晩酌の心地よさのほうで考えてしまいます。

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