ハワイの「コナコーヒー」、実は10%入っていれば名乗れる ― 2027年から51%に変わる表示ルールと、お土産選びで見たいラベルの話


ハワイのお土産の定番といえば、やっぱりコナコーヒー。でも、袋に大きく「コナ」と書いてあっても、中身の9割は別の産地の豆かもしれない ― そんな話をハワイのニュースサイト、Beat of Hawaiiが取り上げていました。毎朝部屋でコーヒーを淹れるのが習慣の私たちも、これは知っておいて損はないなぁと読み込みました。実はハワイでは今、「コナブレンド」と名乗るために必要なハワイ産の豆は、たった10%でいいことになっているんです。それが2027年から51%へ引き上げられるとのこと。ハワイ土産の定番だけに、知っておくと袋の見え方がちょっと変わる話なので、順番に見ていきます。

How Much Hawaii Is In That Coffee Shop?

How Much Hawaii Is In That Coffee Shop?

You keep seeing Hawaii sold in mainland coffee shops. Here's how much Hawaii is really behind the branding, and what the label actually tells you.

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Beat of Hawaii

ニュースのあらまし

Beat of Hawaiiの記事は、「あのコーヒー屋さんに、どれくらいハワイが入っているのか」という切り口で書かれています。例に挙がっていたのが「Bad Ass Coffee of Hawaii」というお店。名前もロゴもいかにもハワイなのですが、たどってみると少し意外な歩みをしていました。

1989年にハワイ島のコナで生まれたお店で、1995年にはアメリカ本土ソルトレイクシティのオーナーへとフランチャイズ化。そして2020年からは、コロラド州の会社が運営しているそうです。売っているのはハワイ島・カウアイ・マウイで穫れたハワイ産のコーヒーもありますが、それと世界のプレミアム豆をブレンドしたものも並んでいる、とのこと。記事では「ハワイというブランドだけが場所から切り離されて、飾りのように旅していく」様子が描かれていて、なるほどなぁと考えさせられました。ハンガリーのブダペストに「‘Ohana(オハナ)」という名前のコーヒー屋さんがあるという話まで出てきて、ハワイの言葉は世界のあちこちで愛されているんだなぁと感じます。

「コナブレンド」と「100%コナ」はどう違うのか

ここで大事になるのが、袋に書かれた言葉の違いです。ハワイでは今のところ、地域の名前をうたった「ブレンド」は、その地域の豆が最小10%入っていれば名乗ってよい決まりになっています。つまり「コナブレンド」と書いてあっても、コナの豆は1割で、残りの9割は中南米やアフリカなど別の産地、ということが起こり得るわけです。

一方で「100% Kona(100%コナ)」と書いてあれば、その名の通りすべてコナ産。当然お値段も上がりますが、あの独特のやわらかい風味を楽しみたいなら、こちらを選ぶことになります。ざっくり整理すると、こんな違いです。

表示ハワイ(コナ)産の割合値段の目安
100% Konaすべてコナ産高め
Kona Blend(現行ルール)最小10%以上お手頃

どちらが良い・悪いという話ではなくて、「安いのには安い理由がある」というだけのこと。気軽に楽しみたいならブレンド、あの独特のやわらかい風味をじっくり味わいたいなら100%、と目的に合わせて選べます。要はラベルの裏をちらっと見る一手間で、狙いどおりのものを選べるということですね。

2027年から、ルールが51%に変わる

そしてここが今回のニュースの肝です。Beat of Hawaiiによると、2027年7月1日以降は、地域の名前を表示する場合、その地域の豆が最小51%以上入っていないといけなくなるそうです。今の10%から一気に5倍。半分以上がちゃんとコナ産でなければ「コナ」の名を借りられなくなる、ということです。

作り手にとっては、これはなかなか大きな変化だと思います。でも買う立場からすると、「コナ」と書いてあれば少なくとも半分はコナ、という安心につながるので、ありがたい方向の見直しですよね。10%と51%では、袋を手に取ったときの意味がずいぶん変わってきます。この改定を知っていると、これから数年は「今はまだ10%ルールの時代なんだな」と、袋を一枚めくって見る目線が持てます。

コナコーヒーの袋、どこを見るといいか

この手の話は、いざ袋を手に取ったときに地味に役立ちます。コナコーヒーの袋で見ておきたいのは、だいたい次のあたりです。

  • 「100% Kona」か「Kona Blend」か ― まずはここ。名前の近くに小さく書いてあることが多いです
  • ブレンドなら割合の記載があるか ― 良心的なお店は「10% Kona」などと数字を出してくれています
  • 値段とのバランス ― 100%コナが驚くほど安いときは、一度ラベルを見直すと安心です

コナコーヒーというと、少し前に 農園地帯が地震で水不足になったニュース を取り上げたことがありました。あの斜面で手をかけて育てられた豆だと知ったあとだと、100%コナの値段にもちゃんと理由があるんだなぁと素直に思えます。全部を100%でそろえる必要はないけれど、目的や場面に合わせて使い分けられると気持ちがいいですね。

毎朝コーヒーを淹れる私たちの受け止め

私たちの朝は、部屋でコーヒーを淹れて、フルーツと一緒にのんびりやるのが定番です。銘柄をあれこれ吟味するというより、その日の一杯をありがたく飲む、くらいの気楽さでやっているんですよね。それで朝はすっかり満ち足りてしまいます。

それでも、ワイキキで見かける新しいコーヒー屋さんを眺めるときや、袋の表示をふと目にしたときに、この「どれくらいハワイが入っているか」という物差しが一本あるだけで、見え方が少し深まります。先日は歩いて行ける距離に 農園から焙煎まで自前でやる100%コナのカフェ ができた話も書きましたが、ああいう「全部見せます」というお店のありがたみも、10%でも名乗れる現状を知っているとより伝わってきます。

コナコーヒーの袋を手に取る機会があったら、可愛い絵に一目惚れする前に、まずは裏面をちらっと。その小さな一手間で、狙いどおりの一袋にたどり着けたら、それで十分だなぁと思います。

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