USA Todayの読者投票「10Best」で、ハワイの蒸留所やバーが全米のトップ10に入りました。地元サイトがまとめた4軒は、カウアイ島のラムの試飲室、ハワイ島ヒロの蒸留所ツアーとスピークイージー(隠れ家風のバー)、そしてオアフからはカイルアのジン蒸留所です。私たちの晩酌はビールとワインが中心で、蒸留酒は奥さんが苦手なので、正直なところ一番遠いジャンルのランキングかもしれません。それでも4軒の紹介文を読んでいくと、雨水で仕込むジンや、木の根から造る昔ながらのお酒の話が出てきて、思っていたよりずっと楽しく読めました。
ニュースのあらまし
Aloha State Daily | Hawai‘i distilleries, tasting rooms and speakeasies make new 10Best…
The USA Today's 10Best Readers' Choice Awards aim to rank the 10 best in several areas of travel, lifestyle and other categories. See where these Hawai‘i…
USA Todayの10Best Readers’ Choice Awardsは、専門家のパネルが候補を挙げ、そこから読者の投票で10位までが決まる賞です。10Bestのサイトでは、お酒まわりの部門の2026年の結果が10月21日付で出ていて、ハワイの地元ニュースサイト Aloha State Daily が、そのなかに入ったハワイの4軒をまとめて紹介していました。お酒まわりのほかの部門にも、ハワイ島のラムやホノルルのカクテル用シロップなど、ハワイからの入賞があります。ここでは記事が取り上げた4軒を見ていきます。
順位は10Best公式の各部門ページで確かめました。
| 部門 | 順位 | お店・蒸留所 | 場所 |
|---|---|---|---|
| スピリッツの試飲室 | 3位 | コロア・ラム テイスティングルーム(The Kōloa Rum Tasting Room) | カウアイ島(10Bestの表記はリフエ) |
| クラフト蒸留所ツアー | 5位 | オラ・ディスティラリー(Ola Distillery) | ハワイ島ヒロ |
| クラフトジンの蒸留所 | 6位 | コオラウ・ディスティラリー(Ko‘olau Distillery) | オアフ島カイルア |
| スピークイージー | 6位 | ザ・ヒドゥン・ネネ(The Hidden Nēnē) | ハワイ島ヒロ |
部門ごとの全10軒は、10Bestのサイトのクラフトジン部門などで見られます。
4軒のうち3軒は、オアフの外
表を眺めて最初に思ったのは、この4軒のうちオアフはカイルアの1軒だけということでした。残りの3軒はカウアイ島とハワイ島ヒロです。
私たちの滞在はワイキキ周辺とアラモアナくらいまでで、島を渡ることは今はほとんどありません。レンタカーも借りないので、オアフのなかでも東側のカイルアまで出かけるのは、なかなか重い腰が上がらない距離です。なので、この4軒はどれも「行ってみた」ではなく、「へぇ、ハワイのお酒がこんなふうに選ばれているんだ」と眺める楽しみ方になります。
それでも、全米の読者投票でハワイの名前がいくつも並んでいるのは素直にうれしいものです。ほかの州の蒸留所に混じって、ハワイらしい材料や建物の話がちゃんと評価されているのが、紹介文から伝わってきました。
カウアイのコロア・ラムは、去年の5位から3位へ
試飲室の部門で3位に入ったのが、カウアイ島のコロア・ラムです。10Bestの紹介によると、サトウキビ農園の時代の雰囲気を再現した試飲室で、月曜から土曜に予約制の試飲をしていて、少量ずつ仕込んだハワイのラムをストレートやカクテルで試せるそうです。ラムケーキやラム入りのファッジソースも並んでいる、と書かれていました。
10Bestの同じページには前年の結果も載っていて、2025年のこの部門では5位でした。2年続けてトップ10に入り、順位も上がったことになります。今回の4軒のうち、それぞれの部門の去年の一覧にも名前があったのはコロア・ラムだけでした。
甘いものは私たちの晩酌のおつまみにはならないのですが、ラムの試飲室とケーキが同じ場所で楽しめるのは、甘党の方にはうれしい組み合わせだろうなと思います。
ヒロの2軒は、昔のお酒の復活と地下のバー
ハワイ島ヒロからは、蒸留所ツアーとスピークイージーの2部門に1軒ずつ入っています。
オラ・ディスティラリーのツアー(5位)
10Bestの紹介では、オラ・ディスティラリーは古いヒロの製糖工場の建物の中にあり、ツアーではオコレハオ(ʻōkolehao)の復活の話をたどるそうです。オコレハオは、サトウキビや穀物ではなく、キー(ティーリーフ)の根から造るハワイの昔ながらの蒸留酒です。改装した線路のトンネルを熟成庫に使い、ツアーの最後はヒロ湾が見える水辺の小さなバーで締める流れ、と書かれていました。10Bestは「ハワイで最初の海辺の蒸留所」とも紹介しています。小さな蒸留所なので事前の予約が必要とのことです。
ザ・ヒドゥン・ネネ(6位)
スピークイージーの部門で6位に入ったのが、ヒロのダウンタウンにあるザ・ヒドゥン・ネネです。10Bestの紹介によると、「Silly Goose」の看板の下にある階段を下りると、緑色のヴィクトリア調の部屋が広がっているそうです。メニューは「明るくて泡のある感じ」から「強くてしっかり」まで6つの気分で分かれていて、コー・ハナ(Kō Hana)のラムのようなハワイ産のお酒や地元のはちみつを使ったカクテルが並び、軽いおつまみやシャルキュトリーもある、と書かれていました。
昔はハワイ島にもよく通っていた時期があるので、ヒロの名前が2つ並んでいるのは少し懐かしい気持ちで読みました。今はわざわざ飛んで行くことはないのですが、製糖工場の跡で昔のお酒を復活させている話は、ハワイらしくていいなと思います。
4軒のうちオアフの1軒は、カイルアのコオラウ・ディスティラリー
4軒のうちオアフから入ったのは、クラフトジンの部門で6位のコオラウ・ディスティラリーです。10Bestの紹介によると、退役軍人が営む蒸留所で、オアフの風上側(東側)にある倉庫のような建物で造っています。ジン「トレードウィンド・ジン(Tradewind Gin)」は、コオラウ山脈の火山岩で長い年月をかけてろ過された雨水を使い、ハイビスカスを加えて、かっちりしたイギリス風のジンより明るい味に寄せているそうです。度数は95プルーフ(日本の表記で47.5度)で、樽で寝かせた色の濃いタイプもある、と書かれていました。
蒸留所の公式サイトを見ると、ジンのほかにウイスキーやウォッカ、ムーンシャイン(昔の密造酒にちなんだお酒)も造っていて、ハワイの水を使っていることを大きく打ち出していました。山にかかる霧の雨が岩でろ過されて水になる、という説明は、読んでいるだけでなんだか涼しくなります。
カイルアは、私たちのいつもの行き来からは外れた場所です。ただ、オアフの雨水で造ったジンが全米の6位に入ったと聞くと、オアフ好きとしてはちょっと誇らしい気分になります。
蒸留酒が苦手な奥さんと、ソーダ割りの話
我が家の晩酌はビールとワインが中心で、ウイスキーのような蒸留酒は奥さんが苦手です。ただ、最近はハイボールなら飲めるようになっていて、普段の家飲みでも、缶ビールのあとにいいちこのソーダ割りを何杯か、というのがお決まりになっています。
なので、「ジンをソーダで割るなら、奥さんも付き合えるかもしれない」とは、このニュースを読みながら少し考えました。ハイビスカス入りで明るい味と紹介されているジンなら、ソーダで割ると軽くなりそうです。ただ、47.5度という数字を見ると、いつものいいちこ(25度)の倍近くあるので、割るにしても薄めにしないと、晩酌の早い時間に二人とも出来上がってしまいそうです。
もし部屋で一本飲むことがあったら、ソーダを多めにして、おつまみはいつものポキやガーリックシュリンプのような塩気のあるものに合わせることになると思います。ストレートで味わうタイプではないので、このあたりが私たちに合う付き合い方かなと思っています。
航空会社の部門は、まだ投票の受付中
同じ10Bestでは、航空会社の部門(ベストエアライン)の投票がまだ続いていて、候補にはハワイアン航空も入っています。10Bestの案内では、投票は1日1回で、米国東部時間10月26日(月)の正午(日本時間では10月27日(火)の午前1時)に締め切り、上位10社は11月4日に発表される予定です。
私たちのハワイ行きはいつものANAなので、ハワイアン航空に乗る機会はあまりありません。それでも、ハワイの会社が候補に並んでいるのは、ちょっと応援したくなります。
まとめ
- USA Today 10Bestの読者投票で、地元サイトがハワイの蒸留所やバー4軒の入賞をまとめていました(結果は10月21日付・ほかの部門にもハワイからの入賞あり)
- 4軒のうちオアフからはカイルアのコオラウ・ディスティラリーがクラフトジンの部門で6位。残りの3軒はカウアイ島とハワイ島ヒロです
- カウアイのコロア・ラムは、試飲室の部門で前年の5位から3位に上がりました
- ヒロの2軒は、昔ながらのお酒オコレハオの復活をたどる蒸留所ツアーと、看板の下の階段を下りるスピークイージーです
- 試飲や見学は予約制のところもあるので、行かれる方は各店の公式サイトで最新の案内を確かめてください
蒸留酒は我が家の晩酌の中心ではないのですが、ハワイの水や昔のお酒の話が詰まったランキングは、読んでいるだけで十分楽しめました。部屋でソーダ割りにするなら薄めにしよう、というところまで話が進んだので、今回はそれで満足です。











