ダイヤモンドヘッドのふもと、モンサラット通りのダイヤモンドヘッド・マーケット&グリル(Diamond Head Market & Grill)が、お店の隣でかき氷(シェイブアイス)を出し始めたそうです。地元誌ホノルル・マガジンの記事によると、看板のレモンクランチケーキやブルーベリーのスコーンをもとにした味が並んでいて、果物や花はオーナーシェフの農園で育てたものだとか。私たちは普段の買い出しで、甘いものをほとんど買いません。それでも、お店の名物のお菓子をかき氷に置き換える、という話には手が止まりました。味の中身と値段、かき氷を出している時間、ワイキキからの行き方を順に並べておきます。
ニュースのあらまし
ホノルル・マガジンが2026年9月16日(ハワイ時間)に配信した記事で、書き手は Noelle Chun さんです。26年続くダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルが、モンサラット通りのお店の隣に、農園の果物を使ったかき氷の売り場を最近開いた、という内容でした。始まった日付は書かれておらず、「最近」とだけありました。
Farm-to-Spoon Shave Ice Comes to Diamond Head Market & Grill
Kelvin Ro’s cheffy shave ice creations like Lemon Crunch are the latest new iteration at 26-year-old Diamond Head Market & Grill.
手がけているのは、お店のオーナーでシェフの Kelvin Ro さん。記事によると、かき氷の味にはピカケ、マンゴー、グァバ、かんきつ類が使われていて、どれもココヘッドのふもとにある Ro さんの5エーカー(約2ヘクタール)の農園で育てたものだそうです。メニューは、お店のベーカリーの看板のお菓子から直接ヒントを得ているとも書かれていました。
Ro さんは、かき氷への関心がまた高まっている、料理人として自分なりのやり方でやりたかった、果物から自分で作ったシロップやコンポート、ソースを使って、見た目も出し方も違うものにしたかった、といった内容のコメントを出しています。農園は2022年に始めたもので、ベーカリーやグリル、レイのお仕事で使う葉野菜や果物、香りのいい花を育ててきたそうです。
ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルはどんなお店?
モンサラット通りにある、マーケット(ケーキやパン、お惣菜のお店)とグリル(プレートランチのお店)が並んだお店です。2020年のハワイのグルメサイトオノリシャス・ハワイ(Onolicious Hawaiʻi)の紹介では、グリルは窓口で注文して、番号を呼ばれたら受け取る形になっていました。
看板はレモンクランチケーキとブルーベリーのスコーン
ホノルル・マガジンは、Ro さんの看板のお菓子としてレモンクランチケーキを挙げていて、ふんわりしたケーキにレモンカード、白いフロスティング、トフィーのクランチが重なったものだと説明しています。ブルーベリーのスコーンも、お店の人気の一品として出てきました。ブルーベリーとクリームチーズのスコーンは、先ほどの2020年のグルメサイトでも、お店がもともと知られるきっかけになった品として紹介されています。
レモンカードは、レモンの果汁に卵やバター、砂糖を合わせて作る、酸味のあるクリームのことです。トフィーは砂糖とバターを煮詰めて固めたお菓子で、砕いてかけるとカリカリした歯ざわりになります。
グリルは、アヒやカルビのプレート
記事によると、Ro さんはハワイの定食屋さんのプレートランチに、レストランの水準と体にやさしい食材を持ち込んだ人で、表面をさっと焼いたアヒ(マグロ)を葉野菜にのせた一皿、玄米に合わせた焦げ目のカルビ、2回漬け込んで焼いた鶏もも肉は、今も人気が続いているそうです。
このくだりを読んで、かき氷より先に目が行ったのはカルビでした。アラモアナセンターのフードコートでも、我が家はカルビのプレートをよく買います。晩酌のおつまみを探している私たちには、甘いものより、こういう茶色いおかずのほうが先に目に入ってしまうんですよね。葉野菜にアヒをのせた一皿も、滞在中に野菜をしっかり食べたい二人には気になるところです。
ワイキキにレイのお店も
記事の後半には、Ro さんが最近ワイキキにレイのお店を開いたことや、ジェームズ・ビアード賞のセミファイナリスト(候補の最初の段階)に選ばれたことのあるレストラン「ナミカゼ(Nami Kaze)」が閉じたあと、そこの料理人たちを迎え入れたことも書かれていました。レイのお店の名前や場所までは、記事には出ていませんでした。
締めくくりは60歳の Ro さんのコメントで、60歳を過ぎてから農園やかき氷の売り場、レイのお店を始めたっていい、そこからが始まりだ、といった内容でした。パワフルだなぁと感心しながら読んでいます。
かき氷のメニューと値段
ホノルル・マガジンに出ていたかき氷を表にしました。値段と中身は、いずれも同誌の記事によるものです。お店の公式サイトには今回つながらなかったので、公式のメニューとは突き合わせられていません。
| かき氷 | 中身(ホノルル・マガジンの説明から) | 値段(同誌による) |
|---|---|---|
| レモンクランチ(Lemon Crunch) | ハチミツのシロップ、自家製のレモンカードのソース、バニラアイス、トフィーのクランチ | 12ドル |
| ブルーベリー・クリームチーズ・クラッシュ(Blueberry Cream Cheese Crush) | 自家製のブルーベリーのコンポート、クリームチーズのソース | 12ドル |
| ハワイアン・ダカイン(Hawaiian Da Kine) | ハウピアのソース、パイナップルのコンポート | 12ドル |
| レインボー | リリコイ(パッションフルーツ)、ライチ、グァバのクーリ | 12ドル |
| ピカケ | ピカケの花の香りを移したシロップ、生のイチゴ・ブラックベリー・ブルーベリー | 15ドル |
| 昔ながらのかき氷 | 12種類のシロップから(ブルーバニラ、ストロベリー、パイナップル、定番のレインボーなど) | keiki 7ドル / レギュラー 9ドル |
コンポートは果物を砂糖で煮たもの、ハウピアはココナッツミルクで作るハワイのプリンのようなお菓子です。ハワイでは表示の値段とは別に税がかかるのが普通なので、実際に払う額はもう少し上がります。
レモンクランチは、看板のケーキをかき氷に
記事によると、Ro さんは業務用の頑丈なかき氷機で、氷を羽のように薄く、初雪のようにやわらかく削っているそうです。下のほうは崩れないように軽く押し固め、その上にふんわりした氷を重ねて、ハワイ島のマウナロアのような山の形に。そこへハチミツのシロップ、続けて自家製のレモンカードのソースをかけ、最後にバニラアイスとトフィーのクランチをのせる、という順番でした。
ケーキのいいところを、そのままかき氷に持ち込んだ一杯、という紹介のされ方です。
ブルーベリーとダカインは、スコーンとパンケーキから
ブルーベリー・クリームチーズ・クラッシュは、お店で人気のブルーベリーのスコーンがもとになっています。スコーンに使うのと同じブルーベリーのコンポートとクリームチーズのソースを、ふわふわの氷にしみ込むように加減してかけているそうです。
ハワイアン・ダカインのほうは、グリルの朝のココナッツパンケーキがもとで、ハウピアのソースとパイナップルのコンポートの組み合わせ。ダカイン(da kine)は、ハワイで「あれ」「例のやつ」くらいの意味で使われる言い回しです。
同じお店の同じ味が、別の形になって出てくる。見慣れたものの変わり方を見つけるのが好きな私たちには、こういう話はつい読み込んでしまいます。ケーキ屋さんらしいかき氷なんだろうなぁ、と想像しています。
ピカケのかき氷は、朝に摘んだ花の香り
記事の中でいちばん字数が割かれていたのが、ピカケのかき氷です。ピカケは、ハワイでレイに使われる香りの強いジャスミンの花。香りが大事にされている花なのに、育てるのに手間がかかって数が少なく、値段も高いので、料理で主役になることはめったにない、と書かれていました。
Ro さんは花をつるに付けたまま咲かせ、香りのもとになる油分がいちばん多くなる日の出のころに摘むそうです。それをローズウォーターのように冷たいまま砂糖のシロップに浸して香りを移し、氷にしみ込ませて、上には生のイチゴ、ブラックベリー、ブルーベリーだけをのせる。書き手の方は、ささやくようにやさしい花の甘さ、といった表現で紹介していました。
花の香りのシロップと言われても、私たちには味の見当がつきませんでした。奥さんは「ジャスミン茶の香りが甘くなった感じかな」と言っていて、たぶんそのあたりなのかもしれません。見慣れない食べものは由来を調べてから口にするのが我が家の習慣なので、ピカケが花の名前だと分かっただけでも、少し近づけた気がしています。
レインボーは、色のシロップの代わりに果物
昔ながらのレインボーのかき氷は、青・赤・黄色の鮮やかなシロップで塗り分けるのがおなじみですが、こちらは着色料を使わず、果物から一から作ったクーリで色を付けています。クーリは、果物をつぶして作るとろみのあるソースのこと。リリコイ、ライチ、グァバの3つで、記事によると、とろみがあるので器の底にたまらず、氷の粒にからんでくれるそうです。
昔ながらのシロップのかき氷もあります
凝ったかき氷ばかりではありません。学校帰りの子どもや家族連れのように、手の込んだデザートを求めていないお客さんのために、12種類のシロップから選ぶ昔ながらのかき氷も用意しているそうです。サイズは keiki(ハワイの言葉で子ども)とレギュラーの2つでした。
かき氷を出している時間と、お店の場所
ホノルル・マガジンの記事の末尾によると、かき氷は毎日午前11時から午後7時まで。住所は 3158 Monsarrat Ave.(英語の記事を日本語に直したもので、逐語の引用ではありません)
かき氷以外の、お店全体やグリルの営業時間は、今回は確かめられていません。行く前に、お店のインスタグラム(@diamondheadmarketandgrill)などで最新の案内を見ておくのが確実です。
我が家の一日だと、晩酌の前の時間
私たちの朝は、部屋でコーヒーを淹れてフルーツをつまむくらい。昼は食べず、午後3時か4時に部屋で飲み始めます。旅先の朝だけは甘いものを「おめざ」として楽しむことがあるのですが、かき氷が始まるのは午前11時なので、その時間には間に合いません。
午前11時から午後7時という時間は、我が家でいうと、朝のコーヒーと晩酌のあいだ、買い出しに出ている時間帯にちょうど重なります。
ワイキキからは、カピオラニ公園を抜けた先
モンサラット通りは、ワイキキの東の端からカピオラニ公園の脇を通って、ダイヤモンドヘッドのほうへ延びる通りです。お店があるのは、その公園を抜けた先。同じ通りのボガーツカフェ(3045 Monsarrat Ave.)と番地を比べると、もう少しダイヤモンドヘッド寄りのようです。
私たちなら、歩くか Uber
以前、同じモンサラット通りのボガーツカフェまで、フライドライスを買いに歩いたことがあります。歩いて行けない距離ではないのですが、ワイキキの中心からは少し離れていて、久しぶりに足を延ばす感覚の場所でした。
レンタカーを借りない私たちの場合は、歩いて行くか、Uber を呼ぶかのどちらかになります。ダイヤモンドヘッドに登ることもないので、あのあたりまで行く機会は多くありません。2020年のグルメサイトでは、ダイヤモンドヘッドに登ったあとに寄る人が多いお店として紹介されていたので、登る予定のある方なら帰りに寄りやすい場所なのだと思います。
同じ通りには、9月にアリイ・コーヒーの新しいお店が開いたと現地のニュースで伝えられていて、そちらの話はこちらにまとめてあります。
車で行く方は、2020年の同じグルメサイトに「お店の前に小さな無料の駐車場がある」と書かれていました。今も同じかは確かめていないので、現地で確認してください。
かき氷は、持ち帰って部屋で、とはいかない
我が家の外食は、ほとんどがテイクアウトです。歩いて行けるお店で買って、部屋に戻ってから二人でのんびり晩酌のおつまみにする。冷めたものは部屋の電子レンジで温め直せば十分おいしいので、持ち帰りに向かない料理はそれほど多くありません。
ただ、かき氷だけは話が別です。溶けてしまうので、持ち帰って部屋で、というわけにはいきません。かき氷はお店のそばで、その場で食べるもの。私たちのいつものやり方が使えない食べものなんですよね。
行くとしたら、先にレモンクランチとピカケを1つずつ頼んで途中で交換し、帰りにグリルのカルビのプレートを晩酌用に持ち帰る形になりそうです。
甘いものをあまり買わない私たちが、この記事で手を止めたところ
普段の買い出しで考えているのは、その日の晩酌に合うかどうかです。お菓子やアイスの棚の前は、たいてい素通りしてしまいます。だからケーキ屋さんやかき氷のニュースは、面白く読みはしても、自分たちの食卓の話にはあまりなりません。
それでも今回読み込んだのは、26年続くお店が、看板のケーキやスコーンの味を、かき氷という別の形に置き換えてきたからです。しかも果物や花は、自分の農園で育てたもの。見慣れた味が形を変えて出てくる話は、甘いものを買わない私たちにも楽しく読めました。
ワイキキのカラカウア通りにあるアサトズ(Asato’s Waikīkī)は、2026年8月の時点では、単品で買えるのはシャーベットで、ハワイらしいかき氷はコースの中だけという扱いでした。カパフルにも、マンゴーのかき氷を出しているお店があります。同じかき氷でも、お店によって出し方はずいぶん違うものですね。
まとめ
- ホノルル・マガジン(2026年9月16日・ハワイ時間)によると、モンサラット通りのダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルが、お店の隣でかき氷(シェイブアイス)を始めた
- 味は、看板のレモンクランチケーキ、ブルーベリーのスコーン、朝のココナッツパンケーキがもと。ほかに、ピカケの花の香りを移したシロップの一杯と、果物のクーリで色を付けたレインボーがある
- 値段は同誌によると12ドルと15ドル。12種類のシロップから選ぶ昔ながらのかき氷もある
- 同誌によると、かき氷は毎日午前11時から午後7時まで。お店全体の営業時間は行く前に確認を
- 場所は 3158 Monsarrat Ave.、カピオラニ公園を抜けた先。レンタカーを借りない私たちなら、歩くか Uber
- かき氷は持ち帰れないので、その場で食べるもの
この記事のかき氷の値段と時間は、ホノルル・マガジンの2026年9月16日(ハワイ時間)の記事によるものです。変わることがあるので、出かける前にお店の案内で確かめてから動くのが確実です。











