ハワイの観光客は微減なのに支出は増加、2026年4月は1人1日278ドルで前年比14%増 ― 物価高をどう乗り切るか


ハワイの観光統計が出ていて、ちょっと面白い数字だったので書いておきます。2026年4月、ハワイを訪れた観光客の数は前の年よりわずかに減ったのに、観光客が落としたお金の総額は逆に増えていたそうなんですね。しかも1人が1日に使う金額は前年より14%も上がって、平均で278ドル。1ドル150円でざっくり計算すると4万円超えです。人数は増えていないのにお金は増える、という構図に、最近のハワイの空気がそのまま出ているなぁと思いました。

ニュースのあらまし

Hawaii visitor spending rises despite April drop in arrivals | Honolulu Star-Advertiser

Hawaii visitor spending rises despite April drop in arrivals | Honolulu Star-Advertiser

Hawaii’s visitor industry saw fewer travelers in April but a sharp rise in daily spending, highlighting a widening divide between higher-end visitors who continue to spend freely and more budget-conscious travelers who are pulling back.

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Honolulu Star-Advertiser

Honolulu Star-Advertiser が2026年5月29日に報じた、ハワイ州観光当局がまとめた4月の実績データです。主な数字を並べるとこんな感じ。

  • 観光客数: 828,959人(前年同月比 -0.5%)。ほぼ横ばいの微減
  • 観光客の総支出: 17億7,000万ドル(前年同月比 +4.8%)
  • 1人あたり1日の支出: 278ドル(前年同月比 +14.1%)
  • 日本から: 55,512人(+6.0%)、支出 8,060万ドル(+4.2%)
  • 米本土・東部から: 209,756人(+16.3%)、支出 +18.1%
  • 米本土・西部から: 435,359人(-4.8%)、支出 +5.7%
  • カナダから: 34,900人(-4.1%)、支出 -4.9%
  • クルーズ船での来島: 27,624人(+20.4%)

記事の中では業界の人の見方として、お財布の軽い中間層の旅行者が減って、ある程度お金に余裕のある高級志向の旅行者が支出を引っ張っている、という分析も紹介されていました。来る人の数は変わらなくても、来る人の中身が少しずつ入れ替わっている、ということなんでしょうね。

「1日278ドル」は、いったい誰の財布の話だろう

正直に言うと、この278ドルという平均、我が家のハワイ滞在には全然当てはまらないなぁ、というのが最初の感想でした。

この数字はたぶん、毎晩レストランで食事をして、アクティビティに参加して、お土産を買って…という外食フル回転の過ごし方をした人まで全部ならした平均です。1日278ドルを2人で使うとなると、夕食をきちんとお店で食べてチップを乗せれば、それだけで結構な部分が消えていく金額。観光をめいっぱい楽しむ人にとっては、今のハワイの物価だとこのくらいになるんだろうなと、数字を見て妙に納得しました。

ただ私たちの滞在スタイルは、ここからだいぶ外れています。お店でコース料理をいただくよりも、歩いて行ける範囲のお店でテイクアウトを買って、部屋でビールやワインと一緒にのんびり食べるのが一番落ち着くんですよね。だから「1日278ドル」と言われても、自分たちの財布の感覚とはずいぶん遠い世界の数字だなぁと感じてしまいます。

念のため書いておくと、これは高級志向で楽しむ人を下に見ているわけでは全然なくて、あちらにはあちらの楽しみ方、こちらにはこちらの楽しみ方がある、というだけの話です。お金をかけて満喫するハワイも素敵だと思います。我が家がたまたま、お金のかからない方向に出不精をこじらせているだけ、ということですね。

物価高でも、我が家のハワイが破綻しない理由

円安に物価高が重なって、ハワイは年々お金のかかる場所になっています。それでも我が家の滞在費がそこまで膨らまないのは、いくつかの地道なやり方を続けているからです。せっかくなので並べておきます。

  • 飲み物はスーパーでまとめ買い: ビールは部屋飲み用に、近くのスーパーでコナブリューイングのビッグウェーブ ゴールデンエールを箱で買うのが定番。ワインも$10前後のボトルを選んでいて、ロングスドラッグスはワインを数本まとめて買うと割引が効くので、ここで白も赤も仕込みます。バーで1杯ずつ頼むのに比べたら、同じお酒でもまるで違う値段で長く楽しめます。
  • 食事はテイクアウト中心: ガーリックシュリンプやバーガー、ポキあたりを買って帰って、部屋でゆっくり合わせる。ポキは味もいいし、油ものや肉が続きがちな滞在中に魚の栄養を入れられるので、よく買っています。
  • 店で飲むのはハッピーアワーを狙って: 歩いて行けるYardHouseはアペタイザーが半額になる時間があって、滞在中に一度は顔を出します(ビールは半額まではいかず数ドル引き、というくらい)。点心のTim Ho Wanがテイクアウトにもハッピーアワー価格を効かせてくれるのを見つけてからは、こちらもよく使っています。

こうやって書き出すと地味なことばかりですが、「お店で食べる回数を減らして、その代わり部屋での晩酌を充実させる」という一本の流れでつながっています。物価が上がっても、ここが崩れない限り、我が家のハワイはそんなに苦しくならないんですよね。平均278ドルの世界とは、たぶんこの先もずっと別の場所にいる気がします。

日本からの客が少し増えていた、という小さな明るい話

今回のデータでもう一つ目に留まったのが、日本からの観光客が前年より6%増えていたこと。これだけの円安が続く中で、それでもハワイに来る人が増えているというのは、ちょっといい話だなぁと思いました。

しかも日本人の支出の伸びは+4.2%と、全体平均の+14.1%に比べるとずいぶん控えめ。来る人は増えたけれど、一人ひとりは堅実に使っている、という姿が数字から透けて見えます。円安だからこそ、お店で散財するより、私たちのようにスーパーやテイクアウトで上手に楽しんでいる人が多いのかもしれません。なんだか勝手に親近感がわきました。

人数が横ばいでも支出が伸びる時代のハワイで、自分たちの過ごし方が時流に乗っているのか外れているのかはよく分かりません。それでも次の滞在でも、私たちは変わらず近くのスーパーでビールを箱買いして、テイクアウトを部屋に広げて、窓を開けてのんびり飲んでいるんだと思います。平均値がどう動こうと、心地いいリズムはそうそう変わらないものですね。

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