ワイキキ滞在中にハリケーンが来たらどうなる? ― 2026年の3つの嵐で実際に閉まったもの・動いたもの
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ワイキキ滞在中にハリケーンが来たらどうなる? ― 2026年の3つの嵐で実際に閉まったもの・動いたもの


ワイキキに滞在しているあいだにハリケーンが近づいてきたら、実際のところ何が起きるのか。2026年は7月のファウスト、8月のララ、そのすぐあとのモケと3つが近づいたので、答え合わせができる年になりました。先に結論を書いてしまうと、動物園も植物園も州立公園も閉まり、それでもTheBusとスカイラインは通常どおり動いていた、というのがホノルルの実際です。私たちはもともと部屋でのんびり飲んでいる時間が長いので「外に出られない」こと自体はあまり困りません。困ったのはむしろ、停電と水まわり、それに閉まってしまうお店の方でした。シーズンの枠組みと、この夏に実際に起きたことを並べておきます。

ニュースのあらまし

Hawaiian Electric urges residents to prepare as above-average hurricane season approaches | Maui Now

Hawaiian Electric urges residents to prepare as above-average hurricane season approaches | Maui Now

With forecasters projecting a busier-than-normal Central Pacific hurricane season, Hawaiian Electric is calling on customers across the islands to build emergency plans before the first storm threatens.

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| Hawaiian Electric urges residents to prepare as above-average hurricane season approaches

Maui Now が2026年5月28日に報じた、電力会社ハワイアンエレクトリックの呼びかけ内容を整理するとこんな感じです。

  • ハリケーンシーズン: 6月〜11月
  • 2026年の予報: 5〜13個の熱帯低気圧を予想。平年を上回る活動見通し
  • 非常用キット: 14日分以上の水・食料・医薬品・衛生用品(ペットの分も)
  • 停電対策: 乾電池式ラジオや懐中電灯を用意、精密機器はコンセントから抜く、避難時に備えて主ブレーカーの落とし方を確認しておく
  • 倒木・電線への注意: 停電の主な原因は風で倒れた木や飛んできた物による電線の損傷。倒れた電線からは30フィート(約9m)以上離れること

ちなみに電力会社側も2025年に電柱を1,650本交換、2,300マイル以上の樹木を刈り込みといった対策をしてきたとのこと。住んでいる人にとっては毎年のことなんでしょうけれど、14日分の備蓄と聞くと、その本気度がうかがえます。

ハリケーンシーズンは6月から11月、2026年に近づいたのは3つでした

ハワイのハリケーンシーズンは毎年6月1日から11月30日までです。ただ、シーズン中ずっと身構えているわけではなくて、2026年でいえば6月と7月の前半はまったく静かでした。実際に近づいてきたのは次の3つです。

名前いつどこを通ったか
ハリケーン・ファウスト7月28〜29日島々の。ホノルルの東北東310マイル
ララ8月15〜16日ハワイ島の南の端から35マイル。3つでいちばん近い
モケ8月23〜25日島々のはるか南。大きな被害なし
Lala weakens into tropical storm, but dangerous conditions persist

Lala weakens into tropical storm, but dangerous conditions persist

Lala brought severe wind and rain as it passed by Hawaiʻi Island on Saturday. A tropical storm is in effect across the state as Lala moves west along the island chain.

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Hawai'i Public Radio
With Moke gone without causing much new damage, Big Island returns to recovering from Hurricane Lala | Big Island Now

With Moke gone without causing much new damage, Big Island returns to recovering from Hurricane Lala | Big Island Now

"It appears the storm (Moke) weakened enough and pulled south enough that we didn't see any significant impacts," said Darryl Oliveira, acting administrator of the Hawai‘i County Civil Defense Agency.

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| With Moke gone without causing much new damage, Big Island returns to recovering from Hurricane Lala

3つのうち2つが7月末からの1か月に固まって来ているのがわかると思います。シーズンの全体像と、それぞれがどう近づいたかは2026年シーズンの年表にまとめてあります。滞在の日程を組むときは「シーズン中かどうか」より、行く週に名前の付いた嵐が出ているかどうかを見るほうが実用的です。

嵐が来た日、ホノルルとワイキキで何が閉まったか

いちばん近くまで来たララのとき、オアフでは何が閉まって何が動いていたのか。ここがいちばん知りたいところだと思うので、実例として並べておきます。以下は嵐が抜けた翌々日、8月17日(月)の状況です。

閉まっていたもの

  • 州の公立学校と公立チャータースクール(全校)
  • 州と郡のほぼすべての官公庁、州の裁判所
  • ホノルル動物園、植物園、市の公園施設、市営ゴルフ場
  • 運転免許センターなどの市の窓口
  • 州立公園(カウアイ・オアフ・モロカイ・マウイ・ハワイ島の全島)
Schools and government offices close as clean up from Lala continues

Schools and government offices close as clean up from Lala continues

As damage assessments continue across the state, the closures will help ongoing response and recovery operations following widespread damage from the storm.

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Hawai'i Public Radio

動いていたもの

  • TheBus・スカイライン・ハンディバンは通常のダイヤ
  • 家庭ごみの収集
  • 警察・消防・救急・オーシャンセーフティ

歩きとバスで動いている滞在者にとって、いちばん大きいのはTheBusとスカイラインが通常どおりだったことだと思います。土曜の夜に一度止まったバスが、日曜の朝には戻っていました。反対に、動物園や植物園をその日の予定に入れていた方は、まるごと組み直しです。ワイキキでは嵐の当日にホテルからの落下物でカラカウア通りの一部が封鎖されたこともありました。この週の細かい経過はララの記事の方に一覧にしてあります。

嵐が抜けたあとの旅行者向けの案内では、ハワイのほとんどは通常どおりに戻っている一方で、被害の大きかったハワイ島南部(ナアレフ・パハラ・プナルウ)や国立公園はまだ閉まっている、という書き分けがされていました。カードの決済ができない地域があるので現金を少し持っておくとよい、という助言も出ています。オアフに滞在している分には、そこまでの話にはなりませんでした。

What visitors need to know in the aftermath of Tropical Storm/Hurricane Lala - Go Visit Hawaii

What visitors need to know in the aftermath of Tropical Storm/Hurricane Lala - Go Visit Hawaii

Over the weekend of August 15 and 16, Lala proved to be a strong force. While most of the Hawaiian islands were left relatively unscathed this  storm

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Go Visit Hawaii

飛行機と空港はどうなったか

日程が動くかどうかがいちばん気になる方も多いと思います。ララのときは、州の対応をまとめた発表でヒロ空港とコナ空港が土曜のうちに閉鎖され、ハワイ島とマウイ郡の商業港も閉鎖されました。ホノルル空港が閉まったという話は出ていません。

State of Hawaiʻi coordinated response to Hurricane Lala – Saturday evening update | Maui Now

State of Hawaiʻi coordinated response to Hurricane Lala – Saturday evening update | Maui Now

Hurricane Lala is impacting the state, with Hawaiʻi state agencies actively responding to the storm and supporting county emergency response efforts. State personnel and resources have been deployed across the islands to address current impacts and respond to changing conditions as the hurricane moves through the state.  “Hurricane Lala is now impacting our state, and the safety […]

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| State of Hawaiʻi coordinated response to Hurricane Lala – Saturday evening update

欠航の方は、金曜と土曜で島間便54便と本土便11便が飛ばなかったと伝えられていました。つまり、影響がいちばん大きいのは島から島へ渡る予定で、日本との行き来はそこまで止まらなかった形です。ハワイ島やマウイと組み合わせた日程を立てている方は、そこが動く前提で考えておくほうが気楽だと思います。

うちの場合は、1回の滞在を25泊くらい取ることが多いので、行きや帰りが一日二日ずれても日程の前後で吸収できます。日程がぎゅっと詰まっている方ほど、嵐の週は余白の有無が効いてきますね。航空会社からの案内をのんびり待つ、というのが結局いちばん確実です。

私たちが本当に困るのは、停電と水まわりでした

ここからは、部屋にこもる側の実感の話です。天気が荒れても「予定が潰れて困る」ということは、うちにはほとんどありません。もともと予定らしい予定がないので。ただ、停電と水になると話は変わります。

停電 ― 冷蔵庫と充電、それとエレベーター

冷蔵庫が止まればせっかく冷やしたビールがぬるくなるし、買い込んだ食材も心配です。普段は寝るときにエアコンを切っているくらいなので暑さ自体はなんとかなりそうですが、明かりや充電が止まるのはやっぱり困ります。スマホが切れると現地で身動きが取れなくなるので、ここだけは死活問題ですね。

それと、上の方の階に泊まっていると、停電でエレベーターが止まったときの上り下りが現実的な問題になります。普段は眺めも良くて静かで快適なんですが、こういうときばかりは「階段で何十階分も歩くのは無理だなぁ」と素直に思います。ララのあとはオアフ水道局が節水を呼びかけていて、これも停電でポンプが動かないと配水タンクに残っている分がすべてになるから、という理由でした。停電は水にまでつながってくるわけです。

水 ― 「持参の浄水ポット」派の弱点

呼びかけの中でいちばんハッとしたのが「14日分の水」でした。私たちは普段、重い水のペットボトルをまとめ買いするのが面倒で、日本から浄水ポットを持参して水道水を濾して飲んでいます。これはこれで身軽でいいんですが、断水したり停電で水道の設備が止まったりすると、その前提がまるごと崩れるんですよね。

濾す元の水が出てこなければ、浄水ポットはただの空き容器。普段は「重い水を運ばなくて済む」と得意になっているやり方が、非常時にはそのまま弱点になる、というのはちょっと考えさせられました。名前の付いた嵐が出た週だけは、いつもの身軽さは置いておいて、飲み水を何本かは部屋に確保しておくくらいの折り合いが現実的なんだろうなと思います。

買い出し ― お店が閉まる方が、外に出られないことより効きます

そしてもうひとつ。私たちの一日はスーパーでの買い出しが軸なので、お店が閉まることの方が、外に出られないことよりずっと効いてきます。ビールは歩いて1〜2分のロングス、食材とフルーツは歩いて15分ほどのワイキキマーケットで。天気が崩れそうな週は、このまとめ買いの日を一日か二日前に倒すだけで形になります。買い出し自体が夫婦の楽しみでもあるので、先に済ませてしまうのはむしろ気が楽です。

予約を入れている人は、返金にかかる時間も見ておく

天気そのものより、予定の方が先に動くというのが、この夏いちばん実感したことでした。ララのあとはワイキキで毎年やっているオーシャンマイルスイムが延期になり、動物園も植物園も州立公園も週明けまで閉まったままです。

予約が要る場所は、そこからもう一段先の話があります。ダイヤモンドヘッドは嵐で閉鎖された日の予約について、州が自動で返金する・ただし4〜6週間かかると案内していました。旅行中に振り込まれるとは限らない、というのは知っておくと気が楽です。この件はダイヤモンドヘッドの返金の記事にまとめてあります。

滞在者として、慌てずにできること

住んでいる人の14日分の備えと、数週間の滞在者の備えは、当然中身が違います。旅行で来ている立場でできることを、肩肘張らない範囲で並べておきます。

  • 飲み水と軽い食料を少し多めに: 水とすぐ食べられるものを部屋に少し置いておく
  • 買い出しを一日前に倒す: 名前の付いた嵐が出たら、その週のまとめ買いを前倒しする
  • 明かりと充電の確保: スマホの充電を切らさないこと。モバイルバッテリーが一つあると安心です
  • 予約のある場所は前日に確認: 開いているかどうかと、閉まったときの返金の扱いを見ておく
  • 島間の移動は動く前提で: 止まりやすいのは日本との行き来より島から島の便の方
  • 知らせが届く形を作っておく: オアフなら「HNLALERT」と書いて888777にショートメッセージを送れば市の緊急連絡に登録できます

英語のニュースを毎朝ひとつずつ追いかけるのは、滞在中だとなかなか大変です。それよりも向こうから知らせが届く形を先に作っておくほうが、こちらが探しに行かなくて済むぶん楽だと思っています。

ハリケーンシーズンといっても、毎年必ず大きな被害が出るわけではありませんし、過度に怖がる話でもありません。2026年もモケのように、心配したわりに何事もなく通り過ぎていった嵐がありました。それでも「平年より多めの予報」と聞いたら、いつもの出不精な暮らしに、水とライトと充電だけそっと足しておく。そのくらいの心づもりで荷物を整えておけば、あとはいつもどおり、窓を開けて明るいうちにビールを開けていられます。

なお、ここに並べた閉鎖の一覧や便数は2026年8月の発表と報道によるものです。次の嵐で同じ場所が同じように閉まるとは限らないので、行こうと思っている場所は当日の案内を確かめてみてください。

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出不精夫婦

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