エアバスA350-1000「マスタースイート」公開 ― いつかマイルで乗れる日が来たらいいなぁ、と眺める話
エアバスがAIX2026(エアクラフト・インテリア・エキスポ)で公開した次世代ファーストクラスのコンセプト、ニュースを開いた瞬間「ダブルベッド」「個室」「バー」「バーチャルパノラマウィンドウ」とフルコースで、「ヘぇ、ここまで来たんだなぁ」と思わず感心してしまいました。普段の私たちはマイルでプレエコとビジネスを使い回すのが定番なので、自腹で追いかける対象ではないんですが、技術や演出の進化を眺めるのは純粋に面白いですし、「いつかマイルがどっさり貯まった日に、特典航空券で一度くらい乗れたらいいなぁ」という憧れは、ちゃんと心に残っています。
ニュースのあらまし
エアバス、A350-1000向け次世代ファーストクラス・コンセプトを公開 ダブルベッド付きのマスタースイートが目玉【AIX2026】 - TRAICY(トライシー)
エアバスは、エアバスA350-1000型機向けの次世代「ファーストクラス・エクスペリエンス」コンセプトを、「エアクラフト・インテリア・エキスポ(AIX)」で公開した。 社内のデザインチームが手掛けたコンセプト「ファースト […]
エアバスが公開したのは「ファーストクラス・マスタースイート」というコンセプトで、A350-1000の客室中央部分に「1-1-1」配列で配置されるとのこと。ダブルベッド付きで2名収容可能、専用の洗面台とラバトリー、バー、バーチャルパノラマウィンドウまで備えるそうです。すでに約5社がカスタマイズフェーズに入っていて、2030年以降に就航予定。世のファーストクラス座席数は2021年以前の平均8.3席から5.5席に減っているそうで、減らした分を「とことん豪華に」振り切るのが業界の流れみたいですね。飛行機の進化を眺めているだけでも面白い時代になったなぁ、と感じます。
普段の私たちのスタイルは「プレエコ&ビジネス」で気に入っている
このニュース、Xなどでは「うわぁ乗ってみたい」「これは夢がある」と盛り上がっていそうで、私たちも「いいなぁ、面白そうだなぁ」という気持ちで眺めていました。ただ、いま自腹で買いに行こうとは思っていないのも本当のところで、ここはちょっとだけ補足させてください。
私たちが国内線でファーストクラスに乗っているのは、ANAのダイヤモンド会員を維持するためのPP(プレミアムポイント)を効率よく稼ぐため、というのがそもそもの出発点。月に1〜2回の搭乗で年間のダイヤ基準を成立させようとすると、現実的な選択肢がファーストクラスになってくる、という制約からの合理解です。豪華を追いかけたくて選んだというより、「少ない回数でPPを積むなら、結果としてここに落ち着いた」というニュアンスの方が近いんですよね。
そういう運用を続けていると、ファーストクラスを「自腹でわざわざ追いかけるご褒美」として捉える発想は、自然と自分たちの中では選択肢に入ってこなくなりました。ただこれは「興味がない」とか「冷ややかに見ている」ということでは全然なくて、「今のプレエコ&ビジネスのスタイルが、自分たちの好みど真ん中でうまく回っている」から、それで毎回満足できているだけ、という話です。
それでも、マイルで乗れる日が来たら嬉しい
ここで大事にしたいのは、「自腹で買わない」と「絶対に縁がない」はイコールじゃないということ。
私たちのマイル運用は、ハワイをフライングホヌのプレミアムエコノミー、メキシコをビジネスクラス、というのが基本ローテです。今はこれで満足しているのですが、それでもマイルがコツコツ貯まり続けて、ある時ふと「夫婦2人分の国際線ファーストクラスに手が届く残高」になったら、その時はちょっと話が変わるかも、と思っています。
自腹なら今は選ばない選択肢でも、特典航空券で偶然手が届くなら、「一度くらいダブルベッドの個室で寝てみたいねぇ」という気持ちはちゃんと残っているんですよね。バーチャルパノラマウィンドウ越しに夫婦でビールとワインを開けて、そのままダブルベッドにごろんと横になる夜……想像するだけで、ちょっと楽しい絵が浮かびます。
ファーストクラスを「目標」「ステータス」として追うことはないけれど、「いつか縁があったら嬉しいなぁ」くらいの距離感の憧れは、ずっと持ち続けると思います。夢はあった方が、毎日のマイル積み立ても張り合いが出ますしね。
「自腹の固定費」と「特典の一回体験」は、別物として整理しておく
少し脱線しますが、私たちは過去に会費が高めだったJCB THE CLASSやダイナースプレミアムカードを「自分たちのライフスタイルにはオーバースペックだなぁ」と感じて手放した経験があります。銀座のラウンジに記念日に一度お邪魔したことはあるんですが、そもそも夫婦そろって銀座をぶらぶら買い物する習慣があまりなくて、「途中で休憩する場所」自体の出番が少なかった、というだけの理由です。買い物好きな方には宝物のようなカードだと思いますし、これらのカードを使い倒している方の選択は素敵だなぁと感じます。
ファーストクラスの新コンセプトを見ながら一瞬「これも同じ枠で考えるべきかな?」と頭をよぎったんですが、よく考えるとちょっと違うんですよね。カードの方は「自腹で年会費を払い続ける」固定費だったから手放したのであって、ファーストクラスは「マイルでたまたま手が届いたら乗る」一回きりの特典。同じ高級枠でも、構造がまったく別物として整理できます。
ホテルだって普段は1LDKでちょうど良いと感じていますが、もし特典でペントハウスに偶然泊まれる機会があったら、それはそれで「せっかくだから景色を楽しみつつ晩酌しよう」と楽しむと思うんです。「自腹では追わない」と「縁があったら楽しむ」は、私たちの中では普通に両立している。これがしっくりくる距離感です。
世界の流れも、楽しみに眺めていたい
ファーストクラスの平均座席数が8.3席から5.5席に減ったというのは、要するに「希少価値を残すために意図的に絞っている」ということなんでしょうね。これが進むと、ファーストクラスは「特別な体験」としての純度をますます上げていくんでしょうし、それを楽しみにしている方々のために航空業界が知恵を絞っているのは、見ていて面白い動きだなぁと思います。
ダブルベッドにバー、バーチャルパノラマウィンドウなんて、想像するだけで楽しい絵が浮かびますもんね。自分たちが今選んでいる席とは違うけれど、世の中にはこういう選択肢が増えていくんだなぁと、興味深く眺めていたい。いつか自分たちが特典航空券でその枠に偶然紛れ込めたら、それはそれで一生モノの思い出になるはずです。
普段はANAラウンジのうどんとプレモル、フライングホヌのプレエコでハワイへ、というスタイルで毎回しみじみ満足しているけれど、夢の枠は夢の枠でちゃんとひとつ残しておく。それくらいの距離感が、私たちには一番心地よく感じます。
おわりに
2030年以降の就航ということは、まだ4年以上先の話。それまでに私たちのマイル残高がどう育っているか、夫婦2人分のファースト特典に手が届く日が来るのか来ないのか、それは未来の自分たちのお楽しみとして取っておこうと思います。
普段の旅はプレエコでハワイ、ビジネスでメキシコ、それで毎回ちゃんと満足。でも、心のどこかで「いつかダブルベッドの個室で夜明けを迎える日が来たらいいねぇ」と夢みる余地は、ずっと残しておきたい。そんな距離感で、今回のニュースも興味深く拝見しました。