ビッグアイランドのコハナイキGCがハワイ初のオーデュボンゴールド認定。ゴルフやらない私たちが唯一グッときたポイント
ゴルフを全くやらない私たちが、珍しく「あ、これはちょっといい話かも」と反応したニュースです。
Kohanaiki golf course awarded Audubon International Gold Signature Sanctuary status | Big Island Now
The private club community's course is Hawai’i’s first golf course to achieve the certification and 1 of only 14 worldwide.
ざっくり事実を整理するとこんな感じです。
- ビッグアイランドのコナコースト西側にあるプライベートクラブコミュニティ「Kohanaiki(コハナイキ)」のゴルフコースが、「Audubon International Gold Signature Sanctuary」に認定された。
- ハワイ州のゴルフコースとしては州内初の取得で、世界でもこの認定を受けているのはわずか14箇所のみ。
- 評価された取り組みは、希少な塩水池(アナキホロ)システムの維持・復元、絶滅危惧種ハワイアン・スティルト(アエオ)の生息地保護、在来種・耐乾性植物による景観作り、水質モニタリングと侵略的外来種の除去、低環境負荷のコース維持管理など。
- コース自体はリース・ジョーンズ設計の18ホール、パー72、約7,400ヤード。海沿いホールを複数抱える本格派。
- Kohanaikiは一般の人が気軽に入れるパブリックコースではなく、プライベートクラブコミュニティの中にある施設。
2日前にPGAツアーが2027年からハワイ大会を2つまとめて撤退するというニュースを書いたばかりで、その時も「ゴルフやらないけどなんか気になる」というスタンスだったんですが、今回も結局同じ角度で引っかかっています。ゴルフ本体ではなく、コースがある場所とそこでやっていることの方に興味が向くんですよね。
「行けない・行かない」コースだけど話としては好き
まず前提として、私たちは一生このコースに行かないと思います。理由は主に3つ。
- そもそも夫婦でゴルフを全くやらないのでプレーする理由がない
- プライベートクラブコミュニティなので一般観光客がふらっと立ち寄る場所ではない
- ワイキキから行こうとすると島をまたぐ必要があって、物理的に遠い
3つ揃うと、私たちの中では「最初から選択肢にない場所」カテゴリです。ビッグアイランドのコナ側ということは、ホノルル空港から州内線でさらにもう1フライト必要で、想像しただけでちょっとお腹いっぱいになる距離感。これはもう私たちの守備範囲外ですね、素直に。
でも、そういう「行かない場所」のニュースでも、内容次第ではちゃんと面白いということを今回改めて思いました。
塩水池とハワイアン・スティルトの話で一気に好感度が上がった
今回の認定で一番グッときたポイントは、コースの中に「アナキホロ」と呼ばれるハワイ固有の塩水池システムが保存されていて、そこをハワイアン・スティルト(現地名アエオ)という絶滅危惧種の水鳥の生息地として守っている、という部分です。
ゴルフコースって、広大な敷地に農薬と水を大量投入して芝生を維持する装置みたいなイメージがどうしてもあって、環境負荷の文脈で叩かれがちなジャンルです。それがコース内にわざわざ絶滅危惧種の生息地を抱え込み、在来植物で景観を作り、水質を毎年モニタリングし、外来種の侵入を排除しているという話を聞くと、「あ、これは結構ちゃんとやってるんだな」と素直に思いました。
世界で14箇所しかないゴールド認定を取るには、正直かなりの手間とコストがかかっているはず。プライベートクラブコミュニティで会費を払っている富裕層メンバーがいるからこそ、そこに予算を振り向けられているという構図でもあると思いますが、結果として希少な水鳥の生息地が守られる方向にお金が回っているなら、そこは純粋に良いことだなと。
PGA撤退とは対照的な「静かな評価」
ちょうど2日前に、2027年からPGAツアーのハワイ大会が2つまとめて消えるというニュースを書いたばかりです。そちらは「視聴率が取れない」「NFLプレーオフとぶつかる」という、完全にビジネスの物差しで切られる話でした。
今回のコハナイキ認定は、その真逆の話だなと感じます。
- PGAの話は派手なメジャー大会を持ってきてスポットライトを当てるタイプの盛り上げ方
- オーデュボン認定は地味だけど積み重ねた環境保全を第三者機関が静かに評価するタイプの話
ハワイのゴルフ界全体で見ると、大きなイベント(PGA)は撤退フェーズに入りつつあるけど、地道に運営されている各コースの中身(環境保全、在来種保護)はむしろ評価の対象になっている、という二層構造が見えてきます。
正直、派手な大会がなくなることの経済インパクトの方が大きいニュースなのは間違いないです。マウイに年5,000万ドル落としていたThe Sentryが消える話と、プライベートコース1つが環境認定を取った話では、影響の桁が違う。でも、どっちがハワイらしいかと言われたら、こっちの方がしっくりくる気がしました。
出不精夫婦的には「遠いから行かない、でも応援はする」
ここまで書いてきた通り、私たちが自分でこのコースに行くシナリオはほぼゼロです。ワイキキから州内線でコナまで飛んで、レンタカーでコナコースト西側まで走って、プライベートクラブの中に入る理由がそもそもない。
でも、ハワイのゴルフコースがこういう評価を受けたこと自体は、ハワイ全体の観光ブランドにとってはプラスだと思うんですよね。「ハワイ = ただのリゾート島」ではなく、「希少な固有種を守りながら観光業を続けている場所」という文脈が一つ増えるのは、長い目で見ると大事な話です。
私たちはワイキキの高層階から、窓を全開にしてコナブリューイングのビッグウェーブ ゴールデンエールを飲んでいるだけの消費者ですが、コナコーストで静かに守られている塩水池のこともたまに思い出して、「あの島にはあの島の仕事があるんだよな」としみじみできる程度には、ありがたく情報を受け取っておきたいと思います。
結論:派手なニュースじゃないけど、ハワイらしい良い話
まとめるとこんな感じです。
- コハナイキGCがハワイ初、世界で14箇所目のオーデュボン・ゴールド認定を取得
- 塩水池システムと絶滅危惧種ハワイアン・スティルトの保護が評価のコア
- プライベートクラブ内のコースなので一般の人は立ち寄れない
- 2日前のPGA撤退ニュースとは真逆のベクトル(派手 vs 地道)
- ゴルフやらない出不精夫婦でも「これはちゃんと褒めるべき話だな」と思える内容
派手な数字も経済インパクトも出てこないけど、こういう地味に良い話の方が、ハワイに通い続けているとじわじわ効いてきます。次にビッグアイランドの話が出てきたら、また少し違う目で読めそうな気がします。
そして今日も私たちは、窓全開のホクラニの部屋で、コナブリューイングを片手にこのニュースをつまみにする、という平常運転です。コナの名前がついたビールを飲みながら、コナの塩水池の話をするのは、ささやかだけどちょっといい晩酌のおつまみになりました。