ホノルルのカカアコに、日本酒の飲み比べを看板にした「パブ・マニワ・カクウチ(PUB Maniwa Kakuuchi)」というお店があります。名前の「カクウチ」は、酒屋の店先で買ったお酒をその場で飲む日本の「角打ち」のこと。地元のニュースサイト Aloha State Daily が9月11日(ハワイ時間)に紹介していて、7月の終わりに開いたお店だそうです。ハワイで「角打ち」という言葉を見かけるとは思っていなかったので、私たちもつい最後まで読んでしまいました。料理と値段、営業日と場所を順番に並べておきます。
ニュースのあらまし
Aloha State Daily | New Japanese sake pub opens in Honolulu
Pub Maniwa Kakuuchi opened within Up Roll Café Kakaʻako at the end of July. The eatery is featuring a discounted sake discovery set until its grand…
Aloha State Daily の記事によると、パブ・マニワ・カクウチはカカアコのアップロール・カフェ(Up Roll Café Kakaʻako)の中にひっそり入っている日本酒のパブです。開いたのは2026年7月の終わりで、9月11日の記事の時点ではソフトオープンの期間中。グランドオープンは12月の予定と伝えられています。
お店のInstagram(@maniwa_sakepub)を見に行くと、プロフィールの一行目に「A Hidden Japanese Sake PUB」とありました。自分たちで「隠れ家の日本酒パブ」と名乗っているわけです。カフェの中にもう一軒お店がある、という作りなんですね。
日本酒の品ぞろえは多いものの、日本酒に詳しくない人でも気軽に楽しめるようにしたい、というのがお店の考え方だそうです。料理は居酒屋のような小皿で、みんなで分けてつまむ前提。生のものと火を通したもの、両方が並んでいます。
「角打ち」は、酒屋の店先でそのまま一杯やること
角打ちは、酒屋さんで買ったお酒を、お店の一角でそのまま飲むことを指す言葉です。立ったまま、缶詰や乾き物をつまみに軽く一杯、という光景を思い浮かべる方も多いかもしれません。
元記事でも、近所の酒屋で日本酒と軽いつまみを気軽に楽しむ日本の飲み方がヒントになっている、と紹介されていました。お店はそれをハワイで「日本酒のパブ」という形にしてみた、ということのようです。
酒屋の片隅で飲む角打ちと、カフェの中にあるパブとでは、見た目はずいぶん違いそうです。それでも、構えずに日本酒を一杯、というところは同じなんだろうなぁと想像しています。名前に日本語の言葉をそのまま残しているのも、なんだかいいですね。
看板は、日本酒の飲み比べ
Aloha State Daily によると、「サケ・ディスカバリー・セット(Sake discovery set)」は日本酒3種の飲み比べに、メニューの「うま味の小皿(umami bites)」から選ぶ一品が付いて15ドル。ソフトオープンのあいだは10ドルで、すでにお客さんのお気に入りになっている、とのことです。(英語の記事を日本語に要約しています)
3種類を少しずつ飲めて、おつまみがひとつ付く。日本酒に詳しくない人が自分の好みを探すには、ちょうどいい形です。お店のInstagramのプロフィールにも「Sake Flights(日本酒の飲み比べ)」と書かれていて、ここがお店の看板なんだと分かります。
飲み比べと聞くと、私たちはどうしても反応してしまいます。夫婦で同じものは頼まず、別々の銘柄を頼んで途中で交換するのが、いつもの遊びなんです。ポケでも惣菜でも、同じものを何種類か並べて食べ比べ、せーので順位を言うと、だいたい一致する。長年一緒にいると味覚まで似てくるものなんだなぁと、二人で面白がっています。
我が家の晩酌はビールとワインが中心ですが、日本酒も飲みます。とはいえ銘柄に詳しいわけではまったくなく、「これは好き」「こっちも美味しい」と言い合える幅が広いのが二人の得意なところです。飲み比べのセットは、そういう飲み方にこそ向いているような気がします。
小皿の料理と値段
元記事に出ていた料理を、値段と一緒に並べてみます。
| 料理 | 値段 | 中身 |
|---|---|---|
| サケ・ディスカバリー・セット | 15ドル(ソフトオープン中は10ドル) | 日本酒3種の飲み比べ+小皿1品 |
| アヒのカルパッチョ(Pressed ‘ahi carpaccio) | 15ドル | レモンとオリーブオイルをかけたもの |
| シェフおまかせの刺身(Chef’s sashimi selection) | 時価 | 取材の日はマグロ、イカ、甘エビ |
| トリュフだし巻き卵(Truffle dashi omelet) | 17ドル | ふわふわのだし巻きに、トリュフのソースがたっぷり |
| 牡蠣のコンフィ、トーストしたバゲット添え(Oyster confit) | 15ドル | — |
| エビのクリームグラタン(Creamy shrimp gratin) | 13ドル | ご飯とチーズのクリーミーな生地に、焼いたエビがごろごろ |
| カウアイ・シュリンプとズワイガニのベイク(Kauaʻi shrimp bake with snow crab) | 17ドル | — |
値段はいずれも Aloha State Daily の記事に出ていたもので、ハワイの外食なのでここに税とチップが乗ります。ソフトオープンのうちは変わることもありそうなので、目安として見ておくのがよさそうです。
生のものは、アヒのカルパッチョと刺身
ハワイで刺身を頼むことは、私たちはあまりありません。同じお金を払うなら日本で食べたほうが、と思ってしまうのが本音です。ただ、マグロはポケでよく食べていて、味がついているものなら、生の魚でも二人とも食べやすいんです。レモンとオリーブオイルで食べるアヒのカルパッチョは、刺身ともポケとも違う食べ方なので、これは少し気になります。
刺身と日本酒は、日本の家で飲むときにも合わせる組み合わせです。お店が刺身の盛り合わせを置いているのは、やっぱり飲み比べと一緒に楽しんでほしいからなんだろうなぁ、と勝手に想像しています。
火を通したものは、だし巻きとグラタン
いちばん気になったのは、トリュフだし巻き卵でした。元記事によると、ふわふわの日本風の卵焼きに、トリュフのソースがたっぷりかかっているそうです。トリュフという高そうな響きより、だし巻きという馴染みのある言葉のほうに先に目が行きました。日本酒とだし巻きは、日本の居酒屋でもおなじみの組み合わせですね。
エビのクリームグラタンは、ご飯とチーズのクリーミーな生地に焼いたエビがごろごろ入っている、とのこと。ご飯が入っているなら、日本でいうエビドリアに近いのかもしれません。13ドルと、値段の出ている小皿の中ではいちばん手ごろで、ご飯でお腹にたまりそうなところも、華やかな一皿よりしっかり食べられる一皿を選びがちな我が家には、ありがたく見えます。
牡蠣のコンフィにはトーストしたバゲットが付いてくるそうで、日本酒のお店にパンと合わせる一皿が並んでいるのも面白いところです。
営業日と時間、予約はInstagramから
営業時間は、ニュースの記事とお店のInstagramで書き方が違っていたので、ここではお店自身のプロフィールに出ていた案内を載せておきます。
Thu-Sat 3PM-10PM / Happy hour 3PM-6PM(お店のInstagramのプロフィールより。2026年9月14日に確認)
木曜から土曜の午後3時から夜10時まで、ハッピーアワーは午後3時から6時まで、という案内です。ハッピーアワーで何がどれだけお得になるのかは、見た範囲の案内には出ていませんでした。
住所は、Aloha State Daily の記事によると665 Halekauwila St.(ハレカウィラ通り665)。問い合わせや予約は、お店のInstagramにダイレクトメッセージを送る形だそうです。ソフトオープンのあいだは営業日や時間が変わることもありそうなので、行く前にお店のInstagramで最新の案内を見ておくのが確実です。
午後3時からなら、私たちの飲み始めと重なる
お店の案内どおりなら、午後3時に開いて、ハッピーアワーも午後3時から。私たちが部屋で飲み始めるのは、だいたい午後3時か4時ごろなので、時間だけ見るとぴったり重なります。夜遅くに飲みに出るのは我が家のやり方ではないので、明るいうちから開いているお店というだけで、ちょっと気持ちが寄っていきます。
ただ、晩酌はほとんど部屋です。お店まで出かけて飲むのは、たいてい、そこでしか飲めないお酒がお得に飲めるとき。日本酒の飲み比べは、ロングスで冷えたビールを買って帰るのとは違って、部屋ではなかなかできない楽しみです。そう考えると、夫婦でお店に出かける理由には、ちゃんと当てはまるお店なんですよね。
場所はカカアコ、ワイキキから見ると少し遠いあたり
気になるのは場所のほうです。カカアコは、アラモアナセンターのさらに先。滞在中は、ワイキキの歩いて行ける範囲と、ピンクトロリーで行けるアラモアナセンターくらいで毎日が済んでいて、カカアコ方面にはここ数年足が向いていません。ワイキキから見ると、ちょっと遠いあたりです。
レンタカーを借りない私たちの場合、もし行くとしたら、行きも帰りもUberかLyftになりそうです。飲んだあとに歩かなくていいのは悪くありません。飲み比べを二つ頼んで、中身が違えば途中で交換し、だし巻きとグラタンを一皿ずつ。そんな夕方を思い浮かべると、少し遠いくらいはいいか、という気もしてきました。
カカアコでは8月にも、ワード・センターにあったベーグル屋さんが場所を移して開け直していました。新しいお店の話が続くあたりだなぁと思います。
ワイキキの中で日本酒を、というとき
ワイキキの中なら、ワイキキマーケットの入っているリリア・ワイキキの1階で、神座サーフ+ダインが7月に月替わりの日本酒を出す「酒クラブ」を始めていました。こちらは買い出しのついでに寄れる場所です。ハワイ島のワイメアにはハワイで日本酒を造っている蔵もあります。ビールとワインの印象が強いハワイでも、日本酒に出会える場所は案外いろいろあるんだなぁと、今回あらためて思いました。
まとめ
- お店: パブ・マニワ・カクウチ(PUB Maniwa Kakuuchi)。Aloha State Daily によると、カカアコのアップロール・カフェの中
- 看板: 日本酒3種の飲み比べに小皿が付くセット。元記事ではふだん15ドル、ソフトオープン中は10ドル
- 料理: 刺身、アヒのカルパッチョ、トリュフだし巻き卵、エビのクリームグラタンなどの小皿
- 営業: お店のInstagramのプロフィールでは木曜〜土曜の午後3時〜夜10時、ハッピーアワーは午後3時〜6時
- 予約・問い合わせ: お店のInstagramへのダイレクトメッセージ
- グランドオープン: 12月の予定と伝えられています
酒屋の店先で飲む角打ちが、ハワイではカフェの中の隠れ家になっている。形は少し変わっても、構えずに日本酒を一杯という中身は残っているようで、そういう話はなんだか好きです。営業時間はお店のInstagramのプロフィールで、値段と場所は Aloha State Daily の記事で、それぞれ2026年9月14日に確かめたものです。ソフトオープン中のお店なので、行く前にもう一度お店のInstagramを見ておいてください。











