ハワイでデング熱の7例目が確認されました。ただ、2026年の7件はどれもハワイの外で感染して持ち込まれたもので、州は今回のケースで広がるおそれは低いとしています。私たちが読んでいて手が止まったのは、その先に続く一行のほうでした。嵐のあとで水がたまっている場所が増えているから、蚊に刺されない用心はしておいてください、という呼びかけです。窓を全開にしてソファでビールを飲むのが我が家の定番なので、ここだけは他人ごとになりませんでした。何が発表されて、滞在する身として何が変わるのかを並べておきます。
ニュースのあらまし
ハワイ州保健局が8月18日、オアフ島で新たに1件のデング熱を確認したと知らせました。これで2026年にハワイで報告されたデング熱は7件になります。感染したのはデングが広がっている地域へ海外を旅していた方で、これまでの件とのつながりは見つかっていない、とのことです。
Hawaii’s 7th case of travel-related dengue confirmed on Oahu | Honolulu Star-Advertiser
The Hawaii Department of Health has identified a new travel-related dengue case on Oahu.
州保健局は今回のケースについて、広がるおそれは低いとみている、といった内容のコメントを出しています。そのうえで、蚊が増えないように、たまった水をなくしてほしいと呼びかけました。同じ知らせはマウイの現地ニュースでも伝えられています。
DOH reports another travel-related dengue virus case | Maui Now
The Hawaiʻi Department of Health has identified a new travel-related dengue virus case on Oʻahu, bringing the total number of dengue cases reported in Hawaiʻi to seven in 2026.
数字と条件が並ぶので、先に一覧にしておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年にハワイで報告された数 | 7件 |
| 今回の1件 | オアフ島 |
| 感染した場所 | 7件とも、太平洋の島国・地域への渡航中 |
| これまでの件とのつながり | 見つかっていない |
| 島ごとの内訳 | オアフ5件、マウイ1件、カウアイ1件(元記事による) |
| 州の見方 | 今回のケースで広がるおそれは低い |
| 相談の窓口 | 州保健局の疾病報告ライン 808-586-4586 |
島ごとの内訳まで書いていたのは、現地の英字紙の記事のほうでした。7件という合計と、7件とも渡航に関連しているという点は、どちらの記事でも同じです。なお州保健局の公式ページは今回こちらから開けなかったので、ここに並べた数字と呼びかけは、いずれも現地の2つのニュースに出ていた範囲でまとめています。
ハワイに土着している病気ではない、というのが大事なところでした
元記事によると、デングはハワイに土着している病気ではないそうです。そのうえで、ウイルスを運べる種類の蚊はハワイにもいる、とも書かれていました。
順番にすると、こういう話です。よそで感染した人がハワイに来て、その人を地元の蚊が刺してしまうと、そこから先は現地で広がることもありえます。だから州は「7件目が出ました」で終わらせず、蚊を増やさない話をセットにして出しているのですね。
ここを取り違えると、必要以上に怖くなったり、逆に「ハワイの話だから関係ない」と流してしまったりしそうです。「ハワイに行くとデングにかかる」ではなく「持ち込まれたときに蚊がいると話が続いてしまう」。私たちはそう読みました。
州が呼びかけているのは、蚊よけと水たまりの2つでした
現地のニュースにまとまっていた案内は、大きく分けて2つです。
刺されないための用心
- アメリカの環境保護庁(EPA)に登録された虫よけを使う
- 外にいるときは長そで・長ズボンで肌を出さない
- エアコンの効いた部屋、網戸のある窓、あるいは薬剤を使った蚊帳のあるところで眠る
- デングが広がっている地域から戻ったあとは、3週間ほど蚊に刺されない用心を続ける
最後の1つだけ、意味合いが違いますね。自分がうつらないためというより、自分が刺されることで蚊のほうにウイルスが渡らないようにするためです。7件とも渡航に関連しているという今回の話と、まっすぐつながっています。
たまった水をなくす
もう一つは、蚊が卵を産む場所をなくす話でした。バケツ、植木鉢の受け皿、雨水をためる樽、それから葉のつけ根に水がたまるタイプの観葉植物。こういうところに残った水を捨ててください、という呼びかけです。
現地のニュースは、嵐が通り過ぎたあとで水が残っている場所が増えていることと、これから雨も見込まれることを、この呼びかけの理由に挙げていました。庭のある家に住んでいる方に向けた話が中心なので、部屋を借りて泊まっているだけの私たちが今日できることは、あまりありません。ただ、ベランダに出したままのものに水がたまっていないか、それくらいは次の滞在で見ておこうと思います。
窓を全開にして飲む我が家には、ここだけ効きました
我が家の晩酌は午後3時か4時に始まって、そのままだらだら数時間続きます。窓を全開にして、リビングのソファでコナブリューイングを開けます。この時間がハワイ滞在の中心にあるので、蚊の話が出てくると、いきなり自分たちの話になりますね。
しかも寝るときはエアコンを切っています。ワイキキの部屋は外の音も気になりますが、備え付けのエアコンの駆動音も同じくらい気になるので、静かにして寝るのが我が家のやり方です。州が挙げていた「エアコンの効いた部屋で眠る」とは、ちょうど反対のことをしているわけですね。ヘぇ、こういうところで自分たちの過ごし方が引っかかってくるんだなぁ、と思いました。
一方で、助けられているところもあります。奥さんが虫をとにかく苦手にしているので、泊まる部屋はいつも上のほうの階です。上の階だと虫を見かけること自体がほとんどなくて、そのおかげで気持ちよく過ごせている実感があります。今回の知らせを読んでも、部屋の中まで慌てる気持ちにはなりませんでした。
草むらや山のほうへ足を向けないという普段の過ごし方も、ハワイの自然とのつきあい方という点では同じ話です。出歩かないことが、こういう場面ではそのまま用心になっているのだと思います。
帰ってからの体調の見方が、少し変わりそうです
州保健局が挙げていた症状は、発熱、吐き気、嘔吐、発疹、体の痛みで、2日から7日ほど続くことがあるそうです。デングが広がっている地域から戻って2週間のうちにこうした症状が出たら、医療機関で診てもらってください、という目安が出ていました。
ここは読み方に気をつけたいところです。ハワイはデングが土着している場所ではないので、ハワイから日本に帰ってきただけで、この目安がそのまま当てはまるわけではありません。関わってくるとしたら、ハワイの前後に太平洋の島々へ寄るような旅程のときですね。
それでも、旅のあとしばらく体調を気にしておく、という考え方そのものは持って帰ってよさそうです。心配なことがあったときは自分たちで判断しようとせず、旅の行き先をお医者さんに伝えて相談してみてください。素人があれこれ調べて安心したり不安になったりするより、そのほうが確実だと思います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見ておく症状 | 発熱・吐き気・嘔吐・発疹・体の痛み(2〜7日続くことがある) |
| 目安になる期間 | デングが広がっている地域から戻って2週間のうち |
| 戻ったあとの用心 | 3週間ほどは蚊に刺されないようにする |
| 州の相談窓口 | 808-586-4586(州保健局の疾病報告ライン) |
まとめ
今回のニュースをそのまま受け取ると、ハワイで7件目のデング熱が見つかった、という一行で終わります。ただ中身を読むと、7件とも外から持ち込まれたもので、州も広がるおそれは低いとしていて、その先に「だから蚊を増やさないでね」という呼びかけが続く、という組み立てでした。怖がる記事ではなく、水たまりを捨ててくださいという記事だったわけですね。
私たちの過ごし方は、たぶんこれからも変わりません。午後3時にはビールを開けますし、窓も開けます。それでも、嵐のあとで水が残っている場所が増えているという一行を読んだので、ベランダに何か置きっぱなしにしていないか、次はひと目確かめてから座ろうと思います。それくらいの変化です。
こういう話は日が経てば状況も変わっていきます。気になる方は州保健局の案内や、滞在先の建物から届く知らせを、そのときどきで確かめてみてください。











