マウイの短期バケーションレンタルが廃止寸前から一転、救済の動き ― キッチン付きで長く泊まる良さを知る私たちが眺めた宿泊の綱引き
マウイ島で、観光客が泊まる短期のバケーションレンタル(休暇用の貸し別荘・コンドミニアム)が、段階的に廃止される方向で進んでいたところ、ここに来て一転、救済される動きが出てきたそうです。
我が家はハワイで「キッチンと洗濯機がある部屋に、できるだけ長く泊まる」スタイルなので、バケーションレンタルという仕組みのありがたさは身に染みて分かります。マウイの貸し別荘を直接使うわけではないんですが、この綱引きはちょっと気になる話でした。
ニュースのあらまし
Thousands Of Maui Vacation Rentals Looked Doomed. Now They May Be Saved.
Thousands of Maui vacation rentals that once looked headed for phase-out may now have a possible path forward after a major county shift. For Hawaii visitors who built Maui trips around condo stays, the future suddenly looks far less certain in a completely different way.
Beat of Hawaii の報道(2026年5月29日)によると、ざっくり以下のような流れです。
- Bill 9(2025年12月成立): マウイ郡が、アパート用途の地域にある短期バケーションレンタルを段階的に廃止する条例を可決。西マウイは2029年1月1日、それ以外のマウイ郡は2031年1月1日が期限
- 対象: 長年営業してきた約4,500件の貸し別荘・コンドミニアム。いわゆる「Minatoya List(ミナトヤ・リスト)」に載る104物件が中心で、南西マウイに集中
- 背景: 2023年のラハイナの山火事で多くの住まいが失われ、短期賃貸を地元の人の長期住宅に戻したい、という狙い
- Bill 88(2026年5月27日可決・賛成6反対1): 「H-3」「H-4」という新しいホテル区分を作り、Bill 9より前から営業していた物件には営業を続ける道を残す内容。Bill 9を提案したビッセン市長自身がこちらも支持している
- ただし条件付き: 各物件が個別に公聴会を経てホテル用途の許可を取る必要があり、郡の計画委員会は反対を勧めている
つまり「全部ダメ」から「条件を満たせば続けられるかもしれない」へと、少し風向きが変わった、というのが今の状況です。
キッチンと洗濯機がある部屋の良さは、我が家もよく分かります
私たちがハワイで泊まるのは、フルキッチン付きの部屋。自分で簡単なものを作ったり、テイクアウトを買って帰って部屋で食べたり、というのが滞在の基本です。長く泊まるほど、毎食レストランに行くより圧倒的に楽ですし、お財布にも優しい。
バケーションレンタルを選ぶ家族連れが大事にしているのは、まさにそこだと思います。キッチンがあれば食費が抑えられて、洗濯機があれば着替えを減らして身軽に来られる。子ども連れや三世代での旅行なら、ホテルの部屋をいくつも取るより、台所付きの一軒を借りた方が過ごしやすい場面は多いはずです。なので「貸し別荘が一気に使えなくなる」というのは、こういう泊まり方をする人にとってはかなり大きな話なんですよね。
うちもホクラニのフルキッチンと食洗機をしっかり使って、冷めたテイクアウトをエアフライで温め直したりしながら、のんびり長く過ごすのが定番。そういう「部屋で完結できる滞在」の心地よさを知っているので、バケーションレンタル派の気持ちはとてもよく分かります。
とはいえ、地元の住む場所の話でもあります
ただ、これは単純に「旅行者が泊まれる・泊まれない」だけの問題ではないのが難しいところ。
きっかけは2023年のラハイナの山火事で、住む場所を失った人がたくさんいました。観光客向けの短期賃貸を、地元の人が長く住める住宅に戻したい、という気持ちはとても理解できます。一方で、その貸し別荘で生計を立てているオーナーや、観光で働く人たちの暮らしもある。どちらも本気の事情なので、簡単に白黒つけられる話ではありません。
なので、「規制をやめて全部元通りにすればいい」とも、「観光客向けは全部なくすべき」とも、私たちには軽々しくは言えないなぁ、というのが正直なところです。Bill 88は、その間でなんとかバランスを取ろうとしている試み、というふうに読みました。
私たちはオアフ中心、でも宿泊の選択肢は気になります
私たち自身は、ハワイではオアフのワイキキを拠点にする滞在が中心で、マウイの貸し別荘を直接使う機会はそう多くありません。なので、今回の話で我が家の旅程が大きく変わる、ということはないです。
それでも、ハワイで「キッチン付きで長く泊まれる選択肢」がどれくらい残るかは、ハワイ全体の旅のしやすさに関わる話。多世代で来る家族が泊まる場所に困る、となれば、ハワイに行ける人の幅そのものが狭まってしまうかもしれません。
マウイの山火事からの復興と、観光の受け皿づくりのバランスが、これからどう着地するのか。うちのスタイルは変わらないとしても、ハワイで長く過ごすのが好きな立場として、Bill 88のこの先は静かに追いかけていきたいニュースでした。
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