ワイキキ・カラカウア通りのナイトクラブ『Ki Club』が日系ペルー料理に転換 ― 歩いて行ける近所の新店として気になる話
ワイキキのカラカウア通り1731番地にある『Ki Club』が、日系ペルー融合料理を出す『Caleta at Ki』として新しいメニューを始めた、というニュースを見ました。ホノルル・スター・アドバタイザーの “Hot & New” 欄に出ていた一軒です。場所がワイキキの内陸寄り、私たちが滞在中にコーヒーやおつまみを買い出すいつものルート沿いなので、つい目に止まりました。我が家は基本テイクアウト派で店内飲食は限定的にしか選ばないタイプですが、歩いて行ける範囲に「珍しい融合料理」の店ができたという事実だけは、頭の隅に置いておきたい話です。
ニュースのあらまし
Hidden Cove, bold flavors | Honolulu Star-Advertiser
Ki Club recently revamped its menu with the help of a familiar face in Hawaii’s dining scene. Chef Jason Yamaguchi joined the nightclub-turned-restaurant as consulting chef, bringing a menu that highlights Japanese and Peruvian influences — a flavor combination deeply rooted in his travels and heritage. Yamaguchi currently splits his time between Hawaii and California,
記事を整理すると、こんなところです。
- 店名: Ki Club(料理コンセプト名: Caleta at Ki)
- 住所: 1731 Kalakaua Ave., Honolulu(ワイキキ・カラカウア通り沿い)
- 料理ジャンル: 日本料理とペルー料理の融合(いわゆる Nikkei 料理)
- メニュー監修(コンサルティングシェフ): Jason Yamaguchi(ハワイとカリフォルニアを拠点に活動)
- 営業時間: ディナー 水〜日 16:00-21:30、ブランチ 土日 10:00-14:00
- 主なメニュー例: ニギリ $10、コルデロ・コロッケ $12、ティラディート・アヒ $13、ロモ・サルタード $45
- 評価: フード4/5・ドリンク4/5・サービス4/5(記事レビュー)
- 駐車場: カラカウア通り側に小さい駐車場あり
- 立地は元々ナイトクラブだった Ki Clubを、料理監修のシェフを入れて昼夜のお店に振り直した形
「日系ペルー料理(Nikkei)」というのは、ペルーに移民した日本人と地元のペルー料理が交わってできた料理ジャンルで、生魚を柑橘やアヒでマリネするセビーチェや、その派生形のティラディート、それから牛肉を玉ねぎ・トマト・醤油で炒めるロモ・サルタードあたりが代表選手です。日本にいる時にはあまりお目にかからないジャンルなので、ハワイで歩いて行ける範囲に出てきたとなると、ちょっと興味は湧きます。
場所はホクラニから歩いて行ける範囲
1731 Kalakaua Avenue は、ワイキキの中心部から少し内陸に入ったカラカウア通り沿いです。我が家がコナブリューイングのビールを買いにロングスへ寄ったり、ワイキキマーケットで野菜を見たりする普段の動線の真ん中あたりに位置しています。距離としては「歩いて寄れる」レベルで、車を出すまでもありません。
我が家は店内飲食を選ぶ条件がはっきりしていて、「そこでしか飲めない美味しいお酒がハッピーアワーなどでお得に楽しめる」場合に初めて重い腰が上がります。YardHouse のアペタイザー半額のようなはっきりした魅力がある店だと、ホクラニから歩いて数分でも普通に出かけます。逆に、店内ダイニングが中心で、特別なお酒があるという話も特に無い店は、まずはテイクアウトや近所だからこその「気になる店」として頭に入れる、というのが我が家のいつもの距離感です。
ナイトクラブからレストランへの転換、というのが意外と面白い
このニュースで一番引っかかったのは、料理ジャンルそのものよりも「ナイトクラブだった場所がレストラン用途に振り直された」という部分でした。ワイキキは老舗の店が長く続く街ではありますが、お店の中身が入れ替わるのも意外と多くて、夜のクラブが昼夜のごはん屋に化ける、という動きは「街の使い方が一段変わる」サインだと思っています。
Jason Yamaguchi さんがメニュー監修で入っていて、月ごとに地元食材の特別メニューを差し替えているのも気になりました。固定された定番メニューだけだと「一度行けば終わり」になりがちですが、月替わりがあると、「もう一度行こう」と思える理由が残ります。Caleta at Ki は、観光客に消費される一過性の店というより、地元の常連客を意識した作り方なのかな、と勝手に想像しています。
価格帯はワイキキの新店としては中程度
メニューを見ると、$10〜$45 のレンジで、ニギリ単品 $10・ティラディート・アヒ $13・コロッケ $12 あたりが「軽めの一品」、ロモ・サルタード $45 が「メイン」という構成です。ワイキキの新店としては、特別に高いわけでも、フードトラック並みに気軽なわけでもない中くらいのラインに着地しています。
ニギリ $10 のところだけは、日本に住んでいる感覚から見ると「お米とネタひと貫で $10 か」とは思いました。我が家は普段ハワイで握り寿司の店を選ぶ方ではなく、寿司を食べたい気分の時は「日本に帰ってから日本のお店で食べる方が美味しそうだしお得そう」と感じてしまうタイプなので、ここはあまり食指が動きません。ただ、Nikkei 料理の文脈で出てくるニギリはカリフォルニアロールやサーモンロールに近い「海外ジャンルの寿司表現」という捉え方もできるので、握り寿司として比較するのが正しいのかどうか、というのは少し迷うところです。
一方、ロモ・サルタードのような肉と醤油の炒め物系は、家の晩酌に持ち帰っても合いそうな味付けで、こちらの方が私たちには取っつきやすそうです。テイクアウト対応があるかどうか、ハッピーアワーのアペタイザーで何が出てくるか、というあたりが今後気になります。
近所の選択肢として、しばらく観察する
最近のワイキキは、ガーリックシュリンプとバーガーとカルアピッグでぐるぐるしていると胃が単調になってくる、という感覚が我が家にもあって、多国籍料理を1〜2軒挟むのはちょうどいい気分転換になります。タイ料理の Siam Square、メキシコのビリアタコス系のフードトラックなどに混ぜて、Nikkei 料理という選択肢が歩いて行ける範囲に増えるのは、長期滞在派にはありがたい変化です。
とはいえ、すぐに飛びついて店内ディナーを試すかというと、たぶんそこまで急いではいません。我が家のスタイルだと、まずはハッピーアワーの内容・テイクアウト可否・特に飲みたい酒があるかどうか、というあたりの情報が出揃ってから決める形になります。それまでは、夕方ごろカラカウア通りを歩いた時に「この店の前、ちょっと賑わってるね」「今日の特別メニューの黒板はなんだろう」と眺めながら、しばらく様子を見ます。
近所の新しい一軒が増えた、というだけのニュースですが、ワイキキを長く眺めている側からすると、こういう小さな入れ替わりの積み重ねが街の表情を作っていくのが面白いところです。Caleta at Ki が定着して、月替わりの黒板に何が並ぶか、半年後に答え合わせをするつもりで頭に置いておこうと思っています。
広告なしで読みたい方へ
note メンバーシップ「出不精夫婦のハワイ通信 余談つき版」にご加入いただくと、 本ブログと同じ記事を 広告なし + 記事ごとの 編集後記つき でお読みいただけます。 月額500円、いつでも退会できます。
note メンバーシップを見る