出国税が7月から3,000円に引き上げ ― ハワイ通いの負担増を、旅の回数を欲張らない私たちはこう見ています
日本から海外へ出るときにかかる「出国税」が、2026年7月から1回3,000円に引き上げられることになりました。今は1,000円ですから、一気に3倍です。航空券の場合は、7月1日に発券するものから新しい金額が使われます。我が家はハワイ通いで毎回この税金を払っている口なので、このニュースはつい気になりました。1回だけ見れば小さな額のようですが、夫婦二人、そして旅行のたびに積み重なると、それなりの存在感が出てきます。順番に見ていきます。
ニュースのあらまし
出国税、3,000円に引き上げ 7月1日発券分から - TRAICY(トライシー)
政府は、国際観光旅客税(いわゆる出国税)を、1回につき現行の1,000円から3,000円に引き上げる。航空券の場合、7月1日発券分から引き上げが適用となる。 7月1日から、国際観光旅客税を日本人や外国人を問わず、日本から […]
ニュースの中身を整理すると、こんなところです。
- 政府が、国際観光旅客税(いわゆる出国税)を、1回1,000円から3,000円に引き上げる
- 航空券の場合は、2026年7月1日に発券するものから新しい金額が適用される
- 日本人か外国人かを問わず、日本から出国する人ひとりあたりにかかる
- 2歳未満の子どもなど、一定の条件にあてはまる場合は対象外
- 引き上げのねらいは、観光客が集中しすぎることへの対策などにあてる財源の確保
- 当初はビジネスクラス以上に乗る人を5,000円にする案もあったが、航空会社の手続きが煩雑になることなどから見送られ、全員一律3,000円に落ち着いた
出国税は、航空券を買うときに運賃や燃油サーチャージなどと一緒に上乗せされて、自動で支払う形になっています。空港で別に窓口へ並んで納める、というものではありません。だから「払った」という感覚があまり残らないまま、毎回きちんと負担している税金です。
「払っている実感のない」税金が、3倍になる
まず思ったのは、出国税というのは普段ほとんど意識していないなぁ、ということです。
航空券を予約すると、画面には運賃のほかに燃油サーチャージや各種の税金がまとめて表示されて、合計額をそのまま払います。出国税もその中に紛れているので、「今1,000円払ったぞ」とわざわざ感じる場面はありません。空港で並ぶ手間も、自分で手続きする手間もない。負担としては手間ゼロで済んでいる税金です。
そういう「気づかないうちに払い終わっている」お金が3倍になる、というのが今回の話です。手間がかからないのはありがたいことですが、手間がかからないだけに、金額が上がってもうっかり見落としやすい。だからこそ、こういうタイミングで一度ちゃんと意識しておきたいなと思いました。3,000円という数字は、改めて並べてみると小さくはありません。
ハワイ通いだと、旅行のたびに夫婦で4,000円増える
私たちにとっての影響を、具体的に見てみます。
出国税はひとりあたり1回3,000円。これまでが1,000円でしたから、ひとりにつき2,000円増えることになります。夫婦ふたりで出かければ、1回の旅行で4,000円の負担増になる計算です。ハワイへの往復で、これがそのまま乗ってきます。
4,000円というと、ハワイで晩酌のおつまみを何回か買えるくらいの額です。旅の楽しい気分の中ではつい忘れてしまいそうですが、行くたびに必ずかかるものなので、長い目で見ると地味に効いてきます。円安もあってハワイ滞在の費用はこのところじわじわ上がっていますし、こういう一つひとつは小さな値上がりも、重なれば無視はできないなぁと感じます。
出国税は「出国の回数」にかかる ― だから旅の組み立て方で効き方が変わる
ここで一つ、気がついたことがあります。出国税は「滞在の長さ」ではなく「出国の回数」にかかる税金だ、ということです。
3日の旅行でも2週間の旅行でも、1回の出国でかかる出国税は同じ3,000円です。逆に言えば、短い旅行を年に何度も繰り返すと、出かけた回数だけ出国税がかさんでいきます。年に3回出かければ、ひとり9,000円。これが今までの3倍の重さになるわけです。
我が家はもともと、短い旅行を何度も繰り返すよりも、1回の滞在をゆっくり長めに取るほうが好きです。あちこち動き回らず、ホテルの近所でのんびり過ごすのが性に合っているので、自然と「行く回数は少なめ、1回をしっかり」という形になっています。これは出国税のために考えた工夫ではなく、ただの好みなのですが、結果として年間の出国回数が少なめなので、今回の値上げが回数で効いてくる部分は、私たちにとっては小さく収まりそうです。旅のスタイルしだいで負担の感じ方が変わる、というのはちょっと面白いところだなと思いました。
パスポートの手数料は、逆に下がる
今回の出国税の話には、もう一つセットで覚えておきたいニュースがあります。パスポートの手数料です。
出国税が上がるのとほぼ同じ時期に、外務省がパスポートの手数料を引き下げる予定になっています。有効期間10年のパスポートで、今の16,000円から9,000円ほどへと、けっこう大きく下がる見込みです。出国税は上がるけれど、パスポートを取る・更新するときの出費は逆に軽くなる。同じ夏に、上がるものと下がるものが両方ある、という形です。
パスポートは10年に1回ほどの更新ですから、旅行のたびに効いてくるものではありません。それでも、ちょうど更新の時期が近い人にとっては、地味に嬉しい引き下げです。うちも手元のパスポートの期限は、ときどき確認しておこうと思いました。
次のハワイも、気持ちよく出かけたい
出国税の引き上げそのものは、観光まわりの財源にあてるためということで、決まったことです。1,000円が3,000円になると聞くと最初は大きく感じますが、航空券に上乗せされて自動で払う仕組みは今までどおりですし、手間が増えるわけではありません。当初あったビジネスクラス以上を5,000円にする案が見送られて、誰でも一律3,000円になったのも、分かりやすくはあるなと思います。
ハワイ行きにかかるお金は、円安やいろいろな値上がりで、このところ少しずつ増えてきています。今回の出国税も、その一つに加わる形です。それでも、行くと決めたら気持ちよく出かけたいもの。回数を欲張らず、1回の滞在をゆっくり楽しむ。我が家のいつものスタイルは、結果として出国税の負担ともそれなりに折り合いがつきそうなので、次のハワイも、あまり身構えずに出かけようと思っています。