ハワイ公立学校の給食に『豆腐ポケボウル』が登場、食育の入り口がローカル味でなんだか嬉しい


ハワイの公立学校の給食メニューに、新しく「豆腐ポケボウル」がデビューしたそうです。地元食材活用と健康志向を両立させる流れの一環で、来年度にかけて段階的に導入していく方針とのこと。

醤油・ごま油・ニンニク・生姜のハワイアンソースで和えるという、これぞローカルポケのど真ん中の味付け。マグロやサーモンの代わりに豆腐、というだけで他はそのままという潔さです。

Tofu poke bowls debut on Hawaiʻi public school lunch menus | Maui Now

Tofu poke bowls debut on Hawaiʻi public school lunch menus | Maui Now

Tofu poke, prepared fresh in school cafeterias, featured tofu mixed with green onions and onions, tossed in a Hawaiian-style sauce of shoyu, sesame oil, garlic and ginger. Although the recent severe weather impacted the availability of local produce across the state, schools were encouraged to incorporate locally grown vegetables, if available, as part of the Department’s broader farm-to-school initiative.

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| Tofu poke bowls debut on Hawaiʻi public school lunch menus

子どもの頃からこの味で育つって、結構うらやましい

私たちはハワイに行くたびにポケを食べています。ABCストアのポケでビールを開けることもあれば、Island Vintage Coffeeのスパイシー醤油ポケ(ライスをキヌアにしてヘルシー寄せしているやつ)を買って帰って部屋でゆっくりやることもある。アラモアナのPoke & Boxのずっしりしたボウルも好きで、フードコート定番です。

要するに、ポケのあの「醤油・ごま油・ニンニク・生姜」のソース、めちゃくちゃ食べてます。

そんな目線で今回のニュースを見ると、子どもの頃からこの味付けに慣らしてもらえる環境って、なんだか羨ましいなぁと思うわけです。日本の給食でいきなり子どもに「醤油+ごま油+生姜のドレッシング」が出てくるかというと、まあそんなにない。普通に味噌汁とごはんと焼き魚です。それはそれで素晴らしいんですが、ローカルの味で育つ子はそのまま大人になっても「外食でも家でもポケを当たり前に頼む人」になっていくはず。地域の食文化が世代を超えて続く仕組みが、給食という入り口に組み込まれているのが良いなぁと感じました。

「豆腐ポケ」というヘルシー寄せ、悪くない

豆腐ポケと聞いて最初は「魚じゃないの?」とちょっと思ったんですが、よく考えるとこれは結構合理的な選択肢です。

魚介のポケはハワイの定番中の定番ですが、給食のスケールで毎日大量に新鮮な刺身を仕込むのは、衛生面でもコスト面でもなかなか大変。そこを豆腐に置き換えれば、保存性も扱いやすさも一気に楽になるし、たんぱく質源としても優秀。植物性で胃にも優しい。

それでいて味付けは本物のハワイアンソースを使うというのが一番のポイントです。「ヘルシーにしました」と言いながら味も薄味にしてしまうと、子どもが食べなくなる。豆腐に思い切ってあのソースをガッツリ絡める方向にしたのは、判断として真っ当だなぁと思います。

これ、私たちがIsland Vintage Coffeeで頼んでいるスパイシー醤油ポケが、ご飯部分をキヌアにしてヘルシー化しているのと発想が近い。ベースの味は譲らずに、別のところで健康に寄せる。やり方として好きです。

地元食材の調達は試行錯誤中、というのもリアル

記事を読むとちょっと面白かったのが、「悪天候で地元産野菜の供給が安定しない」という記述。直近のハワイは天候が荒れた時期があったので、地場の野菜が思うように学校に届かないことがあるそうです。それでも「使えるなら地元のを使ってね」と現場に呼びかけている、と。

このあたり、ハワイらしい現実感があります。地産地消は理念としては素晴らしいけれど、島という地理的な条件もあって、毎日コンスタントに供給するのは想像以上に難しい。「理想と現実の間でできる範囲をやる」というスタンスが透けて見えて、個人的には好印象でした。完璧を狙って失敗するより、できる時は地元、ダメな時は仕入れで、で続けていく方が長続きします。

旅行者として食卓に直撃する話ではないけれど

正直なところ、私たちが滞在中に食べるポケに直接影響する話ではありません。観光客向けのIsland Vintageもアラモアナのフードコートも、今まで通り変わらず動きます。

ただ、ハワイに通っている身としては、こういう食文化の地続き感みたいなものが続いてくれるのはありがたい。ローカルが日常的にポケを食べる土壌があるから、街のあちこちにポケを売る店があって、テイクアウトで気軽に買えて、滞在中の私たちも恩恵を受けている。給食でこの味を覚えた世代が大人になって、また街のポケ屋さんに通ってくれて、循環が続いていく。そういう積み重ねの上に、自分たちが楽しんでいるハワイの食卓があるんだなぁと、改めて感じました。

次にABCストアでポケを買って部屋で開ける時、ちょっとだけこの記事のことを思い出しそうです。あの醤油+ごま油+ニンニク+生姜のソースが、いまハワイの小学生の給食皿にも乗っているのかと思うと、なんとも言えない地続き感があって面白い。

ビールを開けながら、ハワイの食文化が世代を超えてつながっていることに、静かに乾杯したい気分です。

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出不精夫婦

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