キャセイ香港の『ザ・ウィング』ファーストクラスラウンジが刷新 ― マッサージブースは縁が薄いけれど、Mott 32の中華は気になる


キャセイパシフィック航空が、香港国際空港第1ターミナルのフラッグシップラウンジ「ザ・ウィング(The Wing)」のファーストクラスラウンジをリニューアルオープンした、というニュースを見ました。リニューアルオープン日は2026年4月22日。世界の主要拠点で進めているラウンジ強化計画の一環だそうです。

普段ANAのラウンジで温かいうどんとプレモルでスタートする私たちにとって、他社のフラッグシップラウンジがどう動いているかは、純粋に興味のあるテーマです。ファーストクラス側のラウンジは自腹で買いに行く対象ではないんですが、「いつかマイルで縁があったら」の枠として頭の片隅には置いてあるので、刷新ニュースは普通に楽しく読みました。

ニュースのあらまし

キャセイ、香港ファーストクラスラウンジ刷新 個室やマッサージブース

キャセイ、香港ファーストクラスラウンジ刷新 個室やマッサージブース

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Aviation Wire

刷新されたファーストクラスラウンジの中身を整理すると、大きく分けて以下のような構成になっているようです。

  • 「ザ・リトリート」: 7つのプライベートブースで、フットマッサージや首・肩のマッサージを提供する新ウェルネスエリア
  • 「ザ・ビューロー」: 集中作業や少人数会議向けの完全個室型ワークスペース。照明は「エンゲージド」「フォーカス」の2モード切り替え
  • シャワースイート: 「クレンズ」「リフレッシュ」「リラックス」の3モードを選べる仕様
  • 「アルコーブ」: 充電設備付きの多目的ブースが5つ
  • レストラン「Mott 32」提携: 中国各地の料理に加え、アジア料理や国際的な定番メニュー
  • セルフサービスの「パントリー」: 朝食、アフタヌーンティー、ビストロスタイルの夜食
  • テーブルサービスの「ダイニングルーム」も完備

これだけ盛り込んでくると、もはや「ラウンジ」というより「空港の中の小さなホテル+レストラン+スパ」の雰囲気ですよね。香港のフラッグシップという位置づけからしても、この方向に振るのは納得感があります。

マッサージブースとシャワースイートは、たぶん私たちには縁が薄い

正直に書いておくと、「ザ・リトリート」のマッサージブースと、シャワースイートについては、私たちが使うシナリオが現実的に浮かびません。理由は完全にこちら側の生活リズムの話です。

私たちは長距離便の前であっても、家でゆっくり湯船に浸かってから空港へ向かう派です。時間に余裕を持って動くタイプなので、家を出る前に風呂を済ませてしまえばそれで一段落。空港やラウンジに着いてからシャワーを浴び直すという発想が、そもそも出てこないんですよね。これは「ラウンジのシャワーが嫌」という話ではなくて、家で済ませている方が落ち着くというだけの話です。

マッサージブースについても同様で、フライト前にわざわざマッサージを入れるという発想が私たちのルーティンには無いんです。出発前は家でのんびり、空港のラウンジに着いたら美味しいごはんとお酒で一杯やる、というのが完成形なので、間に「マッサージで体をほぐす」という工程を差し込む余地がない。

なので、この2つは「ヘぇ、こういうのを揃えてくるんだなぁ」と感心しながら眺めるだけのコンテンツになりそうです。使う方にとってはありがたい改修なんでしょうし、香港のフラッグシップとしての格を出すにはマストな設備なんだと思います。私たちが使い手側ではない、というだけの話。

「ザ・ビューロー」も同じ位置づけ ― ただし発想は面白い

個室ワークスペース「ザ・ビューロー」も、私たちの使い方からは少し距離があります。空港のラウンジで少人数会議をしたり、集中して仕事を片付けたりする層に向けた設備ですよね。出張ビジネスマン向けの色が強い。

ただ、「エンゲージド」「フォーカス」の2モード照明という設計には素直に感心しました。会議モードと一人作業モードで、光のセッティングまで切り替えられるようにする、というのはなかなか細かい配慮だなぁと。空港のラウンジに「会議室」というレイヤーを足すという発想自体、最近のフラッグシップラウンジの流れを象徴している気がします。

私たちはここでも使い手側ではないんですが、サービスの設計思想を眺めるのは普通に面白いです。

一方で、Mott 32提携のレストランには食指が動く

ここまで「使わなさそう」「縁が薄い」が続いたので、ようやく前向きな話を。

レストラン「Mott 32」との提携は、純粋に「行ったら食べたいなぁ」と思う部分です。Mott 32は香港・北京・各地に展開する有名な高級中華で、私たちのような中華好きにとっては名前を見ただけで少し嬉しくなるブランドです。それがファーストクラスラウンジ内で、中国各地の料理として提供されているとなると、これはもう食事目当てで時間を使いたくなる仕様です。

ANAラウンジでも私たちは温かいうどんやそばをよく頼みますし、ANAスイートラウンジに今年からアクセス権をいただけるようになって、「ラウンジで一杯やりつつ、温かい食事をきちんと楽しむ」という過ごし方の楽しさを再認識しているところです。キャセイのファーストラウンジは、その方向性をさらに「香港らしい中華」で振り切ってきた構成なので、ラウンジで食事を楽しむタイプの人間には刺さる刷新だと感じます。

セルフサービスの「パントリー」で朝食・アフタヌーンティー・夜食を時間帯ごとに用意してきている点も、滞在時間の長い乗継便利用者にはありがたい設計でしょうね。

自腹で国際線ファーストは追わない、でも縁があれば乗ってみたい

このラウンジを使えるのは基本的にファーストクラスの搭乗客と上位ステータスの方々ですよね。私たち自身は、自腹で国際線ファーストクラスのチケットを買うことは現状考えていません。これはマイル運用全体のコスパで判断していて、現状の家計と運用上、自腹ファーストは合わないからです。

ただ、「絶対に縁がない世界」と切り捨てるつもりもありません。将来マイルが夫婦2人分のファースト特典に手が届くレベルまで貯まる日が来たら、特典航空券で一度くらい乗ってみたいという素直な気持ちはあります。「目標」「ステータス追求」というほど力が入った話ではなくて、いつか縁があったら嬉しいなぁ、くらいの温度感の夢想です。

その時には、こういう刷新後のフラッグシップラウンジで、Mott 32の中華をのんびり食べる時間が現実になるのかもしれない。今すぐの話ではないけれど、「夢の枠としてひとつ残しておく」のはそれはそれで良いものだなぁと思います。マッサージブースとシャワースイートは引き続き使わなさそうですが、それは私たち側のスタイルの問題で、ラウンジ自体の魅力が下がる話ではないですし。

香港経由でメキシコ、というルートも頭の片隅に

ANAマイルのアジア路線はPP1.5倍の関係で有償(現金)で乗ることが多いんですが、ハワイは特典航空券専用、遠いメキシコはビジネスクラス特典航空券で乗っています。香港自体は今のところ我が家のメインルートに乗っていないんですが、このラウンジが目当てで香港経由を選ぶ人がいるのはよく分かります。フラッグシップ空港のラウンジ品質は、乗継便のストレスを丸ごと変えてくれますよね。

私たちは引き続きハワイ・メキシコ路線を中心に動きつつ、「他社のフラッグシップラウンジがどう進化しているか」を遠くから眺めるのも楽しみのひとつとして続けようと思います。今回のキャセイの刷新は、ラウンジで食事とお酒を楽しむタイプの人間にとって、純粋に魅力的なニュースでした。マッサージや個室で時間を使う層にも、シャワーで仕切り直したい層にも刺さる、間口の広い刷新です。

ハワイ滞在の摩擦ゼロ運用と国内線PP稼ぎを軸に動いている我が家にとっては、当面はANAスイートラウンジで温かい食事とお酒を楽しむのがメインステージです。それでも、こういう他社の動きを知識として頭の片隅に置いておくのは、いつかマイルが特典ファーストに届く日が来た時のために、悪くない準備なのかなと思います。

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出不精夫婦

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