PGAツアーが2027年にハワイ撤退。ソニーオープン56年の歴史が終わる件
ゴルフ、全くやらないし、興味もほぼない私たちですが、今回ばかりは「えっ、それ無くなるの?」と夫婦で顔を見合わせたニュースです。
PGA Tour cuts Hawaii golf tournaments from 2027 schedule | Honolulu Star-Advertiser
The Hawaii Swing is no more, as the islands will not host any PGA Tour events in 2027, tour officials confirmed today.
ざっくり事実を整理するとこんな感じです。
- PGA Tourが2027年シーズンから、ハワイで開催されていた2つの大会を開催しないと確認。
- 消えるのはマウイ島カパルアの「The Sentry」(1999年開始)と、オアフ島ワイアラエ・カントリークラブの「Sony Open in Hawaii」(1971年開始)。
- この2大会は「Hawaii Swing」と呼ばれ、毎年1月の正月明けにセットで開催されてきた定番。
- ソニーオープンは1971年スタートなので、56年ぶりにPGAツアーのハワイ大会がゼロになる計算。
- 理由は新CEOブライアン・ロラップ氏の方針で、「1月はNFLプレーオフと視聴率が被るからスケジュールを短くしたい」とのこと。
- 代替案として、Sony Openをシニアツアー(PGA TOUR Champions)に格下げ転換し、既存のMitsubishi Electric Championship at Hualalai(ビッグアイランド)と組み合わせて、ハワイに2大会残す方向で検討中。
- The Sentryの方は新開催地も形式も未定。
- 経済インパクトも結構な話で、The Sentryだけでマウイに年間約5,000万ドルの経済効果、観光客2,000〜3,000人をもたらしていた。
要は「正月のハワイといえばPGA」という長年の風物詩が、ビジネス判断でごっそり消える、というニュースです。
ゴルフしない私たちにとっての「The Sentry」「ソニーオープン」
正直に言うと、私たちはゴルフをやりません。ハワイに何度通ってもクラブを握ったことはないし、ゴルフ中継をテレビで見る習慣もない。だから「大会がなくなる!困る!」という直接的な被害者ではないし、年始にカパルアの映像を見て「ハワイ行きたい〜」とボヤいていたクチでもないです。
じゃあなんで気になったかというと、ハワイの「1月の賑わい」が一個消えること自体が、地味に気になったからなんですよね。
私たちがハワイを感じる番組といえば、「有吉の夏休み」とか「モヤさま」みたいなグルメとダラダラ歩きメインのやつで、正直ゴルフ中継は守備範囲外。それでも、56年続いた大会が一気に2つ消えるというのは、ハワイの冬の「顔」がひとつ無くなるということ。ゴルフ好きな友人が「年始はハワイ見ながら飲むのが楽しみだった」と言っていたのを思い出して、「あー、あの人たちのアレがなくなるのか」と他人事ながらちょっと気の毒になりました。
「NFLプレーオフと視聴率が被るから」という理由の切なさ
今回の撤退理由、真正面から受け止めると結構切ないです。
PGAツアーの新CEOいわく、「1月はNFLプレーオフの真っ只中で、アメリカ国内の視聴率が取れない」。つまり、アメリカ人が一番テレビの前に集中している季節だからこそ、ゴルフは避けたいという判断。
これ、ビジネス判断としては完全に筋が通っているんですが、ハワイ側から見ると「じゃあなんで50年以上続けてきたの?」という話でもある。NFLプレーオフは別に去年急に始まったわけじゃない。要するに、PGAツアー全体として1月枠をフロリダ等の本土に寄せたいということなんだろうな、と。ハワイまで選手や機材を運ぶコストも無視できないだろうし。
出不精夫婦的には、「わざわざ海の向こうまで移動するのは色々面倒くさい」という感覚が分かりすぎるので、PGA側の気持ちも正直ちょっと分かってしまう。私たちがハワイに行くときも、ツアーを運ぶ側の労力を考えると、そりゃ合理的に減らしたくなるよな、と。
経済インパクトはマウイにボディブロー
一番心配なのは、マウイの経済です。
記事によると、The Sentryだけで年間5,000万ドルの経済効果と観光客2,000〜3,000人をもたらしていた。マウイは2023年の山火事からまだ観光の戻りが完全じゃない中での、この撤退発表。タイミングとしてはかなり痛い。
選手やキャディ、メディア、スポンサー関係者、観戦客が1月にごっそりカパルアのリゾートを埋めていたわけで、それがゼロになる。ホテル、レストラン、レンタカー、お土産屋、全部に波及する。マウイの観光業者にとっては本気で嫌なニュースだと思います。
オアフの方はまだマシで、ワイアラエ周辺(カハラエリア)は元々富裕層の住宅街なので大会がなくなっても街の経済が崩れるほどの依存度ではなさそう。とはいえ、ホノルル全体の1月の露出が一気に減るのは確実です。ハワイ州観光局(HTA)としては、新しい冬のプロモーション素材を探さないといけない。
代替案のシニアツアー、正直どうなんだろう
発表されている代替案は、Sony Openをシニアツアー(PGA TOUR Champions)に置き換えて、既存のビッグアイランドの大会と組み合わせる形。
これ、ゴルフに詳しくない私たちから見ても、明らかにグレードは落ちるんですよね。シニアツアーは50歳以上の元プロが出る大会で、スター選手が見られる場ではあるんですが、現役バリバリの世界ランキング上位選手が集まる本ツアーとはテレビ露出の質が違う。
正直に言うと、「まあ無いよりはマシ」というレベル。それでも新CEOが「ハワイを完全に切り捨てる気はないですよ」というアリバイを作りに来たのかな、くらいの印象です。The Sentryの方は開催地も未定で、そのままフェードアウトする可能性もある。
それでも私たちのハワイ滞在は1ミリも変わらない
最後に、正直な結論を言うと、このニュースで私たちのハワイ滞在スタイルは1ミリも変わらないです。
だって、もともと大会を見にマウイまで行ったことないし、ワイアラエまでバスやUberで観戦しに行ったこともない。ホクラニの部屋で窓を全開にして、コナブリューイングのビッグウェーブを飲みながらダラダラしている時間が至高なので、PGA大会の有無で滞在の満足度は全く変わらない。
日本にいる時も、私たちが見るハワイ系テレビはだいたい「有吉の夏休み」か「モヤさま」みたいなグルメ番組なので、ゴルフ中継が消えても家での過ごし方は変わらない。そういう意味では、個人的ダメージはほぼゼロのニュースなんですよね。
ただ、マウイの観光業者さんの痛みを考えるとやっぱり他人事じゃない。2023年の山火事からの復興もまだ道半ばの中で、年間5,000万ドルの定期収入が消えるのはさすがにキツい。代替案が早く固まって、別の冬イベント(できれば美味しい屋台がたくさん出るやつ)が定着してくれることを願うばかりです。