カイマナビーチにモンクアザラシ出産シーズン到来。45m近づくな令を出不精夫婦は完全無視できる理由
ワイキキの東端、カピオラニ公園の前にあるカイマナビーチ。ヒルトン側からは結構な距離があるので私たちはまず行かないんですが、そこに関わるニュースが出てきたので拾います。
DLNR: Give monk seal moms space during peak pupping season | Honolulu Star-Advertiser
State officials are reminding the public to keep a safe distance from Hawaiian monk seals as peak pupping season gets underway.
ざっくり事実を整理するとこう。
- ハワイ州自然資源局(DLNR)が、ハワイモンクアザラシの出産ピーク期に入ったとして、観光客と住民に距離を取るよう注意喚起。
- 母アザラシと子どものペアからは150フィート(約45m)以上離れること。
- 子連れ以外の個体でも50フィート(約15m)以上離れること。
- 出産シーズンのピークは3月から8月まで続く。
- 母親は5〜7週間にわたって授乳するが、人がストレスを与えると子どもを放棄したり攻撃的になったりする恐れがある。
- 野生のハワイモンクアザラシは推定1,600頭しかいない絶滅危惧種。
- オアフ島で出没する具体例として、ワイキキのカイマナビーチが名指しで挙がっている。
要するに、「ワイキキのビーチにアザラシのお母さんと赤ちゃんが上陸することがあるから、絶対に近づくな」というお触れです。
カイマナビーチって、出不精には遠いんですよね
このニュースを読んで真っ先に思ったのは、「あー、カイマナね」でした。
カイマナビーチは、ワイキキの一番東端、カピオラニ公園のさらに先にあるビーチです。ホクラニから歩こうとすると、カラカウア通りをひたすら東に進んで、デューク・カハナモク像を越えて、ハイアットも越えて、ホノルル動物園の前を抜けて……ざっくり歩いて30分以上はかかる距離。
地元の人や、ワイキキの東側のホテル(カイマナビーチホテルとか)に泊まっている人にはお馴染みの落ち着いたビーチなんですが、ヒルトン村側に陣取っている私たちからすると、「行かない場所リスト」に分類されるエリアです。
そもそもビーチで日焼けして遊ぶ習慣がない上に、行きたいとして30分歩くのは無理。タクシー乗ってまで行く理由もない。結果的に、ハワイに10年以上通っていてもカイマナビーチに行ったのは数えるほど、というのが正直なところです。
だから、私たちは最初から完全に無関係
そんなわけで、「45m離れろ」と言われたところで、私たちはそもそもビーチに行かないので距離以前の話なんですよね。これが究極の摩擦ゼロというか、究極の野生動物保護というか。
考えてみると、出不精スタイルって野生動物にとっては実はものすごく優しい。
- ビーチに上陸しないので、波打ち際で休んでいるアザラシを驚かせる可能性ゼロ
- ハイキングコースに入らないので、巣を踏むリスクゼロ
- ノースショアやカイルアまで車で遠征しないので、海亀の上陸ポイントを荒らすこともゼロ
- そもそも部屋から大きく動かないので、生態系に与える影響が極小
ホクラニのリビングのソファでコナブリューイングを開けて窓全開、というスタイルは、図らずも野生動物との完全棲み分けを達成しているわけです。「ハワイの自然を守ろう」というキャンペーンに対して、「やってます、もう何年も部屋から出ずに守ってます」と胸を張れる謎の正当化。
観光客が近寄っちゃう気持ちもわかるけど…
ただ、絶滅危惧種のアザラシのお母さんが、5〜7週間も授乳するためにビーチに上陸しているという話は、結構ヘビーです。
野生で1,600頭しかいない、というのは思っていた以上に少ない数字。日本の本州にいるツキノワワ熊が1万頭以上と言われているので、それと比べてもざっくり1桁少ない。地球上から本気で消えかけているレベルです。
そんな貴重なお母さんが、せっかく上陸して赤ちゃんに乳をあげているのに、観光客が「可愛い!写真撮ろう!」と近寄ってストレスを与えた結果、育児放棄させてしまうって、なかなかキツい話。日本の旅行ガイドで「アザラシ出没!」と書いてあったら、絶対近寄って撮りたくなる気持ちはめちゃくちゃ分かります。私も普段なら興奮するタイプの人間なので。
でも45mって、感覚的に結構遠いです。野球の内野ダイヤモンドが大体27m四方なので、その1.5倍くらい。「あ、いた」と気付いた地点で、もう近すぎる可能性が高い。基本は「ビーチで茶色い塊を見かけたら、その時点で立ち止まって引き返す」くらいのつもりでちょうど良さそうです。
どうしてもアザラシを見たい人へ
私たち夫婦は最初から行かないので関係ない、で済むんですが、せっかくのハワイ滞在で「絶滅危惧種を見られるチャンスなら見たい」という気持ちもよく分かります。
そういう場合は、
- 距離は45m以上死守。望遠レンズかスマホのズームで対応する
- 周りにロープや看板があれば絶対に踏み越えない(NOAAやボランティア団体が現地で見張っていることも多い)
- 母アザラシと赤ちゃんの間に絶対に入らない(パニックの一番の引き金)
- 犬を近づけない(ハワイのビーチはそもそも犬NGですが)
- 写真を撮ったらSNSに位置情報付きで上げない(人が殺到する原因)
このあたりを徹底するだけで、観光と保護はわりと両立できそうです。
結論:「行かない」が最強のリスペクト
ハワイの野生動物保護のニュースって、観光客向けに「気をつけよう」と注意喚起されることが多いんですが、出不精夫婦の場合はそもそも現場に近づかないことで自動的に貢献している、という構造に今回気付きました。
ビーチに上陸しない、ハイキングしない、遠出しない。これって動物にとっては「最も望ましい観光客の振る舞い」そのものなんですよね。アザラシのお母さんからしたら、「カラカウア通りの2キロ向こうのコンドミニアムでビール飲んでてくれる人類、最高のご近所さん」状態。
私たちが今日もホクラニの窓全開でだらだら飲んでいるあいだに、カイマナビーチではきっと別の誰かがアザラシ親子を見守っている。そういう住み分けで生態系が回るなら、出不精ライフ続けるだけで地味に貢献できているということで、ますますソファから動く理由がなくなりそうです。