エールフランス機内食をミシュラン三ツ星MOF監修にリニューアル ― ANAホヌ・プレエコ派が他社の機内食競争を遠めに眺める
エールフランスがプレミアムクラスの機内食をリニューアルし、ミシュラン三ツ星のMOF(フランスの最優秀職人称号)を持つフレデリック・シモナン氏に考案を依頼したというニュースが出てきました。長距離プレミアムクラスの食事に本気のシェフを迎える流れで、機内食好きとしては読んでいて楽しい話でした。
エールフランス航空、プレミアムクラスの機内食を刷新 ミシュランシェフ考案の料理を提供 - TRAICY(トライシー)
エールフランス航空は、プレミアムクラスの機内食サービスを強化する。 所要時間が7時間を超える便で着陸前に提供する2食目を全面刷新した。従来はエコノミークラスと同一の「ボナペティバッグ」だったが、プレミアムクラス専用のトレ […]
ニュースの中身
要点をかいつまむと、こんな感じです。
- 監修: フレデリック・シモナン氏(フランスのMOF=Meilleur Ouvrier de France、最優秀職人称号保持者、ミシュラン三ツ星級の経歴)
- 対象クラス: 長距離路線のプレミアムクラス
- 提供路線: パリ・ポワンタピートル・フォール=ド=フランス・カイエンヌ・レユニオン島サン=ドニ発、およびアメリカ・カナダ発の各便
- 1食目(メインコース): 前菜+温かいメインディッシュ2種+チーズ+デザートの本格的なフランス式コース。デザートはバニラシュークリーム、フォンダンショコラ、南フランス製手作りアイスクリームから
- 2食目(着陸前)が今回の刷新の目玉: 従来はエコノミーと同じ「ボナペティバッグ」(簡易な袋入り)だったものを、プレミアム専用のトレイサービスに格上げ。クラブサンドイッチ(ベジタリアン対応あり)またはコンチネンタルブレックファーストから選択
- 対象は所要時間7時間超の便。10時間超の便はさらに温かいパンとサラダが追加
メインの本格コースに加えて、これまで簡易バッグで済まされていた着陸前の2食目までトレイで出す形に揃えてきた、というのが今回の力の入れ方の中心です。「プレミアムクラスにふさわしい食体験を最後まで切らさない」という発想で、正直なところ機内食好きには嬉しい方向のリニューアルです。
私たちはANAのホヌ・プレエコ派
私たちのハワイ往復はANA・フライングホヌのプレミアムエコノミーがほぼ固定です。これは特典航空券で取りやすく、エコノミーよりは食事が一段豪華で、それでいてビジネスほどマイルを使わない、という実利的な選択。長年の定番です。
なので今回のエールフランスのリニューアルは、私たちが直接味見できるニュースではありません。スカイチーム側でマイルを貯めている方には嬉しい話で、私たちはスターアライアンス側でANAに集中している側です。航空会社の選び方はマイル積算とラウンジの使い慣れの兼ね合いで自然に1社へ寄っていくもので、エールフランスのプレミアムクラスを目当てに動く動機は今のところ湧きません。
それでも他社の機内食競争は気になる
ただ、自分が乗らないからといってこの話が無関係になるわけではないです。機内食愛好家としては、各社のプレミアムクラスの食事がアップデートされる動向はそれだけで読み応えがあります。ミシュランMOFがメニュー考案、というだけで「機内食がここまで来たんだなぁ」という感慨があります。
ANAも昔から機内食には力を入れていて、ホヌのプレエコでも「エコノミーよりやや豪華」な内容が出てきますが、長期的にはこういう他社の進化を横目で見ながら、ANA側もそろそろ次のリニューアルが来てほしいなぁと密かに期待してしまいます。読者層的にも「ANA派だけどフランス系の食事は好き」という方は結構いそうで、こういう他社ニュースを並べて眺めるのは普通に楽しいですよね。
いつかマイルで縁があったら
それと、これはペルソナの本音なのですが、自腹でエールフランスのプレミアムクラスを買いに行くことはないけれど、いつか何かのきっかけでスカイチームのマイルが手元に集まる日が来たら、シモナン氏のコースを味見してみたい気持ちはあります。フランスのフルコースをそのまま空の上に持ってきている設計は、機内食好きとしては一度くらい体験してみたいなぁ、というささやかな夢の枠です。
当面は、ANAホヌのプレエコの食事を窓側でビール片手に楽しんで、ハワイに着いたらホクラニのキッチンでコナブリューイングを開ける、というルーティンで十分満足しています。でも、空のフレンチが盛り上がっているニュースが目に入ると、機内食という日常の小さな贅沢にもまだまだ進化の余地があるんだなぁと感じられて、それはそれで嬉しい時間でした。