GWハワイ線、予約率70%前後の伸び悩み。ロングステイ派が真顔で頷いた理由


2026年GWの国際線予約状況が出ていました。全体は前年比10%増と好調な一方で、ハワイ線は「予約数は前年超えだけど、座席供給の伸びに追いついていない」という、なんとも微妙な数字。ANAもJALも予約率は70%前後にとどまっていて、アジア方面の2桁%増の伸びと比べるとはっきり温度差が出ています。

ぱっと見「ハワイ人気落ちた?」と受け取られそうなニュースですが、私たちの目線ではちょっと違う読み方になりました。「あー、みんなようやく気づきはじめたんだな」という方が近いです。

ニュースの事実

GW国際線予約、ハワイ前年超えも伸び悩み アジアは好調

GW国際線予約、ハワイ前年超えも伸び悩み アジアは好調

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Aviation Wire

2026年4月29日〜5月6日の8日間を対象にした国内11社合計の国際線予約状況はこんな感じです。

  • 全体: 予約数は前年比10.3%増の50万8,538人、提供座席数は5.6%増、平均予約率は3.5ポイント上昇の81.4%
  • ANAハワイ線: 予約数23.7%増(1万5,127人)、座席数25.4%増(2万528席)、予約率73.7%
  • JALハワイ線: 予約数19.9%増(1万7,261人)、座席数27.7%増(2万4,694席)、予約率69.9%
  • ANAのアジア・オセアニア方面は27.1%増で最好調。JALも東アジア中心に前年超え

ポイントは、ハワイ線は「前年比の予約数」は増えているのに、座席供給の伸びのほうが大きくて予約率が平均以下に留まっているところ。全体平均81.4%に対して、ANAハワイ73.7%・JALハワイ69.9%。7割前後というのは国際線としてはかなり寂しい数字です。

ロングステイ派の素直な感想

このニュースを見て最初に思ったのは、「GWの8日間でハワイに行こう、という意思決定そのものが、そろそろ割に合わなくなってきてるんじゃないかな」ということです。

GW期間にハワイ行きの特典航空券を取ろうとしたらまず取れないし、仮に有償で取っても繁忙期価格で跳ね上がる。現地のホテル・レストランも全部繁忙期モード。円安のまま物価高のハワイに飛び込んで、現地滞在は実質5〜6日。これだけのコストを払って得られる満足度が、コロナ明けのお祭り騒ぎが一段落した今、じわじわと再評価されているような気がするんですよね。座席は増えたのに予約が追いついていない、というのは供給を増やせば増やすだけ埋まる時代ではなくなったということでもあります。

実際、私たちはGWにはハワイに行きません。絶対に行きません。繁忙期は特典航空券で夫婦2席を横並び確保するのがほぼ不可能なので、ロー・レギュラーシーズンを狙って特典航空券でプレエコ、そこにロングステイを合わせる運用に完全に振り切っています。短い滞在を無理やりGWに押し込むより、オフピークでまとめて長く滞在したほうが、移動コストも繁忙期プレミアムも薄まって結果的に圧倒的にお得。1回のフライトの労力で元を取ろうとするなら、滞在日数で割り算するのが一番効きます。

そう考えると、今回の「ハワイ線だけ予約率が伸び悩み」という数字は、オフピーク+ロングステイに静かにシフトしている層が確実に存在することの裏返しなんじゃないかと。アジア方面が伸びているのは、単純に距離が近くて費用も小さいので「短期休暇でも割が合う」から。ハワイは距離が遠くて費用も大きいので、「短期でいくら」というコスパが繁忙期は特に成立しづらい、という当たり前の話に収斂していくわけです。

ANA側の体力勝負は続きそう

ただ、航空会社の目線で見ると、これは結構しんどい数字だとも思っています。ANAはこの春すでにホノルル線の減便を発表していて、それでもGWに予約率73.7%ということは、供給を絞っているのに埋まりきっていない状況。便数減らして平均単価を上げつつ、プレエコ・プレミアムクラスのような中間価格帯でしっかり稼ぐ構図を作りたいはずですが、ハイシーズンですらこの予約率だと、オフピークの稼ぎ方が今以上に重要になってきます。

私たちみたいな「オフピークに特典航空券でプレエコ、ロングステイ」みたいな客は、航空会社からすると決して単価の高い上客ではないので複雑なところです。ただ、座席を埋める絶対数としては一定の存在感はあるはず。繁忙期だけ値段を吊り上げて、オフピークは特典航空券の席数をしっかり放流する、みたいな棲み分けがより明確になってくれると、私たちとしては助かります。

あと個人的にちょっと気になっているのは、2026年5月19日からの国内線新料金体系と同じロジックで、国際線の特典航空券の席数コントロールもハイシーズンにより厳しく、オフピークにより優しく、みたいな方向に振れてくるかどうか。まだ何も発表は出ていませんが、需要の季節偏りがここまではっきり出てきたら、何かしら手を打ちたくなるタイミングのはずです。

結局のところ

GWにハワイ、という昭和から令和まで続いてきた定番動線が、円安と物価高と「短期じゃ元が取れない」という現実の三重苦で、ゆっくり曲がり始めているのかもしれません。私たちはスケジュールの自由度がある側なので、ロー・レギュラーシーズンにロングステイする運用をこのまま続けます。GWにわざわざ高いお金と混雑を引き受けてまで無理に行く理由は、どこを探しても見当たらないので。

数字を眺めながら真顔で頷いた、というのが正直な感想でした。これが来年以降どう推移していくのか、引き続き追いかけていきます。

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出不精夫婦

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